フェイク・フェラーリ(マクラーレンMP4/6ホンダ)
先日リリースされたリアルARC1をフェラーリのフェイクっつたんだけんども、あれはデザイナーがおんなじなんで、まぁフェイクっつーのはちょいと言い過ぎ、ある意味F187/88Cの直系子孫だもんな。それに比べたら、デザイナーも違けりゃ前年マシンからのキープコンセプトもへったくれもありゃしない。どっかがうまいことやりやがったらそのメカニズムも存在理由も深く考えないで即コピーっつーのがF1世界の常識だから、ガラッと変えても別にいーんだが、それが仮にもトップチームで直接ライバルのをまんま完コピっつーのは如何なもとのかと。口さがないコメンテイターが薄笑いを浮かべて「まるでフェラーリのフェイク(笑)」と揶揄された、形振り構わないそのマシンは、前シーズンでドライバーがカミカゼ攻撃をしなければタイトル堅持が難しかったくらい追い詰められてた証左でもあるわけだが、本家フェラーリが空力バランスを崩して低迷するのを尻目に勝ち星を重ねるのであった。アイドロンフォーミュラ1/43 マクラーレンMP4/6ホンダ "1991年モナコGP リタイア"#2 ゲルハルト・ベルガー とはいえ、勝ち星を重ねてったのはチームメイトのほうであって、マクラーレン移籍から2年目経つっつーのにまったく覚醒しないんだな、この男はよ。 まぁ、チームが絶対的にセナ優先で、コックピットに入り込むにも苦労するマシンしか用意しないマイナススタートってことも考慮せなあかんのかも知れんが、そんな状況でも実績を積み上げて主導権を掌握するのもドライバーのタレントだと思うんだが、コイツにはそーゆーところが決定的に欠けてたんだろうね。いい意味でも悪い意味でもナイスガイってところに落ち着くんじゃないんだろか。(チームメイトにシビアなセナが、お茶目にいたずら合戦したり意外と仲が良かったところからも、コイツはライバル足らずと思われてたんだろうし)誕生日のプレゼントを問われて「マクラーレン・ホンダ」と答えたわりには、そのプレゼントは本人にとっては期待外れのものだったんだろう。チャンピオンマシンで譲られた1勝だけとゆー結果が如実に語ってるよね。 金型使い回しが大前提のミニカーであっても、MP4/6についちゃ序盤4戦以降は熟成を重ねて強くなるウィリアムズルノーの後塵を拝することが多くて割かし見どころがないから、バリエーション展開としちゃモナコと鈴鹿くらいしか出ないだろうけど、マクラーレンホンダのミニチュアモデル化に際してセナ的にはかなり重要なモナコGP仕様であるものの、スタート直後のサンデボーテでガードレールに突っ込んでいきなりの最下位転落、挙句に油で汚れたバイザーを拭くのに気をとられてペダルを踏みそこなってプール出口でクラッシュとまるっきりいいとこなしのベルガー車をモデル化する意義は、ひとえにウインドシールドなしの前期型だから、つかまさにソコだけだ(笑)けど、そいでもその理由だけで買っちゃうのは、やっぱ「あの時代」のマシンだからなんだろうね~(まぁ、メーカーウェブ限定なら同じシールドなしでセナ狂喜のブラジル初制覇車が売られてたけど、そんなもん普通のタイミングじゃなかなか手に入れられんだろうし、かといって発売日にPCに張りついてクリックの応酬なんてのは主義に反するんでね)