|
テーマ:猫のいる生活(135924)
カテゴリ:カテゴリ未分類
パキスタンとの国境には世界第2の高峰K2がそびえるカラコルム山脈があります。 ここは風光明媚な観光地と云うより、インド・パキスタン・中国三つ巴の紛争地帯なんですね。 日本の学校教育用地図帳では、インド・パキスタン・中国三国の主張するすべての地域を所属未定としています。 そもそもこの問題はインドがイギリスから独立する際の経緯から生じました。 1947年の植民地独立を契機に、イギリス領インド帝国として一つのまとまりだった広大な地域がインドとパキスタンの2つの国家に大きく分裂したとき藩王国のひとつだったカシミールはどちらにつくかで問題となったのです。 イギリスはカシミールの住民の80%がイスラム教徒だったため、カシミール地方のパキスタン帰属を認めました。 ところがカシミールのマハラジャ(カシミールの皇帝)はヒンドゥ教徒だったのですね。 それでパキスタンへの帰属を拒否。 そしたらパキスタンが武力介入、で、カシミールのマハラジャはインドに助けを求めたのです。 この衝突が第一次印パ戦争の発端となっていきました。 結局、国連の仲介によって停戦し、そのときの停戦ラインによってカシミールは分割されたのです。 ところが1962年になって中国がカシミール問題に手を出し、一部の領有を主張し始めたのですな。 今日の南シナ海問題とご同様のことは昔から中国の常套手段だったのです。 中国が核兵器を保有していたため、怒ったインドが中国に対抗して核兵器の開発に着手しました。 するとインドの核保有に脅威を感じたパキスタンも核開発に手を染め、国際社会の反発を無視して核保有を宣言するに至ったのです。 その後、国際情勢の変化とからみ、ほぼ中間付近に停戦ラインが引かれました。 インドとパキスタンの緊張関係はやや雪解けムードになっています。 しかし中国との問題はチベット問題とご同様で、火種は残されたままなんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|