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テーマ:最近観た映画。
カテゴリ:教授の映画談義
映画『アイアン・クロー』を観てきました。ので、心覚えをつけておきましょう。以下、ネタバレ注意です。
「アイアン・クロー」といえば、私のような往年のプロレス・ファンには懐かしいフリッツ・フォン・エリックのこと。リンゴを握りつぶす握力で、相手のこめかみを握りつぶす荒業で知られた名レスラーでございます。もっとも、役柄としてはヒールだったので、実力はありながらNWAのヘビー級チャンピオンにはなれなかった。 で、NWAのチャンピオンになれなかった、という無念さが、彼をして息子たちを鍛え上げ、自分の跡を継がせて、何としても一家からチャンピオンを出したいという執念に結び付くわけですよ。で、最初は次男(長男は若くして亡くなったので、実質彼が長男的存在なのですが)のケビンと三男のデビッドがプロレスラーとなり、次に陸上選手でモスクワ・オリンピックを目指していたものの、アメリカのボイコットで夢破れた四男のケリーも兄たちに続いてレスラーとなる。 で、いよいよタイトル戦ができるほどの実力をつけた兄弟でしたが、ベルトへのチャレンジを父から最初に許されたのは、次男ではなく三男だった。で、三男もその気になって頑張るのですが、あと少しでタイトル戦という時に、日本遠征中に急病で亡くなるという悲劇が一家を襲います。 で、次こそは次男がベルトにチャレンジと思いきや、またもや父親に許されたのは四男のケリーの方。で、この時はケリーが実際にタイトル戦に勝利してチャンピオンになるのですが、ベルトを獲ったその日、バイク事故を起こして片足を切断することに。その後彼は義足をつけてレスラーとして復活しますが、元のようには活躍できず。 一方、三男の死と四男の悲劇をみて、五男のマイクがレスラーになることを志願しますが、もともと体格的に向いていなかったのか、練習試合中の怪我がもとで昏睡状態となり、奇跡的に命拾いしたものの、障害が残ってしまう。その後、マイクはそのこともあって自殺してしまいます。 そして、さらにその後、四男のケリーも自殺。 結局、次男のケビンは、一番、父親の期待に応えたかったのにそれが出来ず、しかも仲の良かった弟たちがすべて亡くなってしまうという状況に見舞われるわけ。本当の彼は、真のファミリーマンであり、家族が一緒にいるということを誰よりも大切にしていた男だった。その男が、可愛がっていた弟たちすべてを失うという。そこがね、本当に悲しいの。 でも、この一家で唯一、生き残ったケビンには、いい奥さんがいて、いい子供たちがいて、フリッツ・フォン・エリックの息子たちの中で唯一、一家の名を後世につなぐことになるのよ。色々あったけど、ケビンが生き残って、ここを起点に4人の子供たちと13人の孫が生まれ、大家族となって今は牧場経営をしながら幸せに暮らしている。その結末がこの映画の救いになっているわけね。 『アイアン・クロー』は、そんなプロレス一家の歴史を描いた佳作だったのでした。 これこれ! ↓ 『アイアン・クロー』公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 23, 2024 10:50:56 PM
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