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テーマ:ミステリはお好き?(1425)
カテゴリ:読書ろぐ(mystery)
火曜日に買って来た3冊の本。
迷った末に、はやみねさんのから読みましたw (すりゃさん、ごめんなさい! はやみねかおる 『僕と先輩のマジカル・ライフ』(角川文庫、2006) 「先輩、ぼくの推理を聞いてもらえますか?」―幽霊が現れる下宿、地縛霊の仕業と噂される自動車事故、学校のプールに出没する河童…。大学一年生井上快人の周辺におきた「あやしい」事件を、キテレツな先輩長曽我部慎太郎、幼なじみの川村春奈とともに解きあかす!ジュブナイルのミステリーキング・はやみねかおるが贈る、ちょっぴり不思議な青春キャンパス・ミステリ、ついに登場。(楽天ブックス) キャンパス、ミステリ研、ヌシみたいな風変わりな先輩… と、この3つが揃ったミステリが、わたしは大好きです 有栖川有栖さんの学生アリスシリーズとか、 西澤保彦さんのタック&タカチシリーズとか。 ジュブナイルで定評のあるはやみねさんによる”先輩モノ”ってことで、 いろんな意味で気になってました。 読んでみて… やっぱり文章力、構成力のある作家さん。 たとえ大人向けだろうと、テンポのよい展開は変わらず、 主人公の境遇を憐れんだり、面白がったりしてるうちに、 サクサク読めてしまいました。うん、面白い。 でも。面白いだけに、細かいことを言いたくなる…。 まずは、タイトルに先輩って入ってる割に、長曾我部先輩の 活躍が少ない気がする。なんとなーく存在感が薄い。 それは、主人公には常に幼なじみがくっついている、ってことも 関係しているのかも。表紙だってその2人だし。 主人公は、幼なじみの子と先輩とに振り回されるので、 しみじみと先輩について考えているヒマもあんまりない(笑)。 だから、先輩モノとして読むと、どこか物足りないと感じてしまう。 これに関しては、作者もあとがきで、続きを書きたい、 特に、長曾我部先輩の秘密について書きたい、と述べているので、 続編に期待することとしまーす。 他にも、先輩をめぐっては、あれ?と思う記述もありました。 2話目で主人公が先輩について述べる内容が、本編中では 触れられていないのです。 連作短編なので、1話と2話の間に別のエピソードがあるって ことなんでしょうか? 先輩のキャラ設定的にとても重要な部分なので、 自分が読み飛ばしたのかと焦ってしまった…。 …といくつか気になる点はありつつも、全体として 面白く、気軽に読めた作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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