ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

６回裏終了の時点で，最悪の展開を予想した。試合は大敗，前田が最終打席でヒットを打って・・・という，一番すっきりしないシナリオが頭の中をよぎった。そして，そこから文字列での観戦を余儀なくされたために，もう今日は打たないでくれとさえ思った。

しかし，ドラゴンズのリリーバーが全く本調子でないことをすっかり忘れていた。それにしても，ここまで見事に崩壊してくれるのは想定外だった。いや，カープのバッターが崩壊させたのだ。あの，ランナーをためるばっかりでタイムリーヒットすら打てなかった攻撃陣が。何としてでも３点差を追いつく，そしてリードを奪ったあとも何としてでも前田にもう一打席回す，そして何としてでも最高の形で前田の2000本安打達成をという２万９０００人の思いが，この数試合からは考えられないような大逆転劇を呼んだんだろうと思う。

７回裏，アレックスの２点タイムリー。結果的にこの回はこれで終わった（というより他ならぬ前田の併殺打で終わってしまった）けれども，この42イニングス振りのタイムリーが，明らかに流れを変えた。そして８回裏。森笠が，そして嶋が最高の仕事をした。この時点で２点リード。そこから前田の打席までのつなぎは，もう水島新司野球劇画も真っ青としかいいようがない。そして，こんな展開に，

前田智徳が応えない，燃えないわけがない

それを押しとどめるには，久本では役者が足りないというべきだろう。異様な雰囲気に頭が真っ白になった久本が栗原の餌食になってしまったのもまた当然かもしれない。

前田智徳については，また後日書きたい。とにかく，今は思いを整理できない。あのお立ち台で見せた涙がすべてだったのだろう。とにかく，今日はこれだけ。

前田智徳2000本安打達成おめでとう　そして

次は球団レコード更新へ向けて頑張ってください

最良の結末をただ喜びたい。


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