カテゴリ:旅行記 ザルツブルク4 '11.10月
ニュージーランドのクライストチャーチでは、仮設のコンテナで商店街が復活したり、新しい仮設バスエクスチェンジができたりと、明るいニュースが少しづつ届いてくるようになりました。
コンテナのショッピングモールはまるでカラフルなおもちゃ箱を積み上げたみたいですごく可愛いし! 私達がクロスステッチの材料を買いによく通った(笑)バレンタインデパートも復活しているようで、なんだか嬉しくなっちゃいます。^^ そんな中、クライストチャーチ大聖堂はその後 どうなっているのかな~? すごく気になるけれど、あの場所は特に被害が大きかったから、修復するには長い月日がかかるよね・・・。 * * * * * * * 大聖堂の存在は、クライストチャーチに関わらず、どの街にとっても大きなものなんだな~と、 改めて ザルツブルクでも感じました。 ザルツブルクの大聖堂は、これまでに三度、新しく生まれ変わりました。 歴史は古く、最初に創建されたのは774年のこと。 そして1167年、当時の権力者達の争いにより街が放火され、新しく後期ロマネスク様式で大聖堂が改築されたのは1200年のことです。 けれど 400年後の16世紀末、再び大火災に見舞われ、その大部分が焼失しました。 すぐさま時の大司教、ヴォルフ・ディートリヒによって、ローマのサン・ピエトロ寺院に匹敵する巨大な教会建設が計画されます。 ディートリヒ大司教は、ザルツブルクを「北のローマ」にしたかったのです。 彼は、イタリアのメディチ家と親戚関係にあったのでした。 80メートルもの大理石の双塔を持ち、バロック様式である今日の大聖堂は、1628年に落成しました。 ところが、、、まだ試練は残されていたのでした。 それは、第二次世界大戦真っ只中の1944年。 飛行機から落とされた爆弾が、丸天井と祭壇の一部分を破壊します。 改修され、再び落成式を迎えたのは1959年のこと。 1万人収容可能な大聖堂と、6000本ものパイプを使ったパイプオルガンはヨーロッパ最大です。 そして、1961年にはドイツ語圏最大の聖堂の鐘が設けられ、現在に至っています。 こうやって、何度も何度も生まれ変わってきたザルツブルクの大聖堂。 その堂々たる威厳は、その都度 確固たるものとして培われてきたのでしょうか。 クライストチャーチ大聖堂の歴史は僅か150年足らずです。 それでも、市民の心の拠り所として、かけがえのない存在であることに変わりはありません。 これまでだって何度も大地震に見舞われて、今年の2月に壊滅的な大打撃を受けたクライストチャーチ大聖堂。 このザルツブルクの大聖堂に負けない市民の熱い思いで蘇り、 いつか何世紀も時を経て、そんなこともあったのだと、長い歴史を見つめてきたのだと、 遠い未来の人達に、その威厳を見せてあげてほしいと思いました。 ザルツブルクの大聖堂さん! 励ましてくれてありがとう。 * そのザルツブルク大聖堂では、10月7日の午前中、祭壇上の神父さまを囲んで、子供達の行事が行われていました。 子供達は神父さまのお話を静かに聞いた後、みんなで円になって歌を歌ったり、可愛く踊ったり、、、。^^ そんな子供たちに合わせて、最前列に座っていた母も体を揺らしておりました。(笑) 行事の後、子供達はクッキーを一粒もらい、きちんと列をなして退場です。 私達も子供達も、お互いはにかんだ笑顔で手を振り合います。 「おひとつ、どうぞ!^^」 子供達に気を取られていた私達の前に、一人の女性が籠に入ったクッキーを差し出してくれました。 「ダンケ シェーン。^^」 何気ない出来事なのに、すごく心が温かくなって、、、「美味しいね!」ってその場でクッキーを戴きました。 こちらの大聖堂、5~10月の間は隣接する博物館を見学できます。 歴代の大司教の宝物、 なんでこんな生き物まで?!と、ちょっとびっくりな剥製に、 美しい絵画の数々まで、 日本語のガイドホンをお借りして、落ち着いた雰囲気の中、じっくり楽しむことができます。 ヨーロッパ最大のパイプオルガンも手の届くところまで行くことができ、違う角度から大聖堂を見渡せられておススメです。^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.08 13:16:42
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