ほんとうの気持ち
DMCについて読んだ私の気持ちは沈んでいきました。私が母から受けていたものは愛ではなくコントロールでしかないという事実を突き付けられたからです。でもそのことを私は心のどこかで知っていました。ただ認めたくなかったのです。私は自分の両親から真の愛を受けてこなかったということを。両親を責める気持ちはまったくおこりませんでした。『だって仕方ないんだよ、あの人たちも真の愛情を受けてこなかったんだ。可哀相な人たちなんだ。真の愛情を知らなくても一生懸命私を育ててくれたよ?あの人たちは自分の受けてきた物を真の愛だと信じたからこそ私にも同じ物を与えてくれたんだ。だからあの人達を責めないで。』どこからか必死で両親をかばうインナーチャイルドの声が聞こえてきます。子供はほんとうに親が大好きなんです。ありのままで百点満点をつけ、心から愛しているんです。時には自分を悪者にしてまでも親をかばうほどに。私はこの本を読みおわった時に決めました。もう私は不幸でいるのはやめよう、自分の力で自分の幸福を手に入れようと。