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カテゴリ:システム開発
Seleniumを調べている方なら辿り着くかと思いますが、
以下のようなマクロを公開されている方がいます。 Excelenium http://d.hatena.ne.jp/language_and_engineering/20090524/p1 ※作者の方、これを見て、著作権について問題あれば掲示板等にコメントください。 という状況なので、以下のファイルを使われる方は、あくまで個人の責任で使ってください。 現状での再配布等は控えていただきますようお願いします。 仕様書として残すという意味で、すばらしいものだと思うのですが、 個人的にはもう少し作りやすくできないかと思い、 マクロやレイアウトを組みなおしてみました。 僭越ながら、 Excelenium2という名前で公開させていただきます。 主な変更点は、 ・Selenium IDEで作ったテストケースを取り込めるようにマクロを追加しました。 その代わり、項目名に日本語が適用されるよう設定されていた部分は、仕様書部分に実データがそのまま表示されます。 ・環境別に条件を変える際、個別のテストケースを編集しなくても良いように、テストデータ一覧として形を変えて用意しました。 ・実行にはSelenium RCを使うようにしています。 ・ブック単位の実行だけでなく、シート単位での実行が可能です。 Exceleniumは、仕様書としての体裁のほうを重視されていたかと思いますが、 こちらは、テストケースの作りやすさを重視したつもりです。 項目名の定義を事前に作っていくのはけっこう大変なので、そこはSelenium IDEを使うという意図です。 Selenium IDEも、すべてを手動で作るのはなかなか手間でかつ動かない場合もある(ブラウザの自動補完などがあると特に)ので、 ある程度できたら、同様のパターンはExcel上で作れるようにという思いで作りました。 とはいえ、他の方が書いているように、適用して効果がある場面は、(新しい環境へのインストール後の) 疎通確認や回帰テストになると思います。 環境設定方法 このファイルをダウンロードして、任意のディレクトリに配置してください。 ただし、任意のディレクトリは、日本語名や空白のないファイルパスとしてください(Selenium RCの制約)。 Excelenium2 Selenium RCをダウンロードし、jarファイルを同一ディレクトリに入れてください。 http://seleniumhq.org/download/ 直接ダウンロードの場合 http://release.seleniumhq.org/selenium-remote-control/1.0.1/selenium-remote-control-1.0.1-dist.zip 解凍したファイルのうち、必要なのは、以下のjarファイル一つです。 selenium-remote-control-1.0.1 \selenium-server-1.0.1 \selenium-server.jar 以下のように配置したら、環境設定は終わりです。 C:\work\selenium\ Excelenium2.xls selenium-server.jar 以下使い方ですが、簡単に文章のみで書きます。 初期設定シートは、Exceleniumとほぼ同じです。 下のほうに、 「テストケースを取り込む」ボタンと 「全仕様書のテストを実行」ボタンを追加しています。 「テストケースを取り込む」ボタンは、「テストケース原紙」シートを元に、 Selenium IDEで作成したHTML形式のテストケースファイルを取り込みます。 テストする前に、テストケース名を書いたり、いくつか編集が必要なので注意してください。 なお、Selenium IDEの使い方については、以下サイトあたりを参照してください。 http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai4/devtool07/devtool07_2.html とか http://d.hatena.ne.jp/rti7743/20090913 「コマンド一覧」シートは、Seleniumで使うコマンドを記述しています。 コマンド説明書としても確認できると思います。 ただし全てを記載しているわけではありません。 Selenium IDEで取り込んでみて、テスト仕様が変換できていないコマンドは、追記していってください。 「テストデータ一覧」は、ある程度のテストケースを記載していった後、 環境が異なるサーバーへ、同一テストを実施するとか、 同一ユーザーで操作していても、一度操作すると条件が変わってしまうなどを 考慮して、実データを意味付けして保持するために使用します。 使い方は、ただの名前参照ができるだけですので、 テストケースには個別に記載が必要になります。 「テスト結果一覧」は、テスト結果を取得します。 とってもベタな取得方法なので、もしかしたらバージョンによって動かなくなる可能性があります。 結果はシート単位でしか取得していないため、個別の理由は、表示されるリンクからHTML形式の結果を参照してください。 ※エビデンスとして残す場合は、各シートにエラー理由などを記載するという想定です。 「テストケース原紙」は、前述した通り、各テストケースシートの元になります。 変更はしないでください。 テストケースを作成した場合、シート名に日本語名を使わないでください。テスト結果一覧の値がうまく取得できなくなります。 「当仕様書のテストを実行」ボタンを押すと、そのシートのテストのみ実行します。 「テスト結果一覧」にも、対象シート分だけが反映されるように作っています。 ただし、エラー処理は不十分なため、Seleniumの起動に失敗した場合は、結果が不意に上書きされる場合があります。 スキップの仕様はExceleniumと同じです。 補足ですが、ブラウザ間の差異については、Selenium RCの制約を参照してください。 私のほうでは、FireFoxで作ったテストケースを取り込み、IEで動かすということしかやってないです。 皆さんのテストが効率化されることを願います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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