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カテゴリ:Cannelleの成長記
フランスにも勿論いるモンスターペアレント。
今年度は、最近のブログ記事でも紹介したようにクラスに規律を与えてくれる素敵な先生なので、問題が起こってもこじれることはなく、比較的穏やかだったのですが、担任の先生がお休みで代わりの先生が来た月曜日にその事件は起こりました。 午前の授業中に、代理の先生が、ある男の子の頭をノートで軽くポンッと叩きました。 その男の子はいつも授業妨害をする子で、担任の先生は連日親を呼びつけているほど。 その日、男の子はお昼ご飯を家で食べる事になっていたので(フランスの小学校では、給食は希望制です)、迎えに来た父親に開口一番、 「代理の先生が僕の頭を叩いたんだ、うわぁーん!」 父親は理由も聞かず、すぐさま代理の先生を呼びつけ、 「俺の息子に指一本触れてみろ、ひどい目にあわせてやる!」 と校門で大騒ぎ。 代理の先生はショックを受け職場放棄してしまい、その日の午後は自習。 しかし、一部の生徒が騒いでしまい、事態をよく把握できないまま駆けつけた校長がクラス全員に罰として報告書を書かせる事に。 翌日火曜日。 その罰を不服として騒がなかった生徒の親たちが校長に不満を訴え、うちの子も、担任の先生が戻るまで学校は休ませる事に。 …校長と言っても、娘の学校は慢性的に人員不足で、一学年の担任が兼任しているので、校長の業務を果たせていないのが現実なんですよね。 もっと言うと、校長を任命しない教育委員会にも問題がありますなぁ。 フランスは失業者が溢れていると言うのに、校長一人見つけられないってどういう事なんでしょうねっ😡 話を戻して。 木曜日、担任の先生が戻ったら、いつも通りの秩序ある毎日で、あの出来事は一体…?感が漂っていました😅 私としては、普段娘から散々、コトの発端の男の子の様子を聞いているので、代理の先生が気の毒でしょうがないと同時に、担任の先生がいかに素晴らしい先生かを改めて確認できました。 だってモンスターペアレントを逆上させずにうまくコントロールできているんですから! 最近フランスでは、子供へのお尻叩きは法の下に禁止されました。 やはりポイントはあくまでも口でやり込める事なんですね。 私は体罰に賛成な訳ではないけれど、この法律のせいで、肩に触れた程度で体罰だ!と吹聴する生徒もいるわけです。 知人の小学校教師は、背筋の悪い生徒の背中に触れて指導したら、翌日その親から「体罰だ!」と起訴されてしまいました。 恐ろしい世の中ですが、そんな世の中でも娘の担任の先生のように、手を抜かず、やり抜ける方もいるんですね。 今年は本当に良い先生に当たってラッキーです💕 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.02.06 07:38:13
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