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カテゴリ:小説の本棚
絲山秋子の処女作 『イッツ・オンリー・トーク』 を読んだ。 蒲田、絵、総合職、躁鬱病、退職、車 ... 物語の主人公・橘優子は、まさに絲山秋子その人だ。 以前、絲山秋子Websiteの読者に聞け!企画 で、 「絲山は東京のどこに住んでいたか?」 というのがあった。 私が推理したのは蒲田の近く、東急池上線・荏原中延 正解の東急目黒線・西小山にはかなりのニアピンでした。 ちょっと長いですが、私の推理はこちら↓ 絲山秋子Website・読者に聞け企画 2006/4/3 引越記念に読者クイズやりましょう。 「読者に聞け!第4弾」です。 「絲山の東京の家は一体どこなのか!? ずばっと駅名であてて下さい。 ヒント1)住所で言うとS区です。 ヒント2)大きな駅ではありません。バスもありません。 ヒント3)出版社に行くには便利です。 pomoの解 まず、直感的に大田区大森~蒲田あたりが思い浮かぶ... 作品に漂う勤労観?が中小企業がひしめく 大森~蒲田あたりに合うと思う。 杉並、世田谷はのっけから除外。 墨田区の下町的雰囲気も違う。 新宿、渋谷は、どんな人が住んでいるのか?生活感が湧かない。 東急大井町線、池上線、目黒線界隈のS区=品川区と断定! このあたり、建て込んだ住宅地で駅前にバス停もない。 新宿高校と早稲田大学も、目黒か五反田経由で通学できる。 新宿、千代田区の出版社にも至極便利。 高崎から練馬IC~環八~環七を使ってここに帰るのだろう。 太っちゃんのマンションが五反田なので、 大井町線~池上線の可能性が大と見た! したがって、大崎広小路、戸越銀座、荏原中延、旗の台、 荏原町、中延、戸越公園、下神明の8駅が濃厚だ。 ここで、東急バス路線図をチェックする。 駅前または近くにバス停がある 大崎広小路、戸越銀座、中延、荏原町は除外。 荏原中延、旗の台、戸越公園、下神明の4駅に絞られた。 さて、他に手がかりはないか? 『イッツ・オンリー・トーク』 の舞台は蒲田! 蒲田に便利な池上線沿線とすれば、 旗の台、荏原中延、徒歩圏内の戸越公園の三者択一となる! 最後に、幼小期、自転車で区立図書館めぐりをしたという話から、 荏原図書館に近い荏原中延が最寄り駅と見た!さあどうだ! 今読むと、『イッツ・オンリー・トーク』 に ストーカー役で出させてもらえそうだな ...(失笑) それとも、non:nieさんのブログに紹介された 「タイヤ公園」 に反応した私は、鬱病のヤクザ・安田? 男女の違いはあるだろうが、「レール」 からはずれてしまった 人生の不安定さとはこんな感じなんだろうか? 絲山自身の叫びが垣間見え切なかった。 さて、『第七障害』 ... 藤川球児の直球が如き、正統な恋愛小説はいったい何だ? 絲山らしくないが、悪くない ... むしろ秀逸だ。 『第七障害』 は、乗馬競技に用いられる障害物のこと。 競技中の事故で馬を死なせてしまった女性と、 年下の乗馬仲間の青年とのピュアな恋が描かれる。 乗馬と高崎という町への絲山の思い入れが暖かい。 満足度は ★★★ キング・クリムゾンはやっぱりこれ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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