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カテゴリ:癒しの場所
順序的にどうなのかは別として、 大阪から日帰りで伊勢に行くとなると、ある程度効率も考えて回らなければなりません。 例年は、月夜見宮→外宮→二見輿玉神社→猿田彦神社→内宮の順。 間に別宮や近辺の神社を適宜回りながら、概ね上記のようなルートでした。 今年は、外宮→月夜見宮→二見輿玉神社→内宮→猿田彦神社→月讀宮でした。
本数が少ないためでもあるのですが、 つい、時刻表を確かめておくことを忘れて行動していたのです。 今年はしっかりと時刻表をメモしておきました。 しかも、二見浦から内宮行きのバスが出ていることを発見。 昨年は大渋滞で外宮前からのバスを30分以上待ち(バスが戻って来ないため) やっと来たバスも、内宮まで1時間以上かかってしまいました。 二見からのバスは自動車専用道路(伊勢二見鳥羽ライン)でスイスイ。 しかも今年は、内宮付近の交通規制が功を奏して バスに関しては渋滞なし(バス専用ラインや、一般車のルート規制)。 おかげさまで今年は時間的にも余裕があり、 ゆっくりと内宮を回れるハズだったのですが・・・。 外宮での人出を思い出し、いやぁ~な予感を胸に宇治橋へ。 宇治橋を渡ってすぐ、いつもと違い御正宮に向かう人の流れから外れて左手に進みました。
神宮司庁前にある、大山祗神社(おおやまつみじんじゃ)。 なぜここにこの神様なのか、ちょっと不思議ではあります。 ここを訪れる参拝者は少なく、とても静かでした。
大山祗神社の隣にあるのは子安神社。 大山祗神の娘、木華開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀る神社です。 縁結び、子授け、安産、子育ての信仰があるそうです。 願い事を書いた小さな鳥居がたくさん奉納されていました。 ちょっと神宮らしくない光景ではありますが、 元々は宇治館町の産土神で、地元の人の信仰が篤いとのこと。 この奉納鳥居は、おかげ横丁などで売っているようです。 再び参道へ戻って火除橋へ。 柄杓に直接口をつけたり、ガラガラとうがいまでする人がいる手水舎。 最近は小さな神社でも、手水の作法がイラストで紹介されていますが 心得ていらっしゃる方はまだまだ少ないようです。 団体客が多い神社では仕方ないのですが、 手水舎で喉を潤す人も時々見かけます なので、お清めは五十鈴川の御手洗場ですることにしています。
今回はここで、水晶とタイガーアイの勾玉の浄化もしました。 ある意味、浄化にはここ以上にいい水はないと言えるかも知れませんね。 家内もマネして勾玉ペンダントの浄化をしていました。 私より川上でやっていたのが気に入りませんが・・・。
神楽殿にある手水は「龍虎石」です。 龍と虎の姿が浮かび上がって見えると言われています。 左上が尻尾の虎は想像出来るのですが、龍がどの部分かよくわかりません。 近くにいた衛士さん(銀河鉄道999の車掌さんみたいな服を着た人) に訪ねてみましたが、「いやぁ~、知りません」とのこと。 虎にも見えるし、龍にも見えるということでしょうか? ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
参道を進み、新御敷地の端あたりにある大きな石、「籾種石(もみだねいし)」 飢饉の年の造営で、神領の村人は翌年の籾種まで食いつぶしてこの石を運んだ。 それでお米の形の石になったという伝説があるのだそうです。 今年はこの写真を撮ることも難しかったほどの人出でした。 しかしこの先、もっとタイヘンなことに・・・。
御正宮に近づくにつれ、こんな状態に・・・。 ほとんど前に進みません。 後から押してくる人や、ピッタリくっついてくるキモイ人。 スキあらばちょっとでも前に進もうとするマナーの悪い人も。 私も家内も段々イライラしてきました。 御正宮前の石段あたりを見ると、比較的右端の方の人たちが動いているようでした。 マジメに並んでいる人がバカを見て、ズルして端っこをすり抜ける人が進んでいる。 そんな風に思った私たちは、さらにイライラしてしまいました。 でも ふと 「何やってんだろう俺たち・・・」 と思いました。 伊勢に来て、神様の近くにいて なんでイライラしてるのか。 なんだか神様に試されているような気がしてきたのです。 押してくる人たちを睨みつけたり、 割り込んで来る人の後頭部にパンチを繰り出したところで 私には何も得るものがありません。 この人たちは多少の意志、行動の違いはあれ、 日本最高の御神域に同じ時間に集まった、いわば同志たち。 お祭りだと思って身をまかせることにしました。 とは言え、閉所恐怖症の私。 ぎゅうぎゅう詰めの人混みは超苦手。 狭い所に意識を向けるとパニックになりそうなので、 広い所に目を向けて凌ぐことにしました(難儀な体質・・・)。
普段なら御正宮目指して一直線ですが、 立ち止まるとすばらしいものが見えてきます。 内宮の木々たちはみな凛々しく、気品ある姿をしています。
石段に近づくと、事態がわかってきました。 動きの遅い列は鳥居をくぐって、正面から参拝する人たちでした。 右端の動きは、鳥居の右横から板垣内に入り 御正宮の正面ではなく、少し右から参拝する流れだったのです。 初めて神宮に来られた方や、めったに参拝に来られない方は どんなに待ってでも鳥居をくぐって正面から参拝したいのでしょうね。 私たちは右側に移動して、正面右から参拝するルートを選択しました。 自分たちの時間の節約だけでなく、 正面から参拝したい人たちに場所を譲ることにもなるからです。
例年だと上の画像のように、 新御敷地の端から御正宮の側面を見ることが出来ます。 しかし外宮と同様、内宮の新御敷地も既に板垣で囲まれていて 今年はキラキラ輝く千木だけしか見ることが出来ませんでした。 正面からの参拝者とは違い、私たちは板垣の右側に出て 御正宮の裏を通って荒祭宮(あらまつりのみや)方向に歩きました。 新御敷地の裏から荒祭宮へと下る石段にあるのが ↓ こちら。
これは宇宙から落ちて来た石とも言われる 「踏まぬ石」 4つに割れて「天」の字になっていると言われますが、 どう4つに割れていて、どんな風に「天」に見えるのか全く分かりません。 「天から降って来た石なので、踏んではいけない」という言い伝えもあるそうです。 今年は白い線で囲んでありました。 右下角に汚い靴が写っているのは、人混みのせいや心霊写真ではなく 単純な撮影ミスです。 写ってしまったのは、家内の右足。 画像を加工して消そうかとも思いましたが、 彼女の足に何かあったら私のせいにされそうなのでそのまま掲載しました。 御正宮前での混雑はありましたが、 今年は明るいうちに内宮を出ることが出来ました。 つづく ・・・ かも
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