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近くのスーパーで、懐かしい人に出会いました。
私は、一番下の子が生まれるまで、保育園で保育士をしていました。 その方は、その時私のクラスだった女の子のお母さんです。 「先生、お久しぶりです。お元気でしたか?」と声をかけられました。でも一瞬誰だか分かりませんでした。スマートだったお母さんが、かなり太っていました。 今では、その女の子も高校生なので、年齢を重ねるとやはり太るのかな~と軽く考えていました。 すると、ポロポロ涙をこぼし話し始めました。 「うちの子、不登校で、中学校はどうにか卒業させてもらったけど、高校には行ってないんです。」 えっ?突然の事だったので、言葉を失いました。 この太った体は、その事が原因で、太ったストレス太りだと。 またまた、言葉を失いました。 原因は、自分が厳しすぎたと。勉強が出来るお子さんだったので、本人の能力以上の事を期待して、出来ないと必要以上に厳しく当たってしまったと。 かなりご自分を責めておられました。 原因が、学校や友達、勉強以外にもあるんですね。親との関係が原因なんて、本当に悲しい事だと思います。 同じ年頃の子をもつ親として、子供に良くなって欲しい、と言う親の気持ちもよく分かります。一口に「中学校はどうにか卒業させてもらったけど、高校には行ってないんです。」とおっしゃいましたが、その何年もの長い間、さぞかしつらかっただろうと・・・そのご胸中を察すると、とても心が痛みます。 小さい頃の彼女の姿がまぶたの裏によみがえってきて、思い出すと、私も目頭があつくなりました。 「先生のとこは、4人も子供さんがおいでて、皆上手に育って、やっぱりご両親がいいから。。。」と。 「そんな事はない、親だって完璧ではないから、疲れているとつい感情的になってしまったり、真剣に話をきいてあげなかったり・・後から、子供にごめんね・・と謝ってばかりです。」と言うと、きょとんとした顔で、「子供に謝る?」 と不思議そうでした。」「私は子供に謝ったことなど1度もない。」と。 「今は、元気にいてくれればそれだけでいい。」とおっしゃっていました。 不登校・・・とよく耳にしますが、本当につらく、悲しい事だと思います。 思い出すと今でも心臓がドキドキします。 彼女の心が癒され、本来の光輝ける美しい心を取り戻すことが出来ますように、 かげながら、お祈りいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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