天国から来たチャンピオン(ロータス72Cフォード)
もう40年も前の洋画で「神様が間違えてまだ寿命が残ってるのに取っちゃった。取られた方はたまったもんじゃない。さぁどうしよう」って、ついこないだBSでやってた「東京上空いらっしゃいませ」みたいなストーリーのはしりになった元祖。舞台はロサンゼルスで、主人公は天下のNFLチーム、ロサンゼルス・ラムズの控えクォーターバックという役どころだった。 ちょうどこの頃は、毎年地区優勝してポストシーズンで敗退を繰り返し、1979年は念願のスーパーボウル出場を果たすも強敵スティーラーズに敗れ去った。その後低迷が続き、ロサンゼルスがNFL人気が低い土地柄(LAにはレイカーズとドジャーズがいるからね)だったこともあり、観客を求めてオークランドへ移籍した(でもロサンゼルスを名乗った)のちセントルイスへ移籍し、スーパーマーケットのアルバイトからシンデレラストーリーをかなえたQBカート・ワーナーに率いられスーパーボウル制覇を成した。ここ数年は地区最下位に沈み、今シーズンから再びロサンゼルスに戻って来る。西地区4チームではチームロゴ、カラースキームとも好きなチームだから、移籍を機に頑張って欲しいもんだ。結構ジャイキリなチームでもあるからね、今シーズンに期待しよう。 思わず好きなNFLに話が逸れちゃったが、今回は「天国から来たチャンピオン」ならぬ「天国で貰ったチャンピオン」のハナシなんである。スパーク1/43 ロータス72Cフォード "1970年オランダGP 優勝"#10 ヨッヘン・リント 史上唯一、死後にチャンピオンとなったヨッヘン・リント。まあ、こんなことがしょっちゅう起きてもらっちゃ困るんだが。イタリアGP時点で5勝を挙げて、2位にダブルスコアをつけていたリント&ロータス72Cだが、運命のモンツァ予選で、マシントラブルからガードレールに突っ込みリントは事故死。その後、チームメイトのエマーソン・フィッティパルディ(新人)の初優勝大金星もあって、誰もリントのポイントを上回れずにリントの死後戴冠が決まった。 マシンを限界までぶん回すアグレッシブな走りのリントと、速いが脆いロータスのマシンの組み合わせは、いつかはこんなのことになるんじゃないかって予感がリントにあったのか、「チャンピオン獲ったら引退だ」と口にしていたらしい。 そんなリントのシーズン2勝目のマシンがモデル化。リアウイングの脇についたサブウイングが特徴なんだが、そこをどうしてレジンのモールドで処理しちゃうかなあ、スパークは。今の時代、ウイングの翼端版なんてエッチングがデフォっしょ?いや、モールドだってABSとかならもうちっと薄く成型出来るぜ。つーかね、出来ないならなんでオランダGPを作ろうなんてしたわけ?シーズン2勝目なんて中途半端だしさ(初ポールだったからかなあ)どうせならサブウイングのないイギリスGP優勝車にしときゃあ、翼端版エッチングでスッキリしたのに。そこ以外は割かし非の打ち所がないモデルだから、ちと残念。とか重箱の隅つつくよーな批評してると、エブロみたくやる気なくすかね?もうミニチャンプスには期待できない昨今、気をつけよう。