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学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<夏の学習計画>

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<夏休みの学習計画>

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今年は世間一般では節電の夏です。受験生にも影響が
あるかもしれません。

しかしたとえ影響があったとしても、一昔前には
多くの受験生はエアコンなしで暑い夏を乗り越えたものです。

みなさんもたとえ暑くてもまったく勉強がおこなえないと
いう事はありません。ただがんばりすぎて熱中症に
ならないよう注意しましょう。

まず夏休みのすごし方ですが、夏は要注意です。
夏休みだからといってふだんの生活とがらりと
変わった生活リズムにならないようにしましょう。

早起きしてラジオ体操を始めたりするのも
ちょっと考えものです。

できるだけ学校があるときと同じペース、もし変えるの
だったら徐々に変え、そして夏休み終了1週間前に
元のペースに戻すのがコツです。

長期休暇の学習プランは人それぞれです。英語では
文法の完成、数学では問題集を一冊仕上げるなど。

また夏休みには思い切って得意科目の力を存分に伸ばし、
2学期からは不得意科目攻略に全力投球するのもよいでしょう。

勉強法も時間制限でいくのか作業制限でいくのか
科目によって決めます。

いやな事うんざりする事でも、ある一定の時間を限ると
案外たえられるものです。これが時間制限法です。

みなさんも熱い風呂で、百まで数えて、じっと我慢をした
経験があると思います。

要するにたえ難い事でも,時間のワクがあれば,
がんばれるのです。

また時間のワクではなく作業のワクを決めてガンバル方法も
あります。例えば苦しい長距離走でも「ゴールまで後何キロ」と
自分に言い聞かせながら走ると完走できるものです。

要するに、やるべきノルマを決めれば、時間制限法と同じように
がんばれるのです。

得意科目と不得意科目の勉強をどちらかに決め学習をおこなうと
効果が上がります。やりすぎてしまう得意科目は作業制限法で
何ページから何ページまでと決めるとよいでしょう。

また勉強の後半に好きな科目や得意科目の学習を作業制限法で
おこなうのもよいでしょう。

夏休みのような長期休暇は不得意科目征服とか応用力充実とか
大目標をたてるものですが、この場合は不得意科目はむしろ
長期プランにそった作業制限法でいくのが有効です。

例えば、夏休みで英作文を一冊マスターするというように
決めるのです。時間的に余裕のあるときはこのように作業制限法の
ほうが心理的に抵抗が少ないものです。

それでは以上のことをふまえて成功するための今年の夏の学習計画を
まとめてみます。

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1、 まず自分の実力を把握する事からはじめましょう。
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  今の実力と目標との差を知ることが大切です。できない
自分を認めることはつらい事です。しかし自分ができない事を
受け入れた上で、目標に向かって、どれだけ勉強しなければ
ならないか、計画をたてることは非常に大切です。

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2、 合格に必要な学力を確認する。
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  高3生ならセンター試験の過去問、志望校の過去問を
解いて、合格にはどれほどの力が必要なのかを確認します。

中3生なら基礎・標準問題をどれだけの割合で解かなければ
ならないかを公立の過去入試問題で確認します。

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3、 1から2に到達するために夏に仕上げるべきことを書き出す。
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  現在の自分から、これから飛躍させるために必要と思われる
学習をすべて書き出してみます。その上で夏に仕上げないと間に
合わないもの、夏からはじめないと間に合わないものを優先し、
夏の計画に組み込む事を決定します。

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4、 各教科を、どんな方法で学習するのかを決める。
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教科書、参考書、問題集、塾、通信教育のどれで学習するのか
決めます。

 また得意科目、不得意科目を時間制限法でいくのか作業制限法で
いくのかを決めます。

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5、 無理な計画、細かすぎる計画は立てない。
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計画を立てて満足してしまっては意味がありません。計画倒れに
ならないよう、無理な計画を立てるのはやめましょう。何より
大事な事ははじめる事です。

うまく続けていくコツは、計画の調整日として、1週間のうち1日は
空けておく事です。

また気分転換ができる日をあらかじめ設けておくと、それに向けて
学習をがんばる事ができます。気分転換なしでは集中力は続かず、
能率は下がるだけです。

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6、 スケジュールの見直しをする。
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残りの計画を途中で見直す日を、夏休み中に2回ほど入れて
おくことも大切です。すべて計画通り進むはずはないのだから、
あせらずに、その時点で残りの日数などを考え、無理のない
スケジュールを立て直して見ましょう。

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7、 量よりも質。そしてあきらめない事が大切です。
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1日に何時間勉強したかよりも、どれだけ身についたかが重要です。
1時間以上必死に書きなぐっていても、理解していなければ意味が
ありません。

 また夏休み中のどこかで、気が緩んだり、くじけそうになったり
する日はあるものです。

大事なのはそんな日もあると受け入れた上で、次の日から気持ちを
切り替えてがんばれるかどうかです。あきらめなければ学力は伸び
続けるはずです。

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ちょっとここで成功と失敗の分かれ目もみておきましょう。

<夏に成功する人>------------------------

1、 あれこれと手を広げすぎず、これと決めたものを繰り返し
   掘り下げる。
2、 机に向かった時間ではなく、どれだけ身についたかを意識する。
3、 朝の時間を有効に利用し、気分転換をうまく行ない、一日の
   計画を立てて勉強する。

<夏に失敗する人>------------------------

1、 入試の選択科目をまだ決めていない。
2、 模試を受験しない。
3、 つい得意科目ばかり勉強してしまう。

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(追記)今度はまだ受験まで間がある人も含めてのアドバイスです。

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<学生諸君全般、長い夏休みを乗り切るために>
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1、長期の休みこそ、毎日の生活リズムを整えよう
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 長い夏休みがやってきます。そんなときほど生活リズムを整える
必要があります。
それにはふだんと変わらない8時間3等分感覚のリズムが最適です。

 確かに夏休みはふだんとはちがい自由時間を満喫できます。
しかし受験生にとってはそうも言っていられません。

 ふだんは睡眠8時間、通学を含めた学校の就学時間8時間、
そしてあとの8時間は食事や休憩の時間などの4時間と自由時間
4時間のリズムで生活していたと思います。

 夏休みもふだんと同じような時間配分ですごすと、生活リズムが
よく能率が上がります。

 まず睡眠8時間、塾などでの勉強4時間と自宅学習4時間で
8時間、そして後は食事や休憩に4時間とまだクラブを
やっている人はクラブ活動も含めた自由時間4時間の、合計
8時間で時間配分をおこなうのです。

そうすれば体調もよく、長い夏休みも快適に乗り切れます。
ともすればだらだらとすごしてしまう夏休み、一日くぎりで、
リズムよく生活しましょう。リズムよい生活、それは能率を
上げるコツなのです。

2、今日できることは明日に引き伸ばさないように。
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 今日一日の区切りの生活をし、今日できることは明日に
引き伸ばさないようにしましょう。明日のことは考えずに、
今日を精一杯におこなうのがよいのです。

 ともすればいやなことや苦手なことは、後でおこなおうと、
引き伸ばしてしまいます。それではいつまでたっても、
解決できません。

 そういうことほど先に、済ませてしまうように優先順位を
決めるのです。

そして今日一日区切りでおこなえるように計画をたてましょう。
たとえばテキストを一冊終える計画をたてたとします。
ページ数は50ページです。一日5ページのペースなら10日で
終えることができます。


3、長期休みのときは朝型中心にその利点をいかす。
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 最近は午前中に頭が一番よくはたらくとして、早起きを
奨励する小学校がいくつかあります。その学校のなかには
朝5時に起きる子どもまでいると聞きます。

 確かに寝起きの悪い人や血圧の低い人たちにとって、
朝の早起きは大変です。

 また寝つきの悪い人たちにとっても朝はつらいものです。
しかし朝型には利点もたっぷりあるのです。

 最近のデータでは頭のはたらきのピークは午前10時くらい、
体のはたらきのピークは午後2時頃であることがわかっています。

 実際、午前中にテストをするほうが、午後にテストをするより
よい結果がでているようです。

 普段の学校の授業でも体育の時間は1・2時限目には、
ほとんど組まれていません。それ以降の時間か午後の時間帯が
最も多いはずです。これは頭のはたらきと体のはたらきの
ずれを考えてのことです。

 学習内容は、頭のピークをむかえる午前中には、正確さを
要求されるもの、不得意科目、ややむつかしめの事をおこなう
ほうがよいでしょう。

そして午後の集中力がゆるんでくるときには、かんたんなことや
得意科目をおこなうほうがメリットが多いようです。

夏休みのような長期休みのときでも、頭と体のはたらきの
ピークを知り、一日の学習計画をたて、大事なことは朝型中心に
おこなうと、効率的に勉強をすすめることができるでしょう。


4、長い休みは行楽地に出かける他にも、昼寝がグッド。
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 長い夏休み、みな海や山の行楽地に出かけます。そのほか、
みな昼寝もよくするそうです。高校生の夏休みのイメージ調査では、
夏休みの昼寝が上位にランクされています。

 暑い国々では昼寝をすることが習慣になっています。
日本の夏も蒸し暑い、昼寝により、頭と体をすっきりさせると
よいでしょう。

 しかし寝すぎはかえって頭と体が疲れます。また夜も
眠れなくなってしまいます。

 昼寝は暑さのきびしい午後1時頃、一時間以内がベストです。
眠くなったときに熟睡すると、一日を効率よくすごすことが
できます。眠気がしないのに、無理に昼寝する必要はありません。

 眠くなる時期は食後、おなかが満腹になった時です。満腹時、
脳の中の満腹中枢が刺激され、それと同時に、そのとなりにある
眠気中枢を刺激し、眠気をもよおすと言われています。

頭と体がすっきりすれば、その後の勉強もはかどります。
長い夏休み、昼寝も有効に活用しましょう。一日に変化をつける
ことで、やる気もでてきます。


 5、精神的な疲れは肉体的な疲れに転換すると回復がはやくなります。
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 長い休み、受験生にとって、この夏休みは勉強に集中して
取り組まなければなりません。長時間にわたって学習を
おこなうので、精神的な疲れは徐々にたまっていきます。

 確かにスポーツなどの肉体的な疲れは回復も早く、長時間、
体を使っても一晩寝ればすっきりしていることがあります。

しかし勉強などを長時間続けた後の精神的な疲れは、
一晩寝ればなおるというわけにはいきません。翌日もまだ疲れが
残っているのが普通です。

 ところがこの勉強で頭を使い、精神的に疲れた時、その後、
体を動かしたり、スポーツをおこない、肉体的な疲れに
転換すると、翌日の回復が早くなります。

 つまり今日一日精神的に疲れたと感じるときは、思いっきり
体を動かしてみるのがよいのです。 そうすれば翌日、肉体的な
疲れと一緒に、精神的な疲れも取れている事でしょう。

 長い夏休み、うまく心と体をコントロールすることも大切です。



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