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カテゴリ:本
ナイチンゲールの沈黙 海堂尊 著
御存知『チームバチスタの栄光』の シリーズ第2弾です。 413ページと長い作品です。作者自身が 勤務医ということで、得意の医療エンター テイメント。ディテールが詳細であり リアリティーもありますから一気に楽しめます。 ストーリーとしては、ややわざとらしい展開が 気になる面もありますが、それ以上の迫力と おもしろさがありますね。この作品では小児医療 と心のケアがクローズアップされています。 そこにDVや殺人事件、院内政治や医療従事者の モラル等々と、お得意のちょっと笑えるキャラ。 泣きそうになる場面と声を出して笑いそうになる 展開の繰り返し。 そして論理を超えたシンパシーが 事件を解決に導く。 しかし結局はロジカルモンスターといわれる厚労省 調査官:白鳥がまたもや活躍するのですが。 まあとにかく非常に楽しめました。 ただし、子供をだしにして泣かせる話は、 ちょっと卑怯な感じがしますが。それでも やっぱり感動してしまいます。 そして当然、医療行政の批判も忘れていません。 ”子供と医療を軽視する社会に、未来なんてないわ。” 今アメリカでは、オバマ大統領の医療保険制度推進に 保険業界や共和党などが ネガティブキャンペーンをしているようですね。 医療保険が当たり前の日本では違和感のある共和党 の考えですが。主張がはっきりしていて反対するところが アメリカらしいです。でも医療保険制度は創ってあげて欲しいと 思いますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 10, 2009 09:30:23 PM
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