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これは少し前に、とある田舎町に住むS家で起こった ある朝の話である。 まだそれは暦では秋だが、残暑厳しい朝だった。 私とMは、いつも通り6時前に起き、犬達の散歩を済ませ帰宅、 私は朝ごはんを作っていた。 朝は時間に追われていて忙しいが、意外と感覚が培われ、あまり 時計はみない。 その日は、なんとなくMのシャワーの時間が長いなと思っていた。 その後、大きなため息と共に悲鳴にも似た声を出しながらMがやってきて ゴミ箱にグッと何かを押しいれる。 私は、あまり関心もなかったので、目の隅でそれを感じながら そのまま家事をこなす。 「ひゃ~ びっくりしたー!」とM。 「なーに どうしたの?」と私。 「パンツの中にさー、ゴッキー( ごきぶり )がいてさー、びっくりしたー」 「折角シャワー浴びたのに、触っちゃったよ~」 ・・笑える。 どうやらゴキは死体だったらしいが、なんでまた、よりによってMのパンツ の中にいたんだろう。 もちろん、Mは洗濯物の中から取り出した訳で、畳んであるものを広げて 発覚したらしい。 ・・あ、私はやってませんよ。 「人って、咄嗟の時って、声がでないもんだよねー」 ふうん。 じゃ、風呂場でひとり、声にならない悲鳴を上げて、手を小刻みに 振っていた訳だ。 かわいそうだが、正直めちゃくちゃ笑えた。 ゴミ箱に押し込んでいたのは、ありゃパンツか。 朝から爆笑が響いたS家であった。 おわり ま、私の場合でも、おんなじ事やって、同じように笑われてると思うんですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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