ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

結果的には７回表終了降雨コールドで勝って，まさに恵みの雨となったわけだが，そのタイミングはまさにカープを一方的に利するものになってくれた。確かにコントロールできない天の神様の差配ではあるが，こういうツキは大事にしなければならない。

小松が初回１失点で粘るも攻撃陣が大場を打てそうな気配なく５回終了。もしこの段階で時間を食ってしまっていれば，このタイミングでの雨天コールドによる敗戦もあり得たのである。しかし，６回まで進んだことで，６回裏，まさに市民球場名物１イニングだけの一気攻撃が出てしまったのである。そして７回，林が走者をためてまたしてもシュルツ前倒し起用で凌いだ時点で雨が強くなってコールドゲームである。おかげでシュルツはイニングを跨ぐどころか１球で川崎を片付けてしまったので，明日連投となってもまず大丈夫だろうし，連勝中は使い詰めだった永川も使うことなく終わったためこれで３日間の休養ができたことになるし，一昨日悪い崩れ方をした横山も休ませることができた。本当に見事な天の神様の差配で勝たせていただいたのだと思う。まだツキは残っているのだ。だからこそ，明日以降交流戦後半戦も絶対に手放してはならないのだ。

リリーバーと言えば，やっぱりというべきか昨年痛めた箇所に不安が出て梅津が抹消されて代わりにドーマンと森跳二が登録されたわけだが，６回表無死一塁，まさにこれまでなら梅津が起用された場面で，ドーマンではなく森跳二を起用したのが当たった形となった。これまでのマーティイズムであれば間違いなくドーマンを出してきた場面だと思うけれども，ファームでの内容の良さがちゃんと首脳陣に報告されていたか，これまた非常にまっとうにファームで結果を出した選手を即登用したのがよい結果を生んだのである。そして森跳二，プロ入り初勝利である。おそらくは背水の陣となる年限である大卒５年目，森もうれしいだろうがチームにとっても大きい。これで自信をつけてくれれば，梅津が戻るまでの間その地位をキープしてくれるのではないかという期待さえ持てるのである。いや，かつて近藤が，片瀬が，望月が，リリーフでの初勝利をきっかけに一気に主力投手への階段を駆け上がった例がある。期待してよいのではないか。

ただし，攻撃陣について言えば，これまでの論点を裏打ちしたに過ぎない。主軸打者が，早い話が４番の栗原がチャンスで打ちさえすれば点が取れることを見事に証明したのである。それまで苦労したのは彼が５試合に１回くらいしかヒットを打てなかったことが大きいのであって，あとは何でもいいから残り試合打ちまくってもらわねばいけないのだ。先の北伐札幌の陣では，打席で悩んでるんですと言うことを稲葉に相談したそうだが，頼むからそういう情けないことだけはやめてほしいと思う。

とりあえず，福岡で連敗したこのカードの初戦を制した。明日は大竹。となると絶対に負けられない。今回の彼の登板，特に立ち上がりには一抹の不安があるのだが，仮に何があっても今度は攻撃陣が大竹をフォローする番だ。いずれにせよ，連勝あるのみだ。少なくとも勝率５割前後をうろちょろしている状態を早く抜け出さなければなるまい。


森跳二と言えば，彼のプロ入り初登板初先発の試合，2005年5月29日西武ドームでの試合を私は観戦していた。経験を積んだら必ず使える投手になると思ってみていたが，あれから4年。ルーキーイヤーの首脳陣の無定見な起用法で遠回りをしてしまったが，今こそ「外大の大魔神」の本領を発揮するときが来た。今日の白星で悪い憑き物は落ちただろう。頑張れ！

これから連勝街道リスタート。血を吐くまで食い下がれ。

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（後記その１）
こちらも引き続きご尽力をお願いしたい。

現行広島市民球場を「登録有形文化財」として保存しよう！
（URLは「http://www.shomei.tv/project-773.html」）の署名プロジェクトである。

（後記その2）
試合中断中，ホークス応援団が懐かしい南海ホークスのヒッティングマーチをやってくれていた。多分関西の応援団がメインだったからだろうと思うのだが，思わず口ずさんでしまった。
私の中からやはり呪われた南海ファンの血はまだ消えていないようだ。