光をなくした女、
闇を抱える男。
殺人事件からはじまった不思議な共同生活。
『暗いところで待ち合わせ』
2006年 日本
監督・脚本・・・天願大介
原作・・・乙一
出演者・・・田中麗奈、チェン・ボーリン、井川遥、宮地真緒、佐野史郎、岸部一徳、佐藤浩市 他
【STORY】
3年前の事故が原因で両目の視力を失くし、実の父親(岸部一徳)も病気で亡くしたミチル(田中麗奈)。
世間から取り残されたように1人静かに暮らしていたある日、ミチルの家の近くにある駅のホームで殺人事件が起こる。やがて、容疑者の青年アキヒロ(チェン・ボーリン)がミチルの家に忍び込み、奇妙な同居生活が始まってしまい・・・。
ベストセラー作家、乙一の同名小説を映画化した この作品~
話が、本当に面白かったので~楽しみにしていました。
小説では、アキヒロ役は人とのコミニュケーションが下手な日本人だったのですが~
この役を台湾の若手人気俳優、チェン・ボーリンが演じたのです。
なので~設定を日本と中国のハーフにして、日本に来てからあまり経っていないから~日本語が上手くない・・・というふうに変えてありました。
田中麗奈・・・盲目役が上手かったです~。
目は開いてはいるのですが、焦点が合ってない~本当に見えない人のようでした。
すぐそこに人が立っているのに~そちらに向かって真っ直ぐに歩いて行くところ。
路上で人がぶつかるまで気付かない。
そういう演技が凄く上手かった。
セリフも少なく~心情を「動き」だけで演じる・・・という所、やはり上手い女優さんだなぁ~と思ってしまった。
原作のミチルのイメージ通りでした。
チェン・ボーリン
うん なかなかのイケメン~。濃い顔ですが~素敵な人ですね~
日本ではファンも多いようですね~。私は名前しか知らなかったですが~好きになりました。
可愛いカンジにも見えて、日本語は~たどたどしかったですが、それでも一所懸命に練習したんだな~と分かりました。頑張ってました~~~♪
お友達のカズエ・・・宮地真緒
明るくて、元気いっぱいで~ミチルの世話を焼きながらも、彼女の将来を心配し厳しいことも言う。とても合ってました。 彼女ってスタイルいいんですね~今日知りました(笑)
今回~とてもいや~~な上司、嫌味な男
佐藤浩市・・・彼の悪役顔は、はまり役(笑)いつもの渋さもあまりなく、殺されても
あまり同情出来ないような・・・(うわぁ かわいそうな事言ってる?)
岸部一徳もよかったです。
彼の残した点字の手紙を読むシーンではじ~~んと来てしまいました。
ちょっと原作のイメージと違ったのは、井川遥かな?
それでも他に誰がいいか~って言うと 浮かばないので~合ってるのかも?
イメージが違うといえば・・・
「家」です。 私のイメージの中の家は、もっと古くて(隙間風が入る・・・)日本家屋っぽいカンジ?だったんだけど・・・違ってた。
アキヒロが潜んでる窓の近くの棚・・・マトリューシカ人形が並んでるんです。
これは父の職業設定がロシア語翻訳家だから~だそうで
本にはそういう記述もなかったから~映画用の設定ですね。細かいとこまでこだわってます。
例の「土鍋のシーン」も映像で見れて~とてもよかった。
その後作ってあげたのは~シチューじゃなくボルシチでした(さすが ロシア・・・)
マリー的星評価・・・★★★+半 (久々に静か~な映画を観たような気がします。田中
麗奈ちゃんの盲目演技に拍手)