全日本模型ホビーショー(クルマプラモ編)
今年の全日本模型ホビーショーは、ここ数年の会とはちょい違って、割かしマトモな客層っつーか、基本スケールモデラー狙いって感じの展示だった。ゆえに、あんま華がないっつーか、展示パネルなんかもそうだし、なにより鉄女・歴女をあんま見かけなかった(笑) まあ、「萌え」とか言ったって、プラモデルの基本はやっぱスケールモデルなわけで・・・とゆーのが「全日本模型ホビーショー」の大前提って思ってるんだが、となれば、乗り物プラモは基本中の基本。もちろん、お城とかその他重要文化財などのいわゆる不動産ものジャンルもあるけれど、やっぱ基本は乗り物で、クルマプラモってぇのが、現物買えない代償行為として至極まっとうに確立されているわけだ(今は、きっと違うのだろう、クルマを買えないから代わりにプラモってことも、クルマ云々だけじゃなくて子供の遊びジャンルとしてのプラモデルの位置づけも)だもんで、やっぱクルマプラモにも、アオシマやここには参加してないけどフジミに代表される、現行国産車シリーズってのは、個人的にあんま魅力を感じない。ので、かなりアンユージュアルな方向で、まずは絶対買えない、つか売ってねークルマのプラモ。(まあ、欧州では極たま~に、シーズン終わってかなり経ったマシンが売りに出されることはあるけれど)エブロ1/20 マクラーレンMP4-30ホンダエブロ1/20 ロータス91フォード 今やすっかりプラモメーカーになりたい呼ばれたいオーラが商品開発に満ち満ちているエブロ。まあ、社長が元タミヤ設計(1/12マク・ホンなど)だからしゃあないっちゃあしゃあないんだけども、好きで始めたミニカー稼業なのに、購買者がガキ丸出しで気に入らない云々の公式コメントは、まったくいただけない。客が気に入らないんなら、潔くミニカー稼業から撤退すりゃいいのによ。しかしながら、ミニカーの品質の悪さバラツキに比べて、プラモの仕上がりはさすがタミヤ譲り、とゆーことか、ハセガワのF1キットなんかに比べて、作りやすさ、ウソのなさは、本家タミヤがF1に積極的じゃない現状では、貴重な存在に化けるかも(だからさっさとミニカー撤退してこっちに専念しろよ)タミヤ1/12 ティレル003フォード "モナコGP" その本家タミヤのF1は、やっぱり今回もやる気なく、過去の商品引っ張り出してきてパーツ追加でお茶お濁す。元来、スポーツカーノーズで発売されていた"タイレル003"にハンマーシャークノーズパーツをつけてモナコ仕様で再発売。ティレルブルーのパーツが新規造り起こしで、それをみたら新商品と言っても差し支えないのかもしれないが、旧キット化粧直し感は否めない。しかも、既にエブロに先越されてる。化粧直しの上に二番煎じって。。。このやる気のなさは何だ。何年か前のレッドブル・ルノーの時みたいに、これ出すのか!って新鮮な驚きを演出してみろよ。アオシマ1/20 マクラーレンMP4/5Bポルシェ こっちもある意味予定調和のアオシママクラーレン。先行発売済みMP4/2の一部改修品ってイメージは、実車もそれに近いもんだから、まあ正統派ではあるんだけど、細かいところではリヤサスがプッシュロッド化されてるとかあるんだけど、そこらへんもちゃんと修正されてんのかイマイチ不安だわな。フジミの一連のシリーズみたいに、外見重視でサス取り付け位置が違ってたり、横置きミッションのはずが縦置きになってたり、は願い下げだからな。 続いては、ミニカー同様、ロードカーにはとんと興味がない(だって実車のほうがいいじゃん)ロードカー。なので、ロードカーはこれ一台きり(笑)タミヤ1/24 マツダロードスター(ND5RC) 鳴り物入りの発売のはずがさほど大きな反響もなく、クルマで走ってても今のところまったくすれ違わない4代目ロードスター。サンプルはいまだ開発中でライトが銀塗りモールドだったりするが、おおまかなカタチとしての出来栄えは良好じゃないかな?ただね、ドライバーフィギュアなんて何でつけるのかね?必要ねーだろそんなもん。オープンカーだから、余計に内装作りこみたいだろうに、フィギュアなんか乗っけんのは、まるで内装再現がイマイチだからフィギュアでもつけて誤魔化そうってハラがミエミエって思っちゃうんだけど。まあ、どっちにしろ実車を含め買う気ないけどね(^^ゞ 最後は、模型としたらある意味ロードカーよりもよっぽどギミックに凝ってて面白い存在の「働くクルマ」ハセガワ1/35 日立建機アスタコNEOアオシマ1/72 化学消防ポンプ車アオシマ1/72 はしご付き消防車 ミニカーを含め、こーゆージャンルがあるってのは知ってたけど、ギミックを作りこむ分、プラモデル向きのジャンルなのかも知れんね。まあ、ザックリと各ブースを回ってみたものの、さして興味を引くものがなく、コイツは買おう!と購買欲がわくのはなかったねぇ。。。そいえば、ミリタリーのキャラ萌え具合に比較して、キャラスケールものの元祖だった「痛車」がまるっきり目立たなかったねえ。今もたまーに実車みるけど、懐かしいね「痛車」今だったら「シャーロット」エンディングの皿倉山公園背景の奈緒とか欲しいねえ、つか、痛車ブームはもう完璧に下火か(^^ゞ