聖戦 【好井】
訳あって、坂口安吾の『堕落論』を読みました。どうしてもある期日までに読んでおきたかったので、カロリーオフから半ば強引に取り上げてやりました。カロリーオフが読んでいる最中との情報は、以前の彼の日記を読んで(12/5の日記、読書【カロリーオフ】参照)入手済みだったので、稽古の時に貸してくれとお願いしました。しかし、事もあろうか、このメガネザル「嫌や」と物申す。読んでる最中なのは承知の上でこっちは下からお願いしてるのに、はなからそんな態度をとられたら、こっちも腹が立つ。よし「貸してくれや」カロ「嫌や」よし「貸せや」カロ「うっさい」・・・俺は彼の右手にある本めがけて手を伸ばす右手を遠くにやり、よけやがるカロリーオフ覆いかぶさるようにキャロリーの上にのっかかる俺下で必死に俺のアゴを、左手で天井へ突き上げるモロリーそれでも右手にある本へ必死で手をのばす俺うつ伏せにひっくり返り、逆側に右手を持っていくマロニー冷たい稽古場の床で、ひとつの本をめぐり繰り広げられるおっさん二人の壮絶なる戦いそれを静かに見守るメンバーもつれ合い、右に左に転げ回る珍獣二匹完全な泥試合勝負の行方は、心技体で僅かに優った好井の勝利!!帰りの電車、勝利に微笑みながら、戦利品の本を読み始める五分後、・・・寝てましたなんやったら二駅乗り過ごしましたよなんのこちゃ訳わからんカロリーオフは頑張ってこれを読んでいたのか負けた・・・