【一言レシピ♪】

《違いをもたらす４０日　第２０日目》

一 言レシピ♪　「なんちゃって♪を卒業する」

ある方が、いたずらっぽく笑ってこのように言いました。「わたしって、なんちゃってクリスチャンだから・・・」

この「な～んちゃって」というフレーズは、1970年代の流行語として全国に広まり、皆さんも一度は使ったことがあるでしょう。「なんちゃって」という言葉をある辞書で見てみたら、その意味は「本気ではない言動を冗談として表現すること」、だそうです。それを、クリスチャンに当てはめてみるならば、本気で主イエス・キリストに従っていない自分のことを、冗談を交えて周囲の人々に表明している様子を、なんちゃってクリスチャンと呼ぶことができるでしょう。

おそらく、謙遜の意味で言ったのだと思いますが、それにしてもこれに似たようなことを言う人は結構多いようです。

「わたしは“にわか”クリスチャンだから・・・」、「わたしは、クリスチャンもどきだからね・・・」、「わたしは“エセ”クリスチャンなのです・・・」、「わたしは隠れクリスチャンなのよ・・・」（隠れキリスタンは、信長のキリシタン迫害の時代だけの話しかと思っていましたが、現代もまだ存在しているようです・・・）などなど・・・。

このように「にわか」に「もどき」に「エセ」に「隠れ」、そして「なんちゃって」と、表現は様々ですが。どうやら、謙遜しているように聞こえつつも、これらの言葉は、「イエス・キリストに従うクリスチャンとして、やるべきことをやっていない自分」を弁護するために、このような表現を使っているようです。つまり、自らハードルを目いっぱいに下げることで、聖書的ではない自分のクリスチャンとしてのありかたを冗談を交えて「かわいい表現」で肯定しようとしているのです。

「クリスチャン」という呼び名には、「キリストに従う者」という意味があります。もちろん、それ以外の意味はありません。主イエスは12人の弟子一人一人のもとへ自ら出向いて、「わたしに従いなさい」（マタイ8:22、9:9、ヨハネ1:43）と直接に声をかけて招かれました。ある者は漁の網を繕っている時（マタイ4:19）、ある者は取税所で税金の取立てをしている時（マルコ2:14）、その生活の真っ只中へ主イエス自らが通りかかり、一人一人に歩み寄り、直接、招きの言葉をかけてくださったのです。

「わたしに従いなさい」

この主イエスの権威ある招きがあって初めて、クリスチャンは従うことができるのです。その招きがなければ、誰も自らの力で従うことはできないのです。もしあなたが、招待状もないのに、ホワイトハウスでの昼食会に参加しようとしたなら、すぐさま厳重な警備をしているシークレットサービスに捕まり、門前払いを食らうことでしょう。そうです、招きがなければ、その食卓に着くことははできないのです。王の王、主の主、救い主イエス・キリストがあなたを招いてくださっています。これは、神様の憐れみであり、恵みなのです。

しかも、あなたを主の食卓に招くために、大きな犠牲が支払われたことを決して忘れてはいけません。人の姿でこの地上にお生まれ下さったキリストは、十字架の苦しみを受け、尊い血潮を流し、命を捧げてくださいました。主は、あなたを愛するがゆえに、あなたを招くために、みずからの命をお捧げになったのです。つまり、主イエスの招きは「命がけで真剣なもの」なのです。

ペテロとアンデレ、ヨハネとヤコブは、その場で網や船を捨てて、主に従いました。マタイは取税所の道具一式と集めたお金をその場に置いたまま、主に従いました。皆、なんちゃってではありませんでした。つまり、クリスチャンになるとは、イエス・キリストを人生の主としてお迎えし、すべての支配権を委ねることです。

聖書はこのように戒めています。

「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」（マタイ6:24）

つまり、「なんちゃって」であると同時に「クリスチャン」であることは、神様の目から見れば、あり得ないことなのです。キリストに従っているか、従っていないか、又、クリスチャンか、クリスチャンじゃないかのどちらか一方です。


わたしたちが、自分自身を「なんちゃって」と呼び続けてしまうのは、いつまででしょうか。

イエス・キリストがあなたのために十字架にかけられたのはなんちゃって、ではありません。

主イエスの招きは、冗談まじりではないはずです。

命がけであなたを招いてくださる主に、どのように応答するべきか、あなたの真剣さが今、問われているのです。生涯を通して、神様に礼拝と賛美と祈りを捧げ、交わりによって互いに愛し合い、奉仕を通してお互いに仕え合い、御言葉を学びかつ教えることで神の御心を求め続け、伝道を通して神の栄光を表していく、そのすべての場面において、あなたは招かれているのです。

クリスチャンになることは、きつい、疲れる、面倒くさい、大変だ、というネガティブなイメージを持ってしまう大きな原因の一つには、いつまでも「なんちゃって」なクリスチャン生活を送っていることにあります。なんちゃって意識が抜けないために、神様から受けるべき溢れるほど豊かな恵みを祝福を味わうことができず、かえってつらく苦しく孤独な信仰生活のマイナスのスパイラルに、自らはまりこんでしまっているのです。

真実にクリスチャンとして歩むことは、愛であり、喜びであり、平安であり、命であり、希望です。それは、招かれる主にすべての重荷を明け渡したときに、先頭を歩まれる主が担ってくださるから、可能とされる恵みなのです。


クリスチャンである、ということ、

それは、

あなたの古い衣(ころも)を

脱ぎ捨てて

キリストを

ふわりと

身にまとうだけでいいのです。


主イエス・キリストを身にまといなさい。

欲望を満足させようとして、肉に心を

用いてはなりません。（ローマ手紙13･14）

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