夢幻の心臓2
JICC出版局から1986年に発売された、パソゲーのゲームブック版。…もう、20年を超えているわけです。当時定価で買ったけれど随分経ったなぁ。原作は遊んだことは無いのですが、当時からすると珍しい線の細いファンタジーイラストで、少女マンガちっくというか現在見ると帰って違和感が無い感じのイラストです。項目数は292、少し少なめな感じかもしれませんが…甘い。この作品、戦闘ルールが非常に細かいんですよ。五ページと一寸のページ数で、TRPGバリの戦闘ルールが提示されているのですが…これが中々凄いんですよね。まず、能力値。PS,Dx,Ed,Wp,AC,Mpの六つ。…大文字も小文字も混じっていますけれど…原作通りです。ちなみに、最初から体力・器用さ・耐久力・攻撃力・防御力・精神力です。ここまで沢山の能力値管理のゲームブックは…あまり無いはずです。ここからが物凄い。戦闘ルールが、簡単な「ベーシックバトル」と「アドバンス・バトル」に分かれています。で、後者の戦闘ルールが結構長いのですが、ベーシックバトルも結構面倒なルールなんですよ(笑)。何せ、分数計算が必要になります。敵の戦闘能力値も足し算して、割り算して…。これは大変です(笑)。更に、戦術のオプションまであります。四種類。そう、新和版のD&Dにあったパリーみたいなやつ。戦闘ルールを読むだけで御腹いっぱいになりました。残念なことに、この作品バグがあり途中で物語が変になります。誰か、エラッタある方情報戴けるとありがたいです。