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カテゴリ:つれづれ
今日は二十四節気のひとつ,大雪である。当地ではもちろんまだ雪が降るには早いのであるが,それでもこの日を期したかのように一段と冷え込みが厳しくなった。12月7日。あと3週間もすれば仕事納めである。時の巡りは,本当に早いものである。
もう浮き世も歳末モードまっしぐらと言うこともあって,テレビも特番がぼちぼちと増え始めてきた。私はもう最近はスポーツ番組とニュースとごくわずかの歌番組を除いてはテレビを見なくなっているので,だからどうだということはないのだが,昨日某局のものまね番組を少しだけ見た。愕然とした。もはや「ものまね」はまともな「藝」ではないらしい。小林信彦翁は物真似の巧拙を藝の尺度としてみている,と著書で記しておられたが,その段からいえば昨日出ていた人はほとんどが失格である。中には物真似じゃなくてそれは単にあんたのネタを披露しているだけだろうと言う向きもあったから,あとは推して知るべしである。 はっきり言って,突き詰めた「藝」というものが流行らない世の中なんだろう。まあこんな例えを引くのも野暮なのだが,かつて古川緑波翁は徳川夢声翁がラジオの朗読番組に穴を開けそうになったとき,代わりに徳川夢声の物真似で代役を務め,誰にも気付かせなかったという逸話が残っている(いわゆる「声帯模写」という言葉は,古川緑波の造語である)。そこまでさかのぼらなくても,関西地区のとあるCMで故人生幸朗翁の動きに合わせて大平サブローが物真似で声を入れたところ,本当に人生さんがしゃべっているのではないかという問い合わせが殺到したという。これがほんとうの物真似「藝」というものだろう。残念ながら,今の「ものまね」番組でそういうものを見られることは皆無に近い。本当にお寒い限りである。 単なる寒い繋がりでほとんど意味のないことばかり書いてしまった。ここから牽強付会とばかりに話を展開するのが弊ブログの習なのだが,今日はそうしない。やりたいのだが,なんかほかに書きたいことがあった頭の中がぼんやりしている。なんせここまで書くのにえらい時間を要している。本当はこれに絡めてもう一つ書きたいネタがあったのだが,今の気力では無理だった。ついでにいえば,昨日海の底に沈めたネタも,出来ればサルベージしたい。 と,いうわけで,脈略もなく今日はおしまい。疲れた。 冷え込むねえ。 BlogPeopleSIGMA People (告知) 姉妹サイト「ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEX」もよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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