バーと私　～１～

～～～　初めてのバー　～～～

行きつけのバー。
以前は毎日のように通っていた。
最近は時々飲みに行く程度。
飲みに行く回数が減っても、私にとっては大切な場所。

最近、仲間を連れてバーに行った。
機会がある毎に、友達や上司、大切な人を連れて行っているバー。
このバーに通ってどれくらいになるんだろう…
先日連れて行った仲間の一人がバーテンダーさんに、
私が通い始めてどれくらいになるのか聞いていた。
少し酔い始めた頭で記憶の糸をたどって考えてみる。
「２年半くらい前から？」、そう答えた。
果たしてそれがあっているのかどうか、昔の日記のようなメモをひっくり返してみた。
やっぱりそれくらいの時期で当たっていた。

その当時の事、懐かしい出来事たちが、次々に頭の芯、心の中に、
まぶたの裏に蘇ってきちゃう。

職場の仲間に連れて来られたのが初めての飲み。
夜遅くまで飲めるバーを見つけたんだ、って。
バーなんて、行ったことが無い。
お酒に疎い私。
カクテルなんて、全然知らない。
ドキドキしながら行った。

カウンターに、初心者丸出し風で座っている私。
友達は慣れた感じ。
雰囲気、悪くない。
バーってこんな感じなのね。

お酒。
数少ない中から、知っているカクテルを頼んだ。
マルガリータ。
たぶん、そうだったと思う。
緊張しながら呑んだっけ。
塩は全部舐めちゃうのかしら？
そんな心配もしたり…、疑問だらけ。