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カテゴリ:本
グーグル的思考:ジェフ・ジャービス
最初、著者は、デルのアフターサービスが 非常に悪かったのでブログでそれを攻撃したら それが話題になり広まりデルの業績悪化という 事態にまで発展させたというようなことを 書いています。 その後デルは対応を改善しブログを立ち上げ ユーザーの声を取り入れるようになって、業績も 回復するのですが。 この本の主題の一つが企業のオープン性と顧客に 主導権を与えるということです。 今やユーザーはブログやSNSなどのツールで広く 情報発信でき様々な人とつながることができるので その力は、企業や行政を動かせるほどになってきている。 よってオープンに、できるだけ仕組みを解放した企業が ユーザーに満足を与えることが出来る。 グーグルの特徴はそのオープン性と顧客主導、無料、 そしてシンプルにある。 ヤフーは、ポータルで、その中にユーザーを囲い込み 独占しようとする旧態な企業だが、グーグルは自らは至って シンプルであらゆるサイトに空気のように存在し 広告を広める。 しかし、著者は、この本自体がグーグル的でない古い性質の メディアであると皮肉っている。その気になれば、 ネットだけの閲覧で無料でオープンなグーグル的思考に 出来るはずだが、出版業界は売れそうな本があると先に 著者に十分なお金を支払ってくれるので、この本も そうやって生まれたそうです。ちょっと笑える本音。 いろいろな業界、広告、不動産、小売り、製造、 などについて指摘しています。 広告代理業は、衰退するとか、不動産は、ぼったくり 的な業界だとかという指摘もおもしろい。 そして、ネット社会では個人が持つ力は想像以上に大きい と指摘。 顧客に主導権を与えることをためらったり、秘密主義や 隠匿的体質、適切でない価格や、たらい回しの電話窓口など 未だにユーザーが不便で腹の立つような企業は多いですが、 それを改革できる企業や組織が繁栄できるのでしょう。 アメリカでオバマ政権が誕生したり、 日本で民主党が躍進したのも 社会がグーグル的思考となってきている 現れといえるかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 12, 2009 10:54:14 AM
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