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2015.07.28
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カテゴリ:城跡めぐり
岡山県高梁(たかはし)市にある備中松山城。
標高430mにあり、現存12天守の中で最も高い場所にある山城なんだそうだ。

数年前に雲海に浮かぶ竹田城跡(兵庫県)が注目され、一時期「天空の城」ブームになったが、備中松山城もそのひとつ。
(以下、松山城・・・愛媛の松山城とは異なる。)



「今回は私が岡山へ行く番だね。」
岡山に住む大学時代からの親友M子と1年半ぶりの再会とあって、日にちが決まってからは楽しみで楽しみで。

岡山市内や倉敷でカフェや美術館巡りもいいけれど、たまには体力を使う遊びもいいかも。
それなら以前から気になっていた松山城へ、ということで私が提案したのだった。

高梁市には数年前にも訪れたことが何度かあるが、お城はまだだった。
一番の観光名所と分かっていても、急な山道で知られているだけに「また、いつか」と先送り。
一人で行くのも寂しいし、かといって高齢の親には無理な話だろう。
ならば、富士登山の経験もあるM子なら、との思いつきだった。


「降水確率が高かったのに、さすがは晴れ女のpicchuちゃん。」
実は、その日の前日は四国の山奥では大雨が降り、高知発岡山行きの特急列車は運休となるほど天候が不安定だった。
けれど、いい感じに薄曇りとなってくれ、暑さもさほど厳しくない。


お城のある臥牛山の8合目の駐車場で車を降り、そこから700mの道のりだった。
登山口に置かれていた竹でできた杖を借り、うっそうとした山道へと入って行く。

少し息が上がったころ、下って来た青年が声を掛けてくれた。
「これからが大変ですよ。僕はちゃんとした登山の格好で来ればよかったと思いました。」

「どうする? うちらめっちゃ軽装だよね。」
M子と二人顔を見合わすも、「徒歩20分ほどって書いてたから、まあ、なんとか登れるでしょ」と、そこから先も大声ではしゃぎながら登っていった。

確かに、細く急な道もあったが、四国遍路で鍛えた足腰。
と、それは大袈裟であるが(笑)、四国八十八箇所の難所と呼ばれる山道と比べればなんてことない。
最初のおどし(?)のおかげで、意外と楽に登れた方だ。


備中松山城4.jpg


それでも、切り立つ岩壁の城塞に圧倒され、次第にただの山から城の造りになってきて、密かに城ブームが起こっている私の心は弾むのだった。(笑)


備中松山城.jpg

備中松山城2.jpg


「結構、立派な城じゃない! 小さな天守閣だけど威厳があっていいね。」
期待以上の風格に、ちょっとした感動。
堂々とした姿は実際よりもお城を大きく見せていた。

見物客もまばらで、天守内をわが物顔で見て回れたのも贅沢な話。
「装束の間」という城主の御座所では戦国時代の戦乱の紙芝居がDVDで放映されており、気持ちの良い隙間風に癒されながら、ひと時歴女と化していた。



「このお城の絶景ポイントへはどうやって行けばいいのですか?」

「紅葉に覆われて雲海に浮かぶ、まさに天空の城」の写真を見て、管理人さんに尋ねてみた。

「車で行くなら・・・、」と詳しい説明の後、「実は、歩いても行けるんだよ。」

「近世の城として紹介されてる松山城だけどね、この背後にある道を進んで行くと中世の城郭の遺構が見られるんだよ。
このお城は小松山城、山頂にある大松山城へ登るまでが20分くらい、そこから吊り橋を渡って40分ほど歩くと展望台に辿り着くから。
遊歩道になっているから、時候がいい時にでもまた来られるといいですよ。」


中世の城跡。
その響きに、冒険好きな二人の心はピクッと反応するのだった。


雲海が見られるのは、秋から冬にかけての、よく晴れた早朝。
その日はもちろん、そんな幻想的な景色を見られるわけでもないが、気分が盛り上がった二人は車でその展望台を目指すことにした。


雲海展望台より.jpg


スマホなので拡大しても殆どわからないくらい小さな天守だが、いい景色だった。
暑い盛りの午後、当たり前だが他に人はおらず、ここでもまた、わが物顔。




そして、帰りには岡山産の清水白桃。
甘い香りが口の中に広がり、みずみずしい果汁が渇いた喉を潤す。

久々に大満足の一日となった。(笑)







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Last updated  2015.07.29 06:47:19
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