【一言レシピ♪】

《罪悪感への処方箋　Day 5》

前回の「DAY1 罪悪感はどこから？」「DAY2 なぜ罪悪感を持ち続けてしまうのか」「DAY3 罪悪感という罠に陥ってしまうのはなぜ？」「DAY4 罪悪感に陥りやすいタイプ１」に引き続きジックリと考えて見ましょう。

罪悪感という罠に陥りやすい五つのタイプ　－聖書は何と言っているのか－




タイプ２．「わたしは人に認められなければならない」という罠。　

神様はあなたを「高価で尊い存在」として、愛してくださっています。その事実を、聖書はこのように証しています。

わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。（イザヤ43:4）


また、神様があなたを愛してくださっているその証拠を、具体的かつ現実的な方法であなたに示されました。その方法こそが、イエス・キリストです。

その具体的方法とは、見えない神様が見える人の姿、イエス・キリストとして私たちの住む世界へと来てくださったということ。そして、見えない愛を、見える形であなたに現し、聞いて理解できる「ことば」で、その愛について明確にあなたに語りかけてくださったということです。

「神様があなたを愛している」その動かぬ証拠として、父なる神様のふところにいた大切な独り子イエス・キリストが、わざわざ私たちと同じ罪深い人間の姿をとってこの地上に生まれ、あなたの罪のあがないのために、十字架で苦しみを受けて、尊い血潮が流され、命が捧げられたのです。つまり、命がけであなたを愛してくださるほどに、神様にとってあなたは大切な大切な存在なのです。

実は、この神の愛こそが、あなたの「生きている意味」であり、「人生の目的」なのです。つまり、あなたの存在意義であり、もっと今風の言葉で言い直すなら、神の愛こそが、あなたのアイデンティティーなのです。日常生活の中で、わたしたちが使っている免許証やパスポートなどのIDカードは、アイデンティティー・カードの略です。自らの身元と所在を明らかにするためや、社会からの信頼を得るために、このIDは生活に必須のものです。

それ以上に、イエス・キリストを通してあなたに現されたその「無限の愛」「無償の愛」「永遠の愛」は、あなたにとっての永遠に朽ち果てることのない霊的なIDカードなのです。ですから、周囲の人があなたのことをどのよ うに評価しようが、その神に愛されているというアイデンティティーは永遠に揺るぐことはないのです。

そうであっても、家庭・学校・職場において、周囲の人たちに「認められたい！」という強い願望をもって、人はあらゆることをします。裏を返せば、それは「誰かに愛されたい」という人間の持っている根本的な飢え渇きです。なぜなら、人は皆、神様に愛されるために、ただその目的のために生まれてきたからです。

しかしながら、神様に愛される目的のために命を与えられ、生かされているにもかかわらず、その創り主なる神様との交わりがうまく回復していないとき、わたしたちはそのアイデンティティーを、周囲の人に求めようとしてしまうのです。

つまり、神が満たしてくださるはずの喜びを、人に求めてしまう時、「気に入られよう、愛されよう」として、うわべだけで仕え疲れ果ててしまうのです。しかし現実には、すべての人に完璧に受け入れられ、すべての面においてすべてを認められることは不可能です。結果的に、なかなか上手く人から愛されることができない自分に対して、罪悪感に陥ってしまうのでしょう。

ですから聖書は、このように戒めています。

人にへつらおうとして、うわべだけで仕えるのではなく、キリストの奴隷として、心から神の御心を行い、 人にではなく主に仕えるように、喜んで仕えなさい。（エフェソ6:6-7）

表面的に人に認められよう、と走り回るのではなく、神に認められていることを受け入れ、感謝することからもう一度やり直してみましょう。永遠に変わらない神様がプレゼントしてくださったアイデンティティーを心に刻み付けるのです。

DAY5「罪悪感に陥りやすいタイプ３」へつづく

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