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間もなく就任後満八年を迎えますが、懸案にもめどがたち、将来に対する布石に荒ごなしながら打ち終えたこの時期に進退に区切りをつけることにしました。 「花無十日紅 権不十年久」と申しますが、権力というものは、知らず知らずのうちに腐り易いもので、知事としての権力の大きさと責任の重さについては、片時も脳裏を離れたことがありません。 今回退くことに関しては誰にも、妻にさえも相談しませんでしたが、権力の座に汲々としてしがみつくのは、私のもっとも好まないところです。 私に期待してくださった熊本県民には申しわけありませんが、「権不十年」という私の信念をご理解いただき、私のわがままを許していただきたい。 (「鄙の論理」細川護熙 岩国哲人著 光文社より) 上記は細川さんが、熊本県知事の引退を表明する心境を語ったものですが、最後を三重県民に入れ替えれば、知事という職といい、在任期間といい、成果をあげ、続投を期待されながらの突然の相談なしの引退表明といい、北川知事に共通するものがあります。 さまざまな憶測を呼んでいる今回の引退表明ですが、知事という重職に就いた方にしかわからない悩み、葛藤があっての選択だと慮り、今後の新たなステージでのご活躍、さらなる飛躍に期待してそっと見守り、応援したいものです。 北川知事の周りやマスコミも、相談がないとか、今後、どうするのかといった憶測ばかりを興味本位で書き立てていますが、私は、知事の目指す高い次元のことについて思いをはせ、自らはそれに協働して何ができるのかを考え、行動していきたいと思っています。 ※北川知事は、母校の早稲田大学に創設される自治行政学の大学院専任の教授に就任し、「公共経営」をテーマに講義されることになりました。 |