初心者の方が前田さんの本を参考にされて
精油で石けんの香り付けをし、「出来上がってみると
香りがとんでしまっています、どうしたら香りは
ちゃんと残るのですか」とおっしゃるのを
よく耳にします。実は私も同じ疑問をもった一人。
「塩味の好みと一緒で人間は濃い味に慣れてしまうと、
どんどん味覚が鈍感になってしまう」といった趣旨のことを
以前、前田さんが教室でおっしゃっていたのが印象的でした。
確かに薄味をしっかり堪能できる舌を持つほうが
健康にも良さそうですし、かっこいいし
自分も密かにそうありたいとは思います。
同じように香りもほんのり香るほうが上品で
その微かな香りを楽しめる自分にもなんだか
うっとりしてしまう気がします。
でも、現実として、濃い味までとはいかなくても、
石けんを使ってくれる友人たちのほとんどが
微香程度では満足してくれないのも事実です。
そこで私は、もし精油でしっかりと香り付けするなら
オイル量500g前後のバッチであれば
15ml(しっかり)から20ml(かなりしっかり)ぐらいの精油を
投入することにしています。
ブランドものの精油をお使いに方にとっては
驚愕の量かもしれませんが、石けんに入れる精油は
比較的お安いもの(Bookmark参照)を使わせていただいてます。
また、ご存知の方も多いと思いますが、質問されることが多いので
ブレンドについてもふれておきますね。
精油にはトップノート、ミドルノート、ベースノートと
3種類のノート(精油の香りの揮発速度)があり、
それぞれの特徴を活かし数種類の精油をブレンドしたほうが
単品で投入するより深みのある香りになるようです。
(ノートについては「精油、ノート」などで検索してみてください)
例えばこんな感じ:
ベース1:ミドル2 ⇒パチュリ5ml、ラベンダー10ml
ベース1:トップ3 ⇒ベンゾイン5ml、スイートオレンジ15ml
ベース1:ミドル1:トップ2 ⇒サンダルウッド5ml、ラベンダー5ml、レモン10ml
ミドル2:ミドル2 ⇒ローズウッド10ml、ラベンダー10ml
ミドル1:トップ2 ⇒イランイラン5ml、ライム10ml
「精油辞典」などで検索すれば、相性のいいブレンドが
記載されているので参考にされてはいかがでしょう。
最近ではちょびっとのフレグランスオイルと
10ml以上の精油を混ぜるのがマイブームです。
ちょっと甘過ぎて単品で使うのを控えたいと思っていた
フルーツ系のフレグランスオイル20滴と
ラベンダー15mlの石けん(500gバッチ)はすごく良い香りになりました。
また、思い切ってラベンダー20mlを単体で投入した石けん(500gバッチ)も
しっかりと清楚な香りになって意外に評判がよかったです。
フレグランスオイルについてはココとココでも
ふれていますのでよかったらご一読ください。