私たちがストレスを感じたときに、最初に体のどこのシステムに支障をきたすのか?
体のシステムを大まかに分けると、消化器系、呼吸器系、循環器系、筋肉系、骨格系がある。さらに、消化器系など器官の調整をし、体全体の防御に関わる内分泌系(ホルモンなど)、感覚器系(皮膚など)、神経系がある。
この調整・防御に関わる器官の中で、ストレスを受け全面的に支障をきたすのが「神経系」なのです。
脳が命令しなくても心臓や消火器官などを動かしている「自律神経」がストレスを受けると真っ先にバランスを崩すのです。この自律神経の崩れこそ体調不良の正体です。
睡眠をとっても疲れが抜けない、不眠状態が続く、頭痛と肩こりが重くなるといった一般的な体調不良、高血圧や脳梗塞、アレルギー疾患やガンなどの病気の発症は、おおむね強いストレスの攻撃で崩れた自律神経のサインです。
交感神経と副交感神経
自律神経は、約60兆の体の細胞の働きを調整するために、全身に分布している神経である。自律神経は人間の意志では自由にならず、逆にいうと、無意識でも動いていてくれるわけです。脳が命令しなくても心臓が鼓動し、消化や呼吸を続けているのも自律神経の働きです。
交感神経は、行動や運動を担当する神経で、血管を収縮させ、血圧や心拍を上昇させ、食欲を抑制する。
副交感神経は、休息や食事を担当する神経で、血管を拡張させ、血圧や心拍を低下させ、胃腸に働きを活発にする。この二つの自律神経が役割分担をしている。
交感神経と副交感神経は体調が良く健康なときは、どちらかに固定されて静止することなくバランスが保たれている。そのバランスを崩すのが「ストレス」なのです。私たちがストレスと戦うとき、一つ目は交感神経に傾き、二つ目に守ろうとして行き過ぎて副交感神経にも傾きます。
その傾きが大きくなると、必要なときに必要な自律神経が働かない事態となり、自律神経の揺れが激しくなって、体調を崩すわけです。こうようなときは「交感神経の緊張」か「副交感神経の緊張」が起きているのです。