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テーマ:阪神淡路大震災から18年(10)
カテゴリ:つれづれ
1995年から18年,今年も1月17日午前5時47分を迎えた。
この時期は朝に弱い私だが,今年もまたぴったりと5時47分前に目が覚めた。あの18年前の1月17日,不思議なことにぱっちりと目が覚めたのと同じように。あのときは,今まで感じたこともない強烈な揺れに恐れおののいて動くどころか金縛りに遭ったのだが,それから18年,当たり前と言えば当たり前だが,あの悪夢の再来は,幸運なことにない。そして,今年も鎮魂の黙祷をした。これも毎年の行事である。 あのときの話は何度もここに書いた。幸いに京都に住んでいた私は震度5,実際は地盤がしっかりしていたのでもっと低かったのかもしれないが,それでも冷や汗をかいた。もちろん,神戸や阪神地区の状況は,いまだに頭から消えない。特に長田区の惨状は,電車に乗っていた人が全員息を呑んで静かになったくらいである。あえてたとえるならば空襲の後の状況はさもありなんと言うくらいである。 で,2年前の3.11には火ではなく大津波が東北の沿岸部を荒らし,京葉海浜地区では液状化現象で土地の地盤が崩れてしまったのである。そして福島第一原発。あの阪神淡路大震災を凌駕するような大災害となってしまったのである。これも詳細については今さら蛇足だから書かない。 どうもここに来て,私は不気味な予感がしてならない。東北地区の余震とみられる地震は今になっても止むことがない。いや,年末から今年に掛けて,広島でも短いスパンで最大震度3クラスの地震が続いているのである。一つは安芸灘,もうひとつは内陸部が震源だったようだが,正直言って,こんなことは今までなかった。2001年3月に安芸灘地震があってそこそこ揺れたことはあったが,これまではだいたい単発だった。いや,あの3.11以来,太平洋のプレートが不気味に動いているような気がしてならないのである。そういえば静岡や甲府でも強い地震があった。あながち杞憂とは言えないのではないかと思っている。 一昨年年末の青山繁晴氏の年末ニュース特番で言われていたが,今世界が注目している地震現象は,東日本大震災の再発と,富士山の大爆発なんだそうである。いずれが来ても,今度こそ首都圏が壊滅するダメージになりかねない。じゃあ西の方は大丈夫かと言えばそうでもなくて,政府が予知に躍起になっている中南海地震にもつながるだろうし,あるいは阪神淡路大震災の再来,そして安芸灘を震源とする大地震が起こる可能性が,ないとは言えないだろう。正直に言って,私は安芸灘地震の再来を危惧している。そういえばあれから12年。干支が一回りだ。まあそれは冗談として,もしそういう事態が起こった場合,広島の危機管理は大丈夫だろうか。あの秋葉忠利のバカがいなくなったおかげで広島県と広島市との風通しは少しはよくなったと信じたいが,湯崎君が,松井君がちゃんとリーダーシップが取れるのか。そして何より,どこで惨事があったにせよ内閣官邸の危機管理がちゃんと機能するのか。あの3.11の時は菅直人が散々に叩かれたが,じゃあ安倍晋三君が,そしてそのブレーンがしっかり役を果たせるのか,これから我々は見ていかなければならないだろう。 話を広島に戻すと,万一大震災クラスの地震があった場合,しかもそれが日中だった場合,主要施設の防災対策及び耐震対策はどうなっているのだろうか。紙屋町の再開発ビルディング,どう考えてもバブル期の安普請としか思えないビッグアーチ,そして手抜き工事疑惑が早くも発覚した新市民球場。これに累が及んだら,たとえ大津波は来なくとも洒落にはなるまい。万入り試合中に地震が来てビッグアーチや市民球場の構造が崩れたら・・・あとは,考えたくもない。しかし,考えなければならぬのである。問題は,そこに頭が回るほどまともな人間がどれほどいるかと言うことである。まあ,原爆ドームだけは今生きている人が死んでも守ろうとするだろうから余計に救われないのだが。 脅かしでも何でもないんだぞ。 BlogPeople お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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