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安達太良連峰は那須火山帯に属し磐梯朝日国立公園内の南端に位置しています。磐梯朝日公園内の山は、和尚山、安達太良山、船明神山、鉄山・箕輪山、鬼面山と約9kmに渡り連なっています。
この主峰である安達太良山は、別名「乳首山(ちちくびやま)」とも呼ばれる標高1700mの山です。
「智恵子抄」で有名な詩人・彫刻家の高村光太郎は、「樹下の二人」で「あれが阿多多羅山、あのひかるのが阿武隈川」、「あどけない話」で「阿多多羅山の山の上に毎日出ている青い空が、智恵子のほんとの空だといふ」等を詠み、安達太良は智恵子のふるさととしても知られています。
明治33年(1900年)の大爆発によってできた「沼ノ平」は鉄山と船明神山に囲まれた直径500mの噴火口で、荒々しい山肌がそそり立ち、月世界を思わせるような不気味な様相を呈しています。
初夏には天然記念物の「しゃくなげ」が咲き乱れる勢至平・僧悟台には高山植物も多く美しい渓流が流れています。 春・夏はトレッキング、秋は紅葉、冬はスキーと年中賑わっている安達太良山です。
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