のらりくらりと・・・あくせくと・・・

大好きなソン・スンホン主演の「氷雨」。ずーッと見たかったのですが、このところの忙しさに延び延びになってしまっていました。そして今日やっと見ることが出来ました。
主演のソン・スンホンとキム・ハヌル、どちらも好感触の二人の作品だけにかなり期待して見たのですが、そう！久しぶりに期待を裏切らない作品に出会えました。

韓国ものにしては、スケールが大きくてびっくり。そりゃあハリウッド映画なんかに比べたら撮影の荒さ等が無いわけではありませんが、決してそれらと比べては欲しくないですね。日頃見てる韓国ものに比べると数段スケールが大きくていい出来です。見慣れたビックな２人が主演って言うのも見てて安心感と親近感が有ってよかったのかもしれません。
それに、そのソン・スンホンが前に出過ぎることも無く、かといってキム・ハヌルが出過ぎることも無い、良い感じでした。・・・でも、それがかえって中途半端な作品にしているようにも思え、それもまた欠点なのかもしれません。もう１人、先輩役の男性もいい感じですが、どうしてもひいき目でソン・スンホンに目がいってしまうので、印象薄かったです。

一番意外だったのは、キム・ハヌルの登山シーン。今までひ弱なイメージしか無かったので、あんなに力強く身軽な動きが出来るなんて。
ソン・スンホンは、他の作品で見るより野球選手役らしく、腰周り大きく多少ポッチャリ目な感じがしました。髪型のせいかもしれません。
いずれにしても、ほんと撮影は大変だったことでしょう。考えてみると、両者とも「Ｈａｐｐｙ　Ｔｏｇｅｔｈｅｒ」で共演したときとは、役柄の雰囲気がガラッと違ってますね。

ストーリーは静かに、雪山シーンはダイナミックに展開していきます。生と死が紙一重の危険を冒してまで雪山に執り付かれる不思議と、恐ろしく美しく凄まじい大自然の脅威。恋愛を通した前者の裏づけが多少薄いようには思いましたが、後者は重く心に伝わって、見終わった後しばらくは余韻に浸ってしまいました。（普通の映画は、感動したしないにかかわらず見終わってすぐあれこれ言いたいことや書き込みたいことが沸いて出るのに、今回はちょっと違ってました。今でもちょっと支離滅裂なこと書いてる？ような・・・。）

この作品、サイト上を見ると、見る人によって随分受ける印象が違うようです。批判的な人もかなりいましたが、私は素直に感動できました。丁度この季節、お薦めしたい作品の１つです。