ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

この試合の最大の対決は，ただひとつ。カープが借金１になる度に忍び寄る疫病神と，ホームテレビの地上波実況解説無敗を誇る軍神大下剛史との力比べである。正直なところ，ついに矢尽き刀折れたかと思いきや，やはり軍神の霊力は伊達ではない。荒木のディフェンスを破って追いつき，進塁打でOKと思われた天谷が堂々と外野を破ってサヨナラ打を打った。まさに軍神さまさまである。ぜひ海田に「大下神社」を建立しておくべきである。

まあ，そういうところしか今日は喜んで書くところがない。３イニングを完璧に抑えて流れを引き寄せた岸本。今日はいいほうが出た上野。相変わらず美しく切れまくる横山。いいところをあげよと言われれば正直なところそれだけである。それでも，勝ってしまった。この大事な試合を勝ってしまった。いや，ドラゴンズ様に勝たせていただいたというほうが正しいだろう。もっとも，昔のドラゴンズ戦はお約束のようにこういう展開で逆転勝ちしていたから，まあいつか見た光景ではある。ドラゴンズにはまだまだ借りがあるから，今の内に徹底的に叩いておくのに限る。

本当に，途中までは，今シーズンの典型的な負けパターンである。ありがたくいただいたチャンスをマーティの狂信的なこだわりであるランナー２塁エンドランをまんまと見破られて潰し，その直後に青木がウッズ和田の幻影におびえて失点するという最悪のパターンではじまり，７回までは走者が出てもあと一本が出ない症候群の典型的症例が満載で，早い話がなんで勝てたのか分からない。まさに大下剛史の霊力が岸本に乗り移り，上野に乗り移り，そして天谷に乗り移ってまさに大下剛史ばりの果敢な走塁を呼んだ（天谷得意の暴走以外の何ものでもないと思うがそれすら破ってしまった）のである。そう思うことにしよう。

まあ，内容云々よりも，こんなでたらめな野球をやった試合で格好を付けて勝ってしまったというのが今日の最大の収穫である。ドラゴンズに与えたダメージは大きいに違いない。まあ，明日である。明日負けたら結局なんの意味もない。明日勝ってこそようやく上位への挑戦権を持ってございと言えるのである。たとえ見え見えの機動力野球を破られても石原がミットを持ったまま固まっても栗原がランナーを置いたら別人になってもシーボルがチャンスになればやっぱり莫迦殿様になっても，最後に勝てばいい。ただそれだけだ。

もちろん今日は縁起よしと言うことで末尾に若干の小ネタあり。

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（明日もこの勢いを続けるための小ネタ）
（試合後）
天谷：赤松さーん，何やってるんですか。ほら，コーラとポテトとアイス早く持ってきて下さいよ！
赤松：誰に向かってもの言うてるんや。たかがサヨナラヒット一本打ったくらいで。
天谷：そういうことは今日チャンスで打ってから言ってくださいよ。お約束のゲッツーはなかったですけどね。
赤松：腹立つ奴やなあ。お前こそサインの見落としの常習犯のくせに！
天谷：今日だってノリさんがちゃんと守ってたら初回からゲッツーじゃないですか！
赤松：うるさい。８回のお前の走塁もあまりにもあり得ない暴走やったからドラゴンズがあわてて対応できなかっただけやないか！
緒方：まあまあ赤松，今日くらいええやないか。しかし天谷，今日はいい振りしとったなあ。
何か吹っ切れたんか？
天谷：うーん，次のバッターのことを考えたら，進塁打じゃダメだ，絶対自分で決めないと！と思ったんです。
栗原：な，何を言いさらすんじゃ。言うに事欠いて。俺だったら打てんかったとでも言いたいんか？
緒方：うーん，俺もそう思うとった。ランナーなしなら無敵艦隊なんやけどな。
梵：そうですよ。僕と一緒に内田道場で朝から特打やりませんか？
栗原：・・・・・・えーん，とのーっ，みんながいじめるーーーうーっ！
シーボル：マアマア，ヨイデハナイカ。ショウリツ５ワリナンダゾ。ミンナデイワオウデハナイカ。さあ，３，２，１，アイーーン！
緒方：うーん，これはこれでいいのか？落合さんがこの姿を見たら怒るだろうな。