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2004/01/13
春の七草(1)
[ カテゴリ未分類 ]
春の七草とは、「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・
スズシロ」ですね。
和名:セリ(芹)(セリ科Umbelliferaeセリ属Oenanthe)
学名:Oenanthe javanica
別名:カワナ、カワナグサ、ネジログサ
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/seri.html
日本全土、朝鮮半島、中国、東南アジア諸国、オセアニアに分布し、古くか
ら親しまれ春の七草の筆頭に挙げられています。水田、沼地、湿地を好み、栽
培は、大型の滞水性プランターなどで行います。初夏に長いランナーを伸ばし、
夏には高さ30~80cm花茎を直立させて開花します。このランナーで殖やことが
出来ます。
注意としては、同じセリ科で有毒のドクゼリ(毒芹)(別名:オオゼリ(大
芹)、学名:Cicuta virosa)と間違え易く、ドクゼリには、セリ特有の香りが
無いので区別できるそうですが、最初は、秋に売られる根付きのセリを購入し
て始めるのが良いでしょう。
ドクゼリ(毒芹)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/dokuzeri.html
和名:ナズナ(撫菜,薺)(アブラナ科Cruciferaeナズナ属Capsella)
学名:Capsella bursa-pastoris
別名:ぺんぺん草、三味線草
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/penpengusa.html
ナズナですが、日本全土の道端や荒れ地などに普通に見られ、「ぺんぺん草」
と言った方が分かり易いでしょうか。「ぺんぺん」とは、実を振った時の音の
表現では無く、実の形が三味線のバチに似ているためだそうです。
生育サイクルは、秋に発芽し、冬はロゼットで越冬し、早春から開花を始め
ます。間違え易い植物としては、同じアブラナ科のタネツケバナがありますが、
タネツケバナの実はバチ状ではなく鞘状をしています。
和名:ゴギョウ(御形)(キク科Compositaeハハコグサ属Gnaphalium)
学名:Gnaphalium affine
別名:ハハコグサ(母子草)、オギョウ(御形)、ゴギョウ(御形)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/hahakogusa.html
こちらも、日本全土の日当たりのよい道端や田んぼなどに見られますが、元
々はムギ類の栽培とともに伝来した史前帰化植物だそうで、東アジア、マレー
シア、インドに広く分布しています。葉や茎に銀白色のうぶ毛が密生し、この
状態を「ほほけ立つ」と呼んで、ホホケグサがなまって「ハハコグサ」と呼ば
れるようになったという説があります。
草餅と言えば「ヨモギ」ですが、以前は「ハハコグサ」が使われていたそう
です。
和名:ハコベラ(ナデシコ科Caryophyllaceaeハコベ属Stellaria)
学名:Stellaria media(コハコベ)Stellaria neglecta(ミドリハコベ)
別名:ハコベ(繁縷)
コハコベ
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/kohakobe.html
ミドリハコベ
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/midori-hakobe.html
ハコベラと同じ仲間は、世界に120種以上あり、温帯地方と熱帯の高山帯に分
布しています。日本にも10種以上が分布し、ウシハコベ、ヤマハコベ、サワハ
コベなどがありますが、春の七草のハコベラ(ハコベ)は、一般的にコハコベ
を指しますが、コハコベはミドリハコベの変種とされる事もこともあり、コハ
コベとミドリハコベをあわせて「ハコベ」と呼びます。
ハコベもムギ類の栽培とともに渡来した史前帰化植物とされており、ヨーロ
ッパでも古くから外科用の薬草として用いられていたそうです。
和名:ホトケノザ(仏の座)(キク科Compositaeヤブタビラコ属Lapsana)
学名:Lapsana apogonoides
別名:タビラコ(田平子)、コオニタビラコ(小鬼田平子)、カワラケナ
春の七草でホトケノザとは、キク科ヤブタビラコ属のコオニタビラコを指し
ます。本州、四国、九州や朝鮮、中国中部に分布し、田の畔などや湿り気のあ
る場所に生息します。タンポポに近い植物で、タンポポ亜科に属し、タンポポ
のなかまはふつう実に冠毛(綿毛)があるるのですが、コオニタビラコには無
く、無毛の菜の意味で別名の「カワラケナ」があります。
また、タビラコ(田平子)とは、葉を羽状に分裂しロゼット状に地面に広げ
る事が由来で、この形が仏様が座る台(蓮座)に似ているので、ホトケノザ
(仏の座)と言う名前が付いたのでしょう。
さて、春の七草の中で最も他の植物と混同し易いのが、このホトケノザです。
先ず、一般的にホトケノザと言えば、シソ科(学名:Lamium amplexicaule、
別名:サンガイグサ(三階草))
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/hotokenoza.html
を指します。こちらは、茎の上の葉は2枚が向かい合って1枚のように見え、こ
の形がやはり蓮座に似ているので、この名前が付きました。
キク科オニタビラコ属のオニタビラコ(鬼田平子)(学名:Youngia japonica)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/onitabirako.html
は、コオニタビラコに似ており、コオニタビラコより大きい事からこの名前が
付いています。一般的に「タビラコ」と言えば「コオニタビラコ」のようです。
また、ムラサキ科にキュウリグサ(胡瓜草)(学名:Trigonotis peduncularis)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/kyuurigusa.html
と呼ばれる植物がありますが、こちらの別名もタビラコです。
和名:スズナ(菘、鈴菜)(アブラナ科Cruciferaeアブラナ属Brassica)
学名:Brassica rapa
別名:カブ(蕪)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/kabu.html
カブは、中央アジア及びヨーロッパ西南部原産で、日本には弥生時代に伝わ
ったと言われており、「日本書紀」にも登場します。カブの近縁には、ミズナ、
ノザワナ、ハクサイ、チンゲンサイなどがあり、根を食べるように改良された
ものがカブで、葉を食べるように改良されたものの代表がハクサイのようです。
中国では、三国志の時代に諸葛亮(諸葛孔明)が、軍を進めるとき、留まっ
た拠点にはカブを植えさせた事から「諸葛菜(しょかつさい)」と呼ばれてい
ます。
日本で現在栽培されているカブは、中国を経由したアジア型のカブと朝鮮半
島を経由したヨーロッパ型と2つの系統がありまが、なぜか関ヶ原付近を境に、
東日本ではヨーロッパ型、西日本ではアジア型が栽培されているそうです。
和名:スズシロ(清白、蘿蔔)(アブラナ科Cruciferaeダイコン属Raphanus)
学名:Raphanus sativus
別名:ダイコン(大根)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/daikon.html
ダイコンを知らない人は居ないと思いますので多くは語りませんが、古代エ
ジプトやギリシャ・ローマ時代から重要な作物とされ、アポロの神殿にも供物
として捧げられたとの事です。歴史が古過ぎてはっきりした起源がわからない
ようですが、地中海沿岸とか華南高地とか中央アジアなどの諸説があるようで
す。
日本でのダイコンの歴史も古く、中国から渡来したようで、日本最古の書
「古事記」にも記載され、仁徳天皇陵からはダイコンの種子が発見されたそう
です。ダイコンのそもそもの呼び名は「おおね」であったようで、呼び名に漢
字を当てて「大根」となり、ダイコンと呼ぶようになったようです。
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Last updated 2006/06/18 04:34:15 PM
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