ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日の帰り際，バスセンターを経由するバスに乗って市民球場側を眺めていたら，外野席５番ゲート（ライトスタンド入口）の辺りに早くも人だかりがしているので驚いた。それだけでなく，もう公園側に向かって順番待ちの列ができている。これにはちょっと驚いた。思わず今日は火曜日だったかと勘違いし，その次は今日何か市民球場でイベントでもあるかと勘ぐったが，どうもそうではないらしい。彼らは明日のホーム開幕戦のために並んでいるようだ。

もちろん，プロスポーツ球団の興業としては決して悪い話ではない。しかし，あれだけカープファンを自らの手で愚弄するような，相手方球団を報じるメディアからは嘲笑のタネにしかならないようなアホらしくも無様で何の抗弁のしようもない野球を繰り広げながら，それでもファンは明日のホーム開幕戦のために徹夜してでも並ぶのだ。いい話なのか悪い話なのか，ここまでのドタバタ喜劇を見せられると何とも判断つきかねるところだ。

ところで，同じようにエースと主砲を抜かれながら，東京ヤクルトスワローズはその引き抜いたチームをホームで３タテした。グライシンガーを正面から打ち砕き，ラミレスには打たれはしたが，その分を彼の弱肩で補填するという，非常に嫌がらせともいうべき勝ち方をした。たとえ昨年は落ちぶれたといえども，勝つために何をするかという遺伝子がまだ生きているチームはやはり違うということだろう。カープの監督もコーチも選手も，スワローズの選手たちの爪の垢でも煎じて飲めと言いたくもなる。

いや，もうひとつ見習うべきものがある。

私はその試合の映像や音声をつぶさにチェックしていないのだが，バッターボックスに入ったラミレスに，ライトスタンドのスワローズファンからブーイングが浴びせられたという。私が見た画像で判断する限りでは，神宮の森をつんざく大ブーイングとは行かなかったのかもしれないが，それでも12球団で1，2を争う穏健な応援スタイル（単におとなしいともいう）のスワローズでは考えられなかったことだ。

いうまでもなく，神宮球場に集うスワローズファンと，市民球場を赤く染めるカープファンとの軍勢は，当然我が軍の方が多い（単に球場の外野席のキャパの差といえばそれまでだが）。そして，その熱さと声量は，敵地神宮球場でさえも赤い軍勢の方が凌駕している。ならば，負けてはいけない。スワローズファンにできてカープファンにできないということがあるものか。

今こそカープに後ろ足で砂を掛けて出ていった裏切り者どもに我々から正義の鉄拳をプレゼントするときが来たのだ。

自分から目立つことをきらい，何か美しきお題目がないと動かない広島人のために，優しいスワローズファンは，類似事案における先例を作ってくれたのだ。結果を出した先例に弱いヒロシマという風土を考えて，最良のプレゼントをくれたのだ。ならば，それに乗らない手はない。

明日は，いや明日からは，いや今後全試合，彼らがたとえ土下座して謝ったとしても，

たっぷりアウェイの洗礼を浴びせてやろう。　というより，

そうでなきゃ嘘だ。

たとえ大本営発表下付組織と化した中国新聞が黙殺しても，たとえRCC実況中継の電波を使って非難されても，やるしかない。それが当然だ。しかし，今日の段階で市民球場にこれだけ人が集まっているということは，私の推理からすれば，そういう応援はしないようなファンが多数を占めるだろう，いやむしろそれを阻止するべく動員されているのではないかという疑念もよぎる。もし仮に，明日の試合で，彼らに暖かい声援が送られたとしたならば，私はカープファンたるレゾンデートルを真剣に考え直すだろう。確か開幕戦の時も使ったが，またあえて使う。

ここまでカープ自体を貶めるようなことをした裏切り者に手を叩くものとは同じ天を仰ぎたくない。


もう一度。平成19年11月7日を忘れるな!


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