カラー
カラー先ずはカラーの基礎編 和名:カラー(サトイモ科オランダカイウ(ザンテデスチア)属) 学名:Zantedeschia spp. 別名:オランダカイウ サトイモ科Araceaeの特徴として一部の属以外は、仏炎苞に包まれた肉穂花序に密集して花をつけます。カラーもそうですが、スパティフィルムも有名ですね。仏炎苞とはカラーの花びらのように見えるメガホン状の部分で、中央にある棒状のものが花です。上部が雄花で、下部に雌花が存在します。 カラーはオランダカイウ(ザンテデスチア)属Zantedeschiaで南アフリカに8種が分布しますが、以前はカラ属(Calla)に分類されていたために、現在でもこの名前で呼ばれています。カラーの名前はカソリックの尼僧がつけるカラー(襟)がこの花に似ていることから付けられた名前と言う説と、ギリシャ語のカロス(kallos)=「美」に由来する説の2通りあります。本来はカラーリリーと呼ばれ、日本ではリリーを省略しています。英名はリリー・オブ・ザ・ナイル(ナイルの白百合)。日本には18世紀の中頃、オランダ船で伝えられた事より、「オランダ海芋(かいう)」の名が付きました。但し、カイウ(海芋)は本来ミズバショウを指します。栽培の基礎知識 春植え球根で植えつけは3~4月上旬。保水力の強い粘土質の土に、元肥えとして遅効性肥料を多めに入れ、15cm平方に1球を目安にし、覆土を5cm程度します。カラーには畑地用系と湿地系(エチオピカ系)があり、畑地用系は通気をよくし、乾燥ぎみに育てますが、夏の乾燥のしすぎには注意して、夕方にたっぷりと灌水します。エチオピカ系は鉢植えにして、受け皿などに常に水を入れ、腰水灌水をします。花期は6月中旬~7月ですが、咲き終わった花茎は切り取ります。20℃前後が適温で、気温の低下とともに地上部は枯れます。球根は霜の降りる前に掘り上げて、乾燥させてからダンボール箱などに入れて、室内で春まで貯蔵します。但し、エチオピカ系は2年くらいそのまま据え置いてもOKです。種類 塊茎が丸い形の畑地用系7種と、細長いワサビ根状の塊茎で湿地でも育つエチオピカ系1種の、8種の原種がありそれぞれより様々な園芸種が作られています。湿地系(エチオピカ系) オランダカイウZ.aethiopica 基本は純白の大輪種で「ウェディングマーチ」 白色を基本とし、緑色部がある「グリーン・リリー」「グリーンゴッデス」 小型多花性で四季咲きの「チャイルジアナ」畑地用系の代表種 キバナカイウZ.elliotiana オランダカイウよりもやや小さい黄花(苞)種。葉に白い斑点が入る。 モモイロカイウZ.rehmannii 花茎の長さ30cmほどの、ピンクのカラー。赤から白に近い色のものまで、 様々な系統があります。 その他キバナカイウやモモイロカイウなどの原種を交配して作り出された品種として「ブラックマジック」「ブラックアイドビューティー」「カメオ」等 現在でも着実に品種改良は進められており、チューリップにある花の色なら作出可能と言われています。 花言葉 色 花言葉 所縁の日 全般 乙女のしとやかさ・情熱・清浄 壮大な美・歓喜・素敵な美しさ 5/31 10/31 黄 壮大な美 5/5 紫 夢見る美しさ 10/28 白 愛情・乙女の清らかさ 2/19 5/23 誕生花として10/28以外すべてOK