
トルコギキョウ

先ずはトルコギキョウの基礎編
和名:トルコギキョウ(リンドウ科ユーストマ属)
学名:Eustoma.grandiflorum
別名:ユーストマ、リシアンサス
★
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/torukogikyou.html
トルコギキョウと呼ばれますが、トルコにもキキョウにも関係ありません。
リンドウ科Gentianaceaeのユーストマ属Eustomaですね。キキョウの名は花が
キキョウに似ていることから来ていますが、トルコの名も花がトルコ人のター
バンに似ていることから付けられたと言われています。属名のユーストマ
(Eustoma)も花の形状に由来し、これは「良い口」を意味するギリシア語。
トルコギキョウは北アメリカのネブラスカからコロラド,テキサス,メキシコ
にかけて自生する一年草または二年草です。1930年代に紫色の品種が日本に輸
入され、その後、白色の輸入、1970年代になって桃色種が開発されたことで、
急に品種改良が進み、日本には、世界をリードする品種が多数育成されていま
す。

栽培の基礎知識
トルコギキョウは北アメリカの原産地では比較的耐寒性の弱い宿根草ですが、
園芸的には一年草として扱われています。一般家庭では苗から育てるのが一般
的です。茎が伸び過ぎず堅く締まった生育をし、葉色がよく、花蕾数の多い株
を選びます。強光を好む植物で、日当たりのよい室内に置きます。水やりは、
表土が乾いたら水を与えます。乾燥は嫌うので水やりに注意しましょう。花期
は普通6月ですが、腋芽が伸びて約50日後に開花するので、7月までに咲いた株
なら、花が終わり2~3節を残して刈り込む事で、秋に再び花を楽しめます。
又、咲いた花には害虫が集まりやすいので、マラソン剤等で駆除するようにし
ます。
さて、種から育てる場合ですが、適期は9月または寒地では春播きで4~5月
で夏から秋に咲かせます。タネは微細なので、播くときは十分注意を必要とし
ます。表面を平らにしてタネをバラ播きにし、覆土はしません。灌水でタネが
流れ出ないように、水は鉢底に置いた受け皿に入れ、底から吸わせるようにし
ます。本葉が2~3枚になったら、2~3号ポットに植え替え、さらに根が回れば、
4号鉢に植え替えます。
ただここで問題になるのはロゼット化です。ロゼット化とは、寒い冬、、少
しでも多くの日光や地熱を吸収し、また、冷たい風の抵抗もやわらげようとす
る為、葉っぱを地面に平たくペッタリとはりつくように広げてしまう事です。
その姿がバラの花のよう見えることよりロゼット化(ロゼット状態)と言いま
す。原産地では、春に発芽してその年の夏季に開花する個体と、秋に発芽して
ロゼットになって冬季を経過し、翌年の夏季に開花する個体があるそうで、現
在、日本にある品種にもこのロゼット化する特性が強く残っており、栽培にあ
たってはロゼットを防ぐ事が重要なポイントです。但し、切り花に使うなど使
用目的,観賞時期を気にしての事ですが。発芽適温は約20~25℃で、発芽適温
そのものがロゼット化を誘発する温度だそうで、生産農家では苗冷蔵法等様々
な工夫をしています。冒頭、苗から育てるのが一般的と言ったのはこの事です。
このような生産農家の努力によって今では周年花が見られる訳ですね。

種類
冒頭、「日本には、世界をリードする品種が多数育成されています。」と言
いましたが、代表品種を一挙公開します。
これであなたもトルコギキョウ博士!こうなりゃうやけだ!
1)単色、紫青色系
はまの空 濃紫色、小輪。
エクローサブルー 濃紫青色、八重。
2)単色、白系
キャンディホワイト 純白色、中小輪。
あずまの雪 白色、中輪。
はまの雪純 白色、小輪。
キングオブスノウ 純白色で花弁の縁に薄緑色が少し入る、八重。
エクローサホワイト 純白色、八重。
3)単色、ピンク系
あずまの薫 ピンク、中輪。
はまの宴 濃ピンク色、小輪。
ネイルピンク ピンク、中小輪。
エクローサピンク ピンク、八重。
4)単色、藤色系
ソヨカゼ 淡いブルー、中輪。
5)単色、イエロー系
あずまの調2号 クリームがかった黄色、中輪。
キングオブイエロー 淡い黄色、八重。
6)パステル系、紫青色の覆輪
キャンディマリン 白地に紫色の覆輪、中小輪。
あずまの漣 白色の地に紫青色の覆輪、中輪。
あずまの波 白色の地に紫青色の覆輪、中輪。
ネイルマリンネオ 白地に紫色の覆輪、中輪。
キングオブブルーピコティ 白地に紫青の覆輪、八重。
エクローサブルーピコティ 白地の花弁の縁に濃紫青色が入る。、八重。
7)パステル系、ピンクの覆輪
ネイルピーチネオ 白地にピンクの覆輪、中小輪。
あずまの粧 白色の地にピンクの覆輪、中輪。
あずまのほほえみ 白色の地にピンクの覆輪、早生。
キングオブピンクピコティ 白地にピンクの覆輪、八重。
エクローサピンクピコティ 白地の花弁の縁にピンクが入る、八重。
8)かすり色
あずまの流星 白地に淡紫青色のかすりが入る、中輪。
あずまの小春 白色地に美桃色のかすりが入る、中輪。
あずまの曙 黄色地に美桃色のかすりが入る、中輪。
キングオブブルーフラッシュ 白地に藤紫色のかすりが入る、八重。
エクローサブルーフラッシュ 白地に紫青色のかすりが入る、八重。
あずまの霞 白地にピンクのかすりが入る、中輪。
キングオブピンクフラッシュ 白地にピンク色のかすりが入る、八重。
エクローサピンクフラッシュ 白地にピンク色のかすりが入る、八重。

花言葉
色 花言葉 所縁の日
全般 よい語らい・優美・希望 7/20
ピンク 優美 7/10
白 楽しい語らい・希望 7/30 8/18
誕生花として7/20がOK
画像リンク:「Botanical Garden」http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/
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2006/06/18 04:36:47 PM
春の七草
「七草粥」から...
1/7は、「七草粥」を食べ、新年を無事に迎えることができた事と1年の無病
息災を神様にお祈りする日です。この風習の起源は中国になります。
先ずお正月早々に頂くのが屠蘇(トソ)ですね。朝から大きな顔をして酒が
飲める数少ない日です...
お正月1/1を元旦、元日と言いますが、この起源は、その昔に中国の孔子が記
した「春秋」の最初にでてくる言葉によるそうで、元というのは、天地の間に
充満している元気のことで、1年が始まるこの日に正しいことを考え、正しいこ
とを行えば、やがて天地の生成の元徳に賛することができるとの事。
この事を実行すべく、文武百官は、1/1に五更(午前4時)に起きて衣冠をと
とのえ、爆竹を鳴らし、五色の土を屋上に飾って不祥をはらい、天子のところ
へ参賀に出かけたと言います。帰宅後、祖先におまいりして、五辛盤(ごしん
ばん、五辛:ニラ、ニンニク、ラッキョ、ネギ、ショウガ)というのを設けて、
五臓の邪気をはらい、屠蘇酒をくんで百疾をのぞき、その年にわるい病気にか
からないようにお祈りをしたそうです。
この風習は、平安時代に日本に伝わり、江戸期に庶民に広まったようです。
その昔は、数種の漢方薬を調合した「屠蘇散」を三角の赤い絹袋に包み酒に浸
したものを屠蘇酒として飲んだそうで、1年間健康で過ごせるようにという祈り
を込めて、年少者から年長者に回し、東の方向を向いて飲むのが習わしとか。
さて、本題の「七草粥」ですが、これも中国が起源になります。中国では正
月の一日を鶏の日、二日を狗(犬)の日、三日を家猪(豚)の日、四日を羊、
五日を牛、六日を馬、そして七日を人の日(五節句の1つ、人日(じんじつ)の
節句)としています。そして、この日には七種の菜をアツモノ(汁物)として食
べると「万病なし」という信仰がありました。
日本にこれが伝わったのは、千百年前の宇多天皇のとき、内膳司が若菜のア
ツモノを献上したのがはじめといわれています。やがて、宮中の正式な儀式と
なり、粥になったのは、足利時代だそうです。
別の角度から見てみますと、日本でお粥を食べ始めたのは、弥生時代に玄米
をお粥にしたのが始まりだそうで、当時貴重な玄米のお粥を増量する為に、芋
や大根、季節の葉っぱなどを入れたと言われています。「七草粥」の「粥」と
しての起源はこの辺りにあるようです。
では、「七草粥」の正しい作り方を紹介しましょう。1/7は七日正月とも呼び
ますが、1/6は六日年越しと呼ばれ、この日の晩に「七草ばやし」を歌いながら、
まな板の上で春の七草を包丁などで28回たたき、翌7日の朝に更に21回たたいた
ものを粥に入れて炊くそうです。
さて、この「七草ばやし」とやらを調べてみますと、
「七草なずな唐土の鳥と日本の鳥と渡らぬ先に」
「七草なずな唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に」
「唐土の鳥が日本の土地へ、渡らぬ先に、なずな七草はやしてほとと」
など数種発見しましたが、正式な「七草ばやし」は、三つ目の確立が高いよう
ですが、よくわかりませんでした。豊作を祈願している事は間違えなさそうで
す。
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2005/06/19 02:29:05 PM

ストレリチア極楽鳥花
和名:ストレリチア(バショウ科Musaceaeストレリチア属Strelizia)
学名:Strelizia.reginae
別名:ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/gokurakutyouka.html
ストレリチア属は南アフリカ周辺を中心に4種はど知られています。その中で
も特にゴクラクチョウカ(極楽鳥花)と呼ばれる品種は、ストレリチア・レギネ
です。レギネは、生長すると草丈は1~2mで、葉は長楕円形で長さ50cm前後、
幅15cm前後になります。温度が維持できれば周年、根元から1mほどの花茎が出
て花を咲かせます。
花は、花茎が先端で折れ曲がったように咲き、長さ20cm程度の赤色味を帯び
た苞が横につき、この中に橙黄色の萼片と青色の花弁からなる花が数花咲きま
す。その姿が、「極楽鳥」のくちばしや冠を連想させ、「極楽鳥花」と呼ばれ
ており、英名でもバード・オブ・パラダイス。
この花をはじめてヨーロッパに伝えたのは、イギリスの探検家ジェームズ・
クック(キャプテンクック)だそうです。また、「ストレリチア」の名前は、イ
ギリスのジョージ3世の王妃の旧姓、Mecklenburg-Strelitzから取られました。
日本では八丈島が生産地として有名ですね。

種類
ストレリチア・レギネの変種として、葉がやや細い「ユンケア(Strelitzia.
reginae var.juncea)」があります。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/StrelitziaReginaeJuncea.html
その他近縁種には、苞は長さが40cmにも達する大型のストレリチア・ニコラ
イ(Strelitzia.nicolai)があります。このニコライは「ルリゴクラクチョウ
カ」、「オオギバショウモドキ」とも呼ばれますが、「オーガスタ」の商品名
で流通していますが、実際の「オーガスタ」は「アルバ」とも呼ばれ、ニコラ
イとは別種です。ちょっとややこしいですね。
ストレリチア・オーガスタ(Strelitzia.alba)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/su-augasta.html

栽培の基礎知識
*置き場所
日光を好み、年間を通して日のよく当たる場所に置きます。日照が不足しま
すと、花付きが悪くなり、葉がたれてしまうので注意します。
*水やり
根が太くここに水分を蓄えていますので、ある程度の乾燥には強い植物です。
逆に過湿を嫌い根腐れを起こしますので注意が必要です。春と秋は鉢土が白っ
ぽくなったら与え、夏は毎日与えても大丈夫でしょう。冬は水を控え目にして、
鉢土表面が乾いて2~3日してから与えます。
*肥料
夏の生育期には緩効性肥料を2ヶ月にに1回の割合で与えます。
*温度,湿度
生育適温は20~25℃ですが、2~3℃で越冬可能ですので、寒地でも普通の室
内で十分越冬可能です。暖地であれば地植えも出来ます。ただし、周年花を楽
しむには20℃以上必要です。
*植え替え,殖やし方
植え替えの適期は5~6月で、2年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えま
す。ただし、根は多肉質で太く生育環境がよいと1年で根づまりを起し、根が
鉢を割ってしまうほど生長しますので、様子を見て早めに植え替えましょう。
用土は、水はけがよいものがよく、赤玉土:腐葉土:パーライト=5:3:2など
が適しています。
殖やし方は株分けが主で、特に10年以上経った大株は、花付きが悪くなりま
すので、株分けで更新します。適期は5~6月で、あまり小さくすると生長が悪
いので茎を3~4個つけて切り分けます。種からも育てられますが、花が咲くま
でに3~4年かかります。
*その他の管理
病害虫としては、カイガラムシがつきやすいので注意しましょう。また、花
後は放置すると腐り病気の原因になりますので、早めに摘み取ります。
画像リンク:「Botanical Garden」
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/BotanicalGarden-F.html
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2005/07/03 05:35:01 AM
セイヨウヒイラギ
和名:セイヨウヒイラギ
(モチノキ科(Aquifoliaceae)モチノキ(イレックス)(Ilex)属)
学名:Ilex.aquifolium
別名:ホーリー,クリスマス・ホーリー,イングリッシュ・ホーリー
★
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/seiyouhiiragi.html
ヒイラギと言えばクリスマスを思い出します。日本で身近な所ではケーキの
飾り等が思い浮かびますね。ですから、ヒイラギ=クリスマス・ホーリーと思
っている方もいらっしゃるようですが、実は、本当のクリスマス・ホーリーは
セイヨウヒイラギの事です。
一般的にヒイラギとは、モクセイ科Oleaceaeモクセイ(オスマンサス)
属Osmanthusで学名をOsmanthus.heterophyllusと言い、関西以西から沖縄、台
湾の山野に広く自生し、古くから庭園に植栽されている常緑小高木です。モク
セイ科、そう、あの金木犀(キンモクセイ)と同じ仲間です。年配の方には
(すみません)むしろ、節分の日に鰯の頭を枝葉に挿して門口に飾り、魔除け
にする事で有名と思います。セイヨウヒイラギと同じように葉に刺があり、セ
イヨウヒイラギの代用(?)とされたのでしょう。しかし、セイヨウヒイラギ
(クリスマス・ホーリー)の特徴である、あの赤い実は付けず、ヒイラギの実
は黒系です。漢字で柊と書きますが、正しくは疼痛木だそうで、疼はひいらぐ,
痛むという意味があり、葉の刺に触れると疼痛を起こすことからの命名だそう
です。
次に、本題のセイヨウヒイラギですが、モチノキ科Aquifoliaceaeのモチノキ
(イレックス)属Ilexになり、クリスマス頃に赤い実をつけるクリスマス・ホー
リーはこちらです。モチノキ科にはモチノキ(Ilex.integra)があり、モチノ
キの由来は樹皮からトリモチがとれるからです。セイヨウヒイラギは西アジア、
ヨーロッパ南部、アフリカ北部などに広く分布する常緑高木で、高さ6~15mに
もなります。4~5月頃に香りのある白花を咲かせ、11月頃に丸い果実が赤く熟
します。
赤い実のついたホーリー(holly)は神聖な(holy)木とされ、キリスト教と
深い関わりがあり、クリスマスにはこの枝を玄関に飾ったり、パイやディナー
に添えます。
セイヨウヒイラギは、古代から魔よけの力があると信じられ、古くは英国の
ケルト人の聖木だったそうで、北欧でも、木の中で最も尊い木とされています。
そして、古代ローマ時代にサトゥルヌス祭日にセイヨウヒイラギを儀式に使う
ようになり、その流れで、キリスト教でもセイヨウヒイラギが、扱われるよう
になったそうです。そして現在では、セイヨウヒイラギのリースは十字架にか
けられたキリストの冠、棘はキリストの受難を、赤い実はキリストの血を表し
ているとされます。
クリスマスが冬のお祭りとなる以前、西洋でも冬至のお祭りとして、「太陽
の誕生の祭り」などがあったそうです。ここでは、ゲルマンやケルトの人々は、
セイヨウヒイラギとセイヨウヤドリギを使ったリースを作りました。これにも
深い理由があります。
セイヨウヒイラギの赤い実は、太陽の象徴でもあり、女性の月経の赤を示す
そうです。そして、セイヨウヤドリギの白い実は、つぶすと透明の粘液が出る
のですが、これを精液とし、男性を示したそうです。つまり、セイヨウヒイラ
ギとセイヨウヤドリギを一緒に飾ることで、子孫繁栄を表したとか。
又、ホリーは安らぎを与えるので、慢性病の患者の臨終の時に供えたり、2番
目の子供にやきもちをやく子供にも効果的と言われています。
さて、クリスマス・ホーリーの本家は、セイヨウヒイラギ(Ilex.aquifolium)
ですが、北米では、アメリカヒイラギ(Ilex.opaca)がクリスマス・ホーリーと
呼ばれています。余談ですが、映画で有名なハリウッド(Hollywood)は、この
辺りがヒイラギ林であったことが由来とか。
また、日本でクリスマスの時期に「クリスマス・ホーリー」として赤い実を
付けて売られているほとんどは、中国原産のヒイラギモチ(Ilex.cornuta)で、
シナヒイラギ、ヒイラギモドキ、チャイニーズ・ホーリーなどとも呼ばれ、最
大生長しても樹高さ5m前後と、セイヨウヒイラギよりも小型で鉢向きです。

栽培の基礎知識
栽培場所ですが、耐寒性はありますが、常緑性の場合北海道での路地植えは、
難しいようです。極寒地では、あまり背の高くならないヒイラギモチなどを、
鉢植えにして冬場は室内に取り込んだ方が無なんです。夏の暑さにもやや弱い
ので、風通しなど注意が必要です。また、水分が多く燃えにくいので、防火用
の生垣にも適しているそうです。
栽培場所は、耐陰性もあり半日陰の場所でも育ちますが、日照不足ですと実
付きが悪くなるようです。寒い地方では、冬の寒さに気を使い、冬に強い風が
当たらない日の当たる場所で、冬期は根本に藁など敷いて地面が凍らないよう
に管理します。暑い地方では、夏の暑さに気を使い、風通しの良いやや半日陰
の場所が良いでしょう。
土質は特に選びませんが、肥沃で排水が良く保水性のある土壌が適していま
す。夏場は、藁などを根本にマルチングして乾燥を防ぎます。植付けは春また
は秋に行いますが、秋の9~10月が最適です。
地植えの場合、植付け時にたっぷりと水を与え、その後は気にする必要はあ
りませんが、鉢植えの場合、土の表面が乾いたら与えます。肥料は特に必要あ
りませんが、固形の置き肥などを、2~3月に寒肥として与え、9月頃にも追肥を
します。
強い剪定にも耐えますが、特に気にして行う必要はありません。剪定を行う
場合の注意点は、雄株の場合、7月頃と12月頃に行い、強い剪定を行っても大き
な問題はありません。雌株の場合は、果実の落ちる3月頃に行いますが、強い剪
定を行うと、1~2年は、実付きが悪くなりますので、注意して下さい。
殖やし方は、実生、挿し木、取り木が出来ます。実生の場合、種が取れてす
ぐに播いて結構です。
病害虫としては、カイガラムシが付きやすいので注意して下さい。
さて、この木の特徴である、雌雄異株ですが、雌雄異株と言えばギンナンの
成るイチョウが有名ですが、実は非常に雌雄異株の種類は多く、その他にも、
セイヨウヒイラギの属するモチノキ科,モクセイ科,イチョウ科,クワ科,ミ
カン科,トウダイグサ科,ウルシ科,ニシシギ科,ニガキ科,カエデ科,クロ
ウメモドキ科,マタタビ科,ブドウ科,ツバキ科,ジンチョウゲ科...等と
非常に多岐に渡ります。
雌雄異株の他にも
・単性花(unisexual flower)
雄蕊か雌蕊の一方のみを有する花(雄花staminate,雌花pistillate)。
異性花,雌雄異花ともいう。
・両性花(bisexual flower)
雄蕊と雌蕊の両方を有する花。
・雌雄(異花)同株(monoecious)
単性花をつける種子植物で、雌花と雄花が同一個体に生じるもの。
・そして雌雄異株(dioecious)
単性花をつける種子植物で、雄花と雌花を別々の個体に生じるもの。
等に分類出来ます。
さて、セイヨウヒイラギも雌雄異株と言う事で、当然、雌株だけでは実は成
りません、実を付けるには、近くに雄株(雄花)がある必要があります。

種類
欧米では果実の色、葉の色の変化が大きいため、数多くの品種が植えられて
いますが、日本ではまだ少ないようです。
「バッキフラバ」黄実
「アルゲンテア・マルギナタ・ペンデュラ」斑入り枝垂れ
「フェロックス’やマダム・ブリオット」葉の両面に刺が多い
「イレックス・アルタクラレンシス」「ゴールデン・キング」など
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2005/06/19 05:32:23 AM

エキナセア(キク科Compositaeエキナセア属Echinacea)
学名:Echinacea purpurea
別名:ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)、パープルコーンフラワー
パープレア
★
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Echinacea-purpurea.html
エキナセア属は、北アメリ力に9種ほど分布する多年草で、ルドベキアと近
縁の属になります。草丈は60~150cmで、夏から秋にかけて花径約10cmの主に
紅紫色の花を咲かせます。舌状花は、下向きに反り返り花の芯が開花するにつ
れて盛り上がりますが、この形が昔の町火消しの纏(まとい)の細長い紙など
を垂らした飾り物の馬簾に似ているので、ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)と
も呼ばれています。また、中心の管状花の部分は硬く細かいブツブツがあり、
「ハリネズミ」のようであることから、「ハリネズミ」のギリシャ語の「エキ
ノース」から学名「エキナセア」が付いています。
花の美しさから現在日本では主に観賞用として栽培され、切花やドライフラ
ワーなどに利用されていますが、古来より優れた薬草としてアメリカ先住民の
間では、根をかみ砕いて出来た汁液を、ヘビの咬傷、化膿した傷の治療や、咳
止め、のどの痛みなどの病気の治療に利用していました。そして近年の研究の
結果では医学的のもその効果が認められ、ヨーロッパでは風邪やインフルエン
ザなどの感染症の治療薬として認められているそうです。日本には米国産のエ
キナセアエキス剤が多く輸入されていますが、米国ではハーブ商品の1割がエ
キナセア関連であるといわれるほど人気があるそうです。

種類
さて、エキナセアには数種類ありますが、現在、主に利用されるのは下記3
種になります。
*エキナセア・パーピュリア(Echinacea purpurela)
コモンパープルコーンフラワーとも呼ばれ、最も一般的で薬効も最も優れ
ていると言われています。和名のムラサキバレンギクはこの種を指し、日本
でも戦前から栽培されていました。花色は紅紫色の他に白花の品種もありま
す。
*エキナセア・アングスティフォリア(Echinacea angustifolia)
パープルコーフラワーとも呼ばれ、細葉の品種です。
*エキナセア・パラドクサ(Echinacea paradoxa)
ペールパープルコーンフラワーとも呼ばれ、黄色の羽のような花を咲かせ
ます。

栽培
園芸分類は耐寒性多年草です。発芽温度は15~25℃で春または秋に種を播き
ます。苗床などに点播きし2mmほど覆土して、仮植えで育苗をして本葉が7枚程
度になったら30cm程度の間隔で定植します。
日陰や排水の悪い場所では、生育が悪く根腐れを起こしますので、定植場所
は、日当たりとやや乾燥気味の水はけのよい場所で、肥沃な土壌が適していま
す。その他特別な管理は必要なく、耐暑性、耐寒性も強く性質は強健で栽培は
容易な植物です。殖やし方は種播き以外に春または秋に株分けが可能です。

収穫
花を含めた全草が利用出来るようです。葉は大きくなったものから順じ収穫
します。主に利用するのは乾燥させた根と根茎で、成長したものは随時収穫可
能です。ただし、花が満開の時期が最も有効成分を多く含んでいると言われて
おり、市場ではこの時期に収穫したものは、一般のものとは区別されているそ
うです。

用途、効能
エキナセアは天然の抗生物質とも呼ばれ、含まれる多糖類には、免疫を強化
するインターフェロンを活発につくり出す働きがあると考えられており、また、
白血球の働きを活発にさせるとも言われています。これにより、抗ウイルス、
免疫強化、殺菌消毒、抗感染などの作用が表れ、インフルエンザや膀胱炎など
の感染症に効果があるとされています。
その他、具体的な効果としては、咳、のどの痛みなどの風邪の諸症状や花粉
症、アレルギー性鼻炎、腫れ物、膿瘍、ニキビ、肌荒れ、さらには、皮膚の炎
症や損傷した皮膚を再生させる作用もあるそうです。風邪やインフルエンザに
は、流行前から摂取すると免疫力を高め予防になるそうです。
すぐに利用した場合は商品化されたエキス剤を手に入れますが、一般家庭で
収穫されたものの一般的な摂取方法はやはり乾燥させた葉、根によるハーブテ
ィーになります。ティーポットにスプーン2杯ほど入れ熱湯を注いでから15分
程度蒸らすと、十分に抽出出来るようです。また、煎じたものを傷などの外用
することも出来ます。
最後に摂取上の注意点ですが、キク科植物にアレルギーがある人は要注意だ
そうです。その他、下痢などの軽い副作用の報告もあるようですが、特に重大
な副作用の報告はないようです。だたし、免疫に関係する病気の人は、服用前
に必ず医師に相談してくださいとのこと。また、8週間以上連続で摂取すると、
効果が薄れるそうなので、ほどほどに。
*写真のリンクは、青木繁伸氏の植物園にリンクしています。
Last updated
2005/06/19 01:18:41 AM
むくげ
和名:ムクゲ
(アオイ科Malvaceaeハイビスカス(ヒビスクス,フヨウ)Hibiscus属)
学名:Hibiscus syriacus
別名:ハチス、キハチス
★
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Mukuge.html
アオイ科の植物には、ムクゲ(木槿,槿)の他にハイビスカス、フヨウ(芙
蓉)、オクラ、ワタなどがありますが、確かにどれも同じような形のきれいな
花を咲かせますね。その中でもムクゲは、ハイビスカスに近い仲間で樹高2~4
mの落葉低木に分類されます。原産国はインドから中国、朝鮮半島で日本には
かなり古い時代に渡来し庭木や生垣として広く親しまれています。実際には、
もともと日本にも自生していたとの説もあるようです。また、韓国の国花にも
なっています。
ハイビスカスの仲間では最も耐寒性があり、日本でも北海道南部まで栽培が
可能です。花はもちろんハイビスカスに5弁の花で、花径は5~7cmとやや小ぶり
です。花は1日花で早朝に開花し夕方にはしぼんでしまいます。ただ、花期が6
~10月と長く、次々に花芽を着けて開花しますので、長期間絶え間なく花を楽
しむことが出来ます。
ムクゲは、万葉の時代には「朝顔」と呼ばれていたようです。実はこの時代
の「朝顔」とは「朝に咲く花」の意味で用いられたようで、ほかにも「キキョ
ウ」なども「朝顔」と呼ばれていました。また、ムクゲはほかにも「蕣」「蕣
花」とも書きますが、「蕣花」にも「アサガオ」の意味があるようです。

種類
江戸時代より多くの品種が作り出されていますが、現在では品種名がないも
のや品種の特定が難しいものが数多くあります。花色は淡紫色を基本とし白、
赤、ピンク、黄色などの様々な花色があります。また、咲き方も一重、半八重、
八重咲き、花笠咲き、獅子咲きなどがあります。
代表的な品種としては、
*一重咲き品種
紅紫殿、七彩、玉兎、大徳寺白、桃園、日の丸、宗旦、手古奈白華、ルブ
リス、シングルレッド、ブルーバード、キティなど
*半八重咲き品種
桃錦、風車、赤祇園守、白祇園守、大徳寺祇園守、ピンク・デライトなど
*八重咲き品種
紫玉、子乱、白乱、葛西小町、ザ・バナー、ビコロルなど
*花笠咲き品種
光花笠、紅花笠、大徳寺花笠、白花笠、角倉花笠、アーデンスなど
*獅子咲き品種
紫獅子、白獅子など

栽培
落葉低木になります。性質は強健で、耐暑性、耐寒性ともに強く管理は容易
です。土質もあまり選ばず荒地や乾燥にも強く庭木のほかにも様々な用途に使
われます。植え付けの適期は2~3月で土質を選ばないと言っても、排水の良い
腐植質に富む肥沃な場所が最適ですので、植え付け前に腐葉土を十分施すと良
いでしょう。半日陰でも良く育ちますが、基本的には日当たりの良い場所に植
え付けて下さい。
剪定は1~2月が適期で、刈り込みにも耐え好きな樹形にするために、強く切
り詰めても差し支えありません。花芽は春に伸びだす若い枝に出来ますので、
春に伸びた枝は切らないで下さい。
殖やし方は、放っておくと種子ができ、自然に若木が発生しますが、挿し木
が可能です。その他、アブラムシなどが時々つきますが、ほとんど病害虫は見
られません。
Last updated
2005/06/19 11:11:42 AM