ビューティフル・マインド
◇◆◇ 2004/01/13 に書いた日記を基に再編集しました。◇◆◇2001年【米】A Beautiful Mind ロンハワード監督(「スプラッシュ」「ウィロー」「アポロ13」「身代金」「グリンチ」「ダヴィンチコード」)ノーベル賞を受賞した実在の天才数学者の、苦難に満ちた数奇な半生を描いたヒット作です。 想像を裏切る展開にひたすら驚きました。 始めは、マーキュリーライジングとかを思わせるスパイ映画の趣き。 中盤は、何が真実なの?という混乱状態で、思い返すと最もナッシュ教授(ラッセルクロウ)にとっても妻のアリシア(ジェニファーコネリー)にとっても、辛い時期でした。 最後の部分は、本人の努力や周囲の理解によって尊敬を得、現在にいたる様子を淡々と温かく描いています。 《ネタバレ》 ジョンナッシュ教授が精神障害を患っている、という事は予備知識があったが、前半はそれが、天才ゆえの、『頭脳は2人分、ハートは半分』という部分で一種の知的障害なのかと思っていた。 それが中盤の入院騒動によって、統合失調症という病名が明かされ、びっくりしたのだ。何故なら、つい昨日も見直していたERの場面にも登場したので記憶に新しかったのだが、ルーシーとカーター君を刺した患者の病名もそれであったから。 実際ナッシュも、リアルな(と言うか、この部分が映像的にすごく面白かった)幻覚により妻子を危険に陥れる寸前にもなっていた。 見終わって見ると、事実に裏打ちされた感動的な人間ドラマなのだけど、「一風変わった」人間ドラマだった…。 中ごろは混乱して、すごく疲れた我ら夫婦でした…。