今日も何かあたらしいこと

水戸の出身であり、基本的に朝廷には弱い慶喜であることを見抜いて、錦の御旗を掲げたのなら、

岩倉具視や西郷隆盛は、敵をよく知る策略にたけた軍師ともいうべき二人。

朝敵になることが恐れ多くて耐えられず、江戸へ逃げ帰ってきた慶喜は、勝に助けを求める。

すると勝は、自分ではなく篤姫に会って話せと言う…勝もまた大変な知将ですね。


篤姫は、慶喜を叱咤し激励し謹慎をすすめ、和宮も含めてお互いに徳川の家族であると、

新たな絆を結んで彼の心を動かし、生き恥をさらしても徳川を守ろうと決心させる。

それはもう、人心を掌握することにたけた篤姫の、真心をこめたすばらしい弁舌でしたね。


結果として、慶喜が明治以降も政治の世界から離れて、静かな趣味人として長生きするのは、

篤姫の言葉に従った生き方を選んだということなのでしょうか。

鎌倉幕府以来続いてきた武家による政治を終焉させるのに、徳川宗家みずからが幕を引くという、

大きな歴史の転換点に、篤姫は深くかかわっているのですね


来週はなんと幾島・松阪慶子さんが久々に登場して、なにやら大役を果たすみたいなので、

江戸城無血開城に向けて、いよいよドラマチックに盛り上がる「篤姫」なのでした。



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