ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

改めて，弊ブログをご愛顧の皆様には謹んで新年の言祝ぎ（または寒中のご挨拶）を申し上げます。弊ブログもしつこく続けてこの７月でまる１１年，いよいよ１２年目に突入いたします。今後ともますますのご贔屓をよろしくお願いします。

と，いう書き出しは去年もやったので今年は何か変えようと思いつつも，なんせまだ1月3日であって，特に何か動きがあるわけでもない。しかも多くの方がそうであるように明日からは仕事が始まり，加えて何かと世知辛い世の中を反映するかのごとく明日からフルスロットルで仕事である。しかもやらなきゃ行けない仕事が山のように積み上がっている。やっぱり例年通り気が滅入るので，今年も年末年始の四方山ごとを書き連ねていきたいと思う。

とはいうものの，今年の年末年始は何かとばたばたした印象が強く，気がついたら6日間が終わったという印象が強い。例年なら30日にレコ大，31日に紅白，元日にはニューイヤー駅伝とウィーンフィルのニューイヤーコンサート，2日3日には箱根駅伝を見る習いなのだが，今年はレコ大を見ることもなく，ニューイヤー駅伝も見ることもなく，今日の箱根駅伝の復路も結局見なかった，じゃあ何をしていたのかと言われそうだが，年末年始の行事をつつがなくこなしていた以外は，まあよく寝たという印象がある。元日などニューイヤーコンサートを見ていてあまりにも心地よかったのか，2曲目のスケーターズワルツ以降の記憶が全くない。まさに寝正月もいいところだ。

と，いうわけで，年末年始のテレビ番組の突っ込みを入れようにも，入れようがない。レコ大が西野カナというのを聞いて，ああそーですかというほかない。そこそこ売れてるのは分かるし，現にうちの娘など大好きなのであるが，私はいくら聞いてもよさが分からない。まあ1億円でさして売れてもない上にへたくそな楽曲のためにレコ大を買ったチンピラ集団よりはましかと思うくらいである。

もちろん，レコ大と金にまつわる噂は昔からある。特に，かつての「五・八戦争」の時など数千万円単位の実弾が飛び立ったやに聞いているが，二人とも実力がある上に楽曲が売れていたから，さもありなんと言うところがある。それに比べて今は，CDを売るためにノベルティ商法を駆使して売り上げ枚数を水増ししているようなのが跳梁跋扈して，それが聞いてもうまくもなんともないと来ているから，そもそもレコ大の存在意義が怪しくなっている面は否めまい。否，そもそも今のミュージックシーンがおかしくなっているのだろう。

紅白歌合戦については，逆にたくさん突っ込みたいところがあるのだが，これは敢えて翌日以降にしたい。ちょっと書く前によく頭の中を整理しないといけない。

で，寝落ちしたために最後のラデツキー行進曲まで聞けなかったニューイヤーコンサートであるが，これはもう元日だからこそ意味があるものであって，でないと何時間もワルツやポルカ，そのほとんどがシュトラウス一族のものという恐ろしく退屈なプログラムなど聞けるものでもない（一応数か月後にCDにはなるけどね）。でも，最近の正月番組は恐ろしくくだらないので，元旦の気分転換にはうってつけなのである。マエストロはだいたい大御所が出てくるのが通例なのだが，今年選出されたのはグスターボ・ドュダメル。年末にウィーンフィルハーモニーのFacebookページで見たときには，誰これ？と思ってしまった。で，よく聞くと35歳，ベネズエラ出身。ベネズエラの国立音楽教育システムで育まれた才能であるという。単に今のウィーンフィルの方向性に合っていただけなのかもしれないが，出自とかなんとかいう些末なことにとらわれずに才能を発掘するというところにかえって名門の矜恃をみたような気がする。それに比べると，日本はやっぱりまだまだだと思う。単に音楽の世界だけならずや。国のかたちそのものが，ねえ。

ぼやいてばかりもいられないので少しはめでたい話を。ニューイヤー駅伝は古豪旭化成の復活優勝で幕を閉じた。助っ人外国人全盛の中国産車だけで勝ち抜いたというのは意義があろう。一方箱根駅伝は終わってみれば青山学院大学の3連覇，しかもシーズン駅伝三冠で幕を閉じた。広島の生んだ名将原晋監督の指導力の賜と言っていいだろう。

と，いうことで，例年同様今年もこのスタンスでいきます。相変わらず憎まれ口を叩くと思いますが，どうかご贔屓に願えれば幸いです。

そう言えば今日はたかじん忌，だよねえ。

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