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カテゴリ:ひとりごと
244 イブキトリカブト(Aconitum) 推理小説やらコミックやら、毒薬としてよく登場するよね。 (1)はじめに オモチャ屋さんが、ベイブレードやクラッシュギアの大会と同じように、オモチャの販売促進の一環としてカードゲームの大会を開催するのは簡単なこと。 小学生をターゲットにするのであれば、レギュラークラスをメインにすればいいし、中高生以上を呼びたければ、オープンクラスも開催すればいい。 テレビゲームやプラモデルが売れるきっかけになれば、それだけでお店のプラスだし、パックの売上が少しでも増えれば、これもまたお店のプラスです。 でも、カードショップは、事情がちょっと違うように思います。 カードショップはカードの販売のみを生業(なりわい)とし、中古のカードも商品として扱うことが前提のお仕事だからです。 カードショップにとって、レギュラークラスの大会を増やすことは、多くの場合、お店の販売促進(=利益)にはつながりません。 お友達と身内だけでプレイするライトユーザーは、もともと少ないお小遣いで細々とプレイしているので、売上増にはあまり貢献してもらえません。 親子でプレイするヘビーユーザーは、ボックス買いは馴染みや安価い店で購入し、価値を知っているのでシングルの売買でも利益を生みにくい。 このような「カードショップ」と「デュエルマスターズ(DM)」そして「親子デュエリスト」をキーワードに書いていきます。 いつもに増して、今回は特にまとまらない予感がしますが、何か同意できる点があれば幸いです。 (2)カードショップにとってのDM DMがマジックや遊戯王と異なる最大の点は、スタン落ち(旧弾のカードを使用禁止(殿堂)させていくこと)がないことと、優良カードの再録が多いということの2点です。 スタン落ちがないということは、ユーザーにとって、苦労して集めた資産が紙くずとならないということで、歓迎すべきことです。 また、ここがDMのゲームデザインのすごいところですが、最近までは、旧カードが現役のカードとして、能力的にそう色あせることなく活躍していたということです。 例外的に、スーパー・スパーク(←ホーリー・スパーク)やスーパー・クズトレイン(←泥男)のような完全上位互換のカードもありましたが、初弾からずっと第一線で活躍するカード(デーモン・ハンドやナチュラル・トラップ)もあり、資産が残念なことになることは、DMではずっと回避されてきました。 再録については、せっかく苦労して入手したカードの価値が下がるため、否定的なプレイヤーも多いのですが、私のようなライトプレイヤーに毛が生えた程度のプレイヤーには、ありがたい限りです。 私がDMを始めたころには、デーモン・ハンドは1,000円近く、母なる大地は軽く1,000円超という状況で、長いあいだ4積みのデッキは夢のまた夢でした。 今のように必須の呪文カードなどが100円程度で買える環境というのは、新規に始めるプレイヤーやライトプレイヤーにとって、諸手を挙げて歓迎すべき状況ではないかと思います。 さて、上記の2点についての好意的な評価は、プレイヤーからの視点での評価です。 カードショップ側からみると、当然、その評価も変わってきます。 スタン落ちがないということは、ショップにとってもスタン落ちの前に売りさばく必要がなくメリットでしたが、最近、特に顕著なスペックの底上げは、以前のカードを急激に駆逐しています。 つまり、ショップにとって、旧弾のカードをストックとしてもつことは、DMにおいてもリスクでしかないということになり、結果的に、スタン落ちと同じ効果を与えます。 私がお気に入りに登録している「カードショップギャザ」さんも、旧弾のカードの「売り切れ」が目立っており、商売として旧弾の取扱いに見切りを付けたのではないかと思っています。 次に、再録が多いという点です。 これも、ショップにとっては、ストックしていたカードの価値が下がるという点で、スタン落ちと同様にリスクでしかありません。 このように、中古品の販売を前提としているカードショップにとって、DMは扱いにくい商品になってきたということは間違いないでしょう。 ここで勘違いしてはいけないのは、タカラトミーにとって、カードショップの商売に配慮する必要はなく、企業としての興味は、いかにパックが売れるかというところにあるということです。 再録の話のついでに、「DASHゴールデンリスト」にも触れておきます。 2年近く再録がないという点で、カードショップは、値を付けやすいシステムと歓迎しているでしょう。 ただ、タカラトミーの狙いは、カードショップに配慮したのではなく、パックの売上を増やしたかった(いずれ再録されるだろうという買い控えを払拭したかった)ということです。 これは、プレイヤーにとっては、必須の高価なサイキック・クリチャーがまた1枚増えてしまったというところではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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