
ハギ
和名:ハギ(マメ科Leguminosaeハギ(レスペデザ)属Lespedeza)
ハギ属は、東アジアや北アメリ力東部に約40種が知られており、日本にも多
くの仲間が自生しています。秋の七草の一つですが、一般的に秋の七草のハギ
と言えば、ヤマハギを指します。
ハギの名前の由来ですが、これには諸説あります。古い株からも春に沢山の
芽を出すことから生芽(はえぎ)が語源、生命力の強さから復活を意味する生
え木(はえぎ)が語源、枝で箒(ほうき)を作ったそうでこのことから「掃
(はき)き」が語源など。
また、ハギの根は「夜関門」と呼ばれ、咳止め、去痰、胃の痛み、下痢など
に用いるそうです。
さて、ハギといえば「おはぎ」ですが、これは「萩の餅」が語源となってい
ます。「おはぎ」といえば「ぼたもち」こちらは「牡丹の餅」が語源です。
(「ぼたもち」は、サンスクリット語が語源との説もあるようですが)
現在では「おはぎ」と「ぼたもち」に大きな差は無いよですが、そもそもつ
ぎのような違いがあります。先ず、「おはぎ」は、秋のお彼岸に作られ、小ぶ
りにハギの花をかたどって作られ、「ぼたもち」は、春のお彼岸に作られ、ボ
タンの花のように大きく作られたと言われています。
次にあんこですが、「おはぎ」は粒あん、「ぼたもち」はこしあんです。実
はこれは小豆の収穫期と深く関係しており、小豆の収穫期であり秋は、豆が新
鮮で皮も柔らかいことから、皮もあんこに入れた粒あん、春は収穫から時間経
っており皮が硬くなっていますので、こしあんにしたそうです。
ではなぜお彼岸に「おはぎ」や「ぼたもち」か?お彼岸に限らずお祝い事な
どにも小豆(赤飯など)を食べますが、これは小豆の赤色に邪気を祓う効果が
あると信じられていたことが始まりです。仏教では「彼岸」とは苦しみを意味
する「此岸」に対して悟りの境地を意味し、仏道修行の日とされていますが、
これと先祖供養が重なったとされています。また、春は収穫祈願、秋は収穫感
謝のため「ぼたもち」や「おはぎ」を作ったとの説もあります。

種類
*ヤマハギ(山萩)(Lespedeza bicolor)
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http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/yamahagi.html
日本や朝鮮半島に自生し、高さ1~2mになります。花期は7~9月で、枝はし
だれません。
*ミヤギノハギ(宮城野萩)(Lespedeza thunbergii)
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http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Miyaginohagi.html
園芸的には最も多く栽培されている種類です。高さ1~2mで、枝は地際まで
しだれます。花期は6~10月で、早く別名ナツハギとも呼ばれます。
変種にシロバナハギ(白花萩)(Lespedeza thunbergii var.albiflora)
ケハギ(毛萩)(Lespedeza thunbergii var. obtusifolia)などがあります。
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http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/kehagi.html
*マルバハギ(丸葉萩)(Lespedeza crytobotrya)
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http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/marubahagi.html
別名ミヤマハギ(深山萩)と呼ばれ、西日本を中心に分布しています。葉
の先が丸いことが特徴で、高さ1m前後、花期は8~10月です。
*キハギ(木萩)(Lespedeza buergeri)
本州~九州に分布し、高さ2~3mとやや大型になります。花期は6~9月です。
ノハギとも呼ばれます。
*ニシキハギ(錦萩)(Lespedeza nipponica)
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http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/nisikihagi.html
紅紫色、濃桃色、薄桃色、白色など花があり、本州中部から沖縄、朝鮮半
島に分布します。中部地方以西の山地では、最も普通に見られるハギです。
その他、上記に紹介したそれぞれの変種や矯性のヤクシマハギや江戸絞り、
源平萩、五月雨萩、あすかの萩、ぼたん萩など多くの種類があり、さらに多年
草に分類されるメドハギ(目処萩)(Lespedeza cuneata)、イヌハギ(犬萩)
(Lespedeza tomentosa)、ネコハギ(猫萩)Lespedeza pilosaなどがあります。

栽培
園芸分類としては、落葉低木になります。マメ科の植物は、根に根瘤菌(コ
ンリュウキン)というバクテリアたくわえて、空中窒素を固定して育ちますの
で、やせ地にも強く、日当たりと水はけよい場所であれば、どこでもよく育ち
ます。
植え付けの適期は11~3月で、やや乾燥気味を好みますので、排水を考慮して
やや高めに植え付けます。その後特別な管理は必要ありませんが、特にやせ地
ではリン酸肥料を中心に花後と冬に寒肥を与えます。
剪定は、枝を更新する意味で2~3年に一度行うと毎年の花付きを維持できま
す。また、生育が早いので小さく育てる場合には毎年行っても結構です。適期
は落葉後の冬で、強い剪定にも耐え、思い切って地面から20~30cmの所まで刈
り込みます。
殖やし方は、株分けまたは挿し木が出来ます。株分けは、厳寒期を避けた12
~3月に行い、挿し木は、6~7月に当年伸びた枝を15cmほど切り、挿穂にします。
画像リンクは「BotanicalGarden」より。
Last updated
2005/06/19 06:02:31 AM