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テーマ:洋楽(3283)
カテゴリ:80年代洋楽
しかも評判は上々だったとか。 ご褒美にワシも取り上げてやるか(←エラそう 僕がガンズを初めて聴いたのは、1987年(だったと思う)。「ベストヒットUSA」で流れた「Welcome To The Jungle」のPVを見た時だった。 後に全米7位を記録するこの曲だが、それは後発の「Sweet Child Of Mine」(1988年、全米1位)のヒットに便乗した結果であり、この時点ではまだどこの馬の骨とも知れない存在だった。 その時は、曲自体は「騒々しい」くらいの感想しか持てなかったのだが、アクセルの放つふてぶてしい存在感と身のこなしが、妙に印象に残った記憶がある。 ↓だがそれ以上に、後ろでPVを流し見していたオカンの一言 「うわっっ! キ×ガイじゃ!!」 …母ちゃん、キ×ガイって…… いや、そうなんだけどさ…… その後ガンズは、「Sweet Child Of Mine」のヒットを皮切りに、狂ったように売れ始めるのだが、彼らの登場はあらゆる意味で衝撃的だった。 当時売れていた他のHR/HMバンドにはなかったアンチ・モラルの匂い(あえて言うならモトリーがいたか)。 デビュー・アルバム「Appetite For Destruction」(写真)で聴ける荒々しい音の感触と疾走感、暴発するエナジーは、パンクをリアル・タイムで体験できなかった僕には、新しい時代の到来にすら思えた。 少なくとも自分にとって、これに並ぶインパクトは、ニルバーナの「Nevermind」(1991)が発表されるまで待たなければならなかった。 この「Paradise City」は1989年に全米5位を記録した、ミドル・テンポのロック・ナンバー。 「Welcome To The Jungle」、「Sweet Child Of Mine」と共に、前述の「Appetite For Destruction」に収録。 現在でもコンサートのクライマックスで演奏される、ガンズの代表曲である。 なめらかな、それでいてどこか屈折したギターのアルペジオ。 そこに割り込んでくる重いドラムの音色。 続けてアクセルが「パラダイス・シティに連れてけよ」と抑えめに歌う。 音数を増やしつつ、徐々に盛り上がっていき、笛の音を合図に曲は本編へ。 トゲトゲしいギター・リフ、渋めだが耳に残るメロディ、変化自在なアクセルのボーカル。 ん~カッコいい。 楽曲自体の構造は実に単純だが、聴いてて飽きる気配は全くない。 4:35も過ぎた頃、よく伸びるアクセルの歌声や派手なドラミングと共に曲は大円団 ……かと思いきや、演奏はそこでいきなり大爆発! 凄まじい疾走感で一気に突っ走る。 鬱憤を撒き散らすかのようなアクセルの歌声、パンキッシュなリズム隊、スラッシュのめまぐるしいリード・ギター。 くおおおぉぉぉ! コイツは燃える燃える燃える!! そして、紙吹雪を散らしたくなるエンディングで曲は終わる。 完璧。6分48秒という時間が短くすら思える程の完璧さだ。 スタジアムで演奏する姿を納めたPVは、エアロスミスとのツアーのもの。 おそらくエアロの前座としての演奏だろうが、当時はガンズ自身がスターダムを駆け上る時期だったので、観客もノリノリ。 何よりもメンバー皆、足が地についている。 アクセルから滲み出る時代の寵児としてのオーラ。 この時、スラッシュは23歳。う~ん、渋すぎる。 この頃のガンズはカッコよかった。最高だった。 アクセルを始めとして、イジーもダフもスティーブンも、そしてスラッシュも、皆危険なニオイをプンプン放っていた。 アルバム「Appetite For Destruction」が発表されてからもう20年経つが、今も全く色褪せていない。 恥ずかしい言葉で恐縮だが、時代やジャンルを越えた「本物のロック」というものが詰まった数少ない一枚だと思う。 …で、10年近く待たされた新作は本当に発売になるのか?(ここを参照) メンバーの姿が最高にイカす「Paradise City」のPVはここをクリック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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