ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日は，広島ホームテレビの6時台ローカルニュース「HOMEJステーション」で，サッカースタジアムについての特集があった。結果的に言うと，「市民球場であるべき地」にサッカースタジアムを作るという結論しかあり得ない，と婉曲的にではあるがひとつの方向性を示した。当たり前だ。客観的に諸条件を分析したらそういう結論になるに決まっている。それ以外の結論を提示する輩は，絶対に何か裏を持っているに決まっているのだ。

すでにWEB上で御存知のこととは思うが，先週末にホームテレビは街頭アンケートを実施していた。その回答の結果がどこまで構成に反映されていたのかが見えなかったのはちと残念だが，最終的なアンケート結果として「市民球場であるべき地」へのサッカースタジアム建設を求める声が実に70パーセントに上ったという事実がすべてだろう。だれも宇品とか中央公園とかエディオンスタジアムや果ては西飛行場跡地なんて求めてはいないのだ。ざまあみさらせとしか言いようがない。

だいたい，それ以外の場所はどれを取っても何もいいところがないのだ。西飛行場跡地は正直に言ってあそこは終わってる街である。今さら賑わいをと言ってもそれは遅い。広さだけはあるからサッカースタジアムには最適と言いたいのかもしれないが，正直に言って中心部やベッドタウンから遠く離れた辺鄙な地で，シャトルバスしか交通アクセスがないような場所に作るというのはあり得ない話である。宇品みなと公園については地元住民がはっきりと反対の意思表示をしておられた。要するに作りたがっているのは経済同友会のバカどもでしかないことがこれで明々白々となったのである。そしてエディオンスタジアム。なにやらサンフレッチェは安佐南区の宝だとか何とかいう横断幕をはって今も頑張っているらしいが，嘘付けこの野郎だ。それまで散々迷惑施設扱いしていたくせに，なにが今さら安佐南区の宝だ。それに，サンフレッチェは安佐南区の宝ではない。広島の宝だ。だいたい，あんたら，サッカーを見に行ったことがあるのかい？

話が逸れたが，今回の報道で特筆すべきだったのは，エディオンスタジアムがJリーグのライセンスを満たしていない欠陥スタジアムであることを広島ではおそらく初めてプレスで報じたことだろう。こんなことさえ，広島のプレスは報じてこなかったのだ。じゃあエディイオンスタジアムを改修すればいいじゃないかという声が聞こえそうだが，そんなの中小土建屋と癒着している広島市ににできるもんか。屋根を架けさえすればいいというものではない。トイレをすべからく洋式にし，かつスタジアムグルメを充実させるべく給排水設備を設置するとなると，はっきり言って更地にスタジアムを建設するより高く付くのではないか。それに，ただでさえバブル期に作られた安普請であることは実際にスタジアムに行けば丸わかりだ。耐震補強工事の必要もあるとみている。

中央公園については論外だ。その一言に尽きる。これはそもそも広島市が「市民球場であるべき地」へのスタジアム建築案を潰すべく持ってきた悪意に満ちたものである。なぜか。その周辺の地域に新たにスタジアムを作ることに，強硬に反対している自治会がある。今回の報道でもぎりぎりの範囲で踏み込んでいたが，そんなの基町の市営住宅界隈に決まっている。彼らの中には広島市長ですらアンタッチャブルである強力な圧力団体があるのだから。その線を使って潰しにかかるためのダミーだ。

で，「市民球場であるべき地」だが，確かに報道で指摘されていたとおり，それ自体では広いとは言えない。しかし，それはその界隈を全部シャッフルして再開発をすれば広さの面は解消できるはずだ。それを阻止しているのが商工会議所ビルの建て替えに絡む財界と似而非平和団体とのタッグであることはもうすでに何度も指摘しているし，だいいちあの松井一實自体がボロをだしているのである。商工会議所ビルなどむしろあの場所にある意味はない。あと，「ここにカープの歴史があったことにこだわりを持っている向きがある」ことがネックになると触れられていたが，これだけは分かってないなあと思った。これについては過去幾度となく書いてきたからもはや繰り返したくないのだが，誰もかつての市民球場の取り壊しなど望まなかったのだ。それを強行に推し進めたのがあの秋葉忠利のバカであり，何度も言うが財界と似而非平和団体なのである。それを強行した理由が「折り鶴」展示だったというからもはや広島市は狂っていたとしか言いようがない。これだけはしつこいようだが，ひろしまの「負の遺産」として何度も書きとどめておく。

最後に，スタジアム検討協議会の三浦会長，実はHOMEJステーションのコメンテーターでもあるのだが，こう締めくくられた。曰く，「世界都市としての広島を牽引する」視点で考えていきたいと。けだし至言である。この視点抜きにして，サッカースタジアムを語ることは出来ないだろう。だってサッカーは立派な世界有数の「スポーツ文化」なんだから。なんて言っても，松井一實や「広島三大バカ」には通じないのかねえ。あーばかばかしい。なんせ広島は文化レベルでははっきり言って岡山に負けてるからねえ。広島人はもし道州制なるものが出来たら中四国の州都は広島になると信じて疑わないようだが，私から言わせればアクセスでハブ的機能をもってかつ関西圏にも地理的に近い岡山に負けるよ，たぶん。

スタジアム論からかなりかけ離れてしまった，よく考えたらきょうはたかじんの最初の月命日だ。つい指示棒片手のパネル芸のまねごとでもやってみたくなったのかもしれない。けだしそれに相応しいネタを提供してくれたホームテレビには感謝しなければならない。そういえば，ホームテレビは「晴れ時々たかじん」を最初からネットしてくれていたという縁もあるなあ（←何の関係がある）。

と，書いていたら，さっそく今日のニュースがYoutubeに上がったようだ。若干の躊躇はなきにしもあらずなのだが，一応貼り付けておく。百聞は一見に如かずである。



松井一實とその一派の出方が注目される。

BlogPeopleSIGMA People