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2007年04月28日
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カテゴリ:映画

 

遠い昔、言葉は一つだった。神に近づこうと人間たちは天まで届く塔を建てようとした。
神は怒り、言われた。
“言葉を乱し、世界をバラバラにしょう”。
やがてその街は、バベルと呼ばれた。(旧約聖書 創世記11章)

 

『バベル』

監督・・・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演・・・ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子  他

 

 

                     【STORY】 

 

壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために、モロッコを旅をしているアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)。
バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。
彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが・・・。
同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊地凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた・・・。

 


ずっと観たかった作品。
前評判も高く、たくさんの賞も受賞~一体どういう映画なのだろう?と・・・
でも、でも、待っていた甲斐がありました・・・



観終わって受けた印象は~少しだけ『クラッシュ』に似ているかなと。あの作品も様々な登場人物がどこかで繋がっている・・・という設定。
今回の『バベル』は3大陸4言語・・・
一見なんの繋がりもない様々な出来事が、やがて繋がってゆく。

 

同じ星(地球)に生きながら こんなにも違う言葉、環境~幾通りもの想い。
人は争うために生きているのではないのに・・・みんなが求めているものは一つではないのかな?
そんなことを考えた。

 

<言葉が分かれて、世界はバラバラになったのか?
言葉が同じなら、お互いに理解し合えるのか・・・
境界を形成するものは、言語、文化、人種、宗教ではなく、私たちの中にある。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ監督が伝えたかったこと。。。>

 

私の心には、その想いは痛いほど伝わりました。
ひとつのシーン、シーンから 台詞がなくても伝わってくるメッセージ。
受け止めるのが苦しいほどの・・・それでも逃げたくならないのは、どこかに「救い」があるから。
そういう映画でした。

 

ブラピ・・・よかったです~♪
彼も(トムのように?)どこにいても、何をやっても「ブラピ」なのですが~ 今回はそういうオーラは消し去り、夫婦関係に悩み修復を願う一人の男性を演じきってました。
近年、とても変わった一人ですよね、私生活の変化が、彼を良い道を導いているような気がします。。。
撃たれて動けず、トイレに行けない妻とのシーンには 涙がこぼれました。。。
こういうさりげないシーンがとても心に残る作品です。 ここでのブラピも優しさに溢れ~とてもよかったです。

 

ケイト・ブランシェットは~今回ほとんど動けない役ですが~
素晴らしかった・・・ 不謹慎ですが、苦しんでいる姿にさえ~本当に美しいと思いました。
動きもなく、言葉もなく、それでも伝わってくるのです。抜群の演技力ですね。。。
先にも書きましたが~あのシーンでの2人。ステキでした・・・

 

楽しみにしていたガエルくん・・・
出番は少ない~と聞いてましたが・・・こんなに「普通のガエル」くんって久々に観たかも?
言葉も自分の母国語ですし~ 自然な演技でした。
ずっと溜めていた苛立ちを爆発させるところは さすがの彼~ 迫力です。
少ない登場シーンでも 強烈な印象を残すあたりは、さすが(非常にしつこいですが 笑)です。満足です・・・(苦笑)

 

役所さんは、言うまでもなく~演技の確かな方ですから・・・
何も言うことはないです。
ヤスジローがムスメを車から降ろすときに「気をつけて」と言うところ。最初は「愛しているよ」という台詞が書かれていたそうですが、日本人はそういうことは言わないと、直してもらったというのです。納得ですね~。高校生のムスメに直接「愛しているよ」という親御さんは、果たしているのかな・・・

 

刑事役の二階堂さんもよかったです。
『ラスト サムライ』でも良い演技をしてましたが~チエコの孤独な心(だけ)を受け止める~難しい役ですが、微妙な厳しさ・優しさ 感じることが出来ました。

 

凛子さんは~
あれだけ騒がれていたので注目せざるを得ませんでした。
でも映画が始まったら~全然そういうことは忘れてしまいました。彼女の演技には気負いはなく~ 本当の聾唖の方のようで・・・とても自然でした。
そればかり話題になっている 足を開くシーンや、全裸のシーンはそんなに過激じゃないです。
そんなのを期待して行く人がいたら がっかりするかも・・・(まぁハリウッド版と違い、日本版はカットも多いそうですよ)
彼女の、声にならない心の声が、孤独が~痛いほど伝わって苦しかった。。。

 

世話してる子供達を、メキシコへ連れて行ってしまうアドリアナ・バラッザも素晴らしかったですね~
不法に滞在しているアメリカ・・・16年も住み、すでにそこが彼女の家となっている。
それでも息子の晴れの結婚式に出席したい!どうしても行きたい!
母としての想い・・・演技とは思えなかった。砂漠のシーン・・・過酷だったそうですね。凄いです~

 

重要な鍵を握る、モロッコの2人の少年もプロではないそうで、けれどオドロキの演技です。
真面目な兄、奔放な弟という難しい役を自然に演じてます。
この2人のまなざしが 切ないです。

 


あちらの国、こちらの国、時間軸も微妙にずれて~「今」から「少し前」へ・・「少し後」へ・・
と、かなり飛ぶのですが~話が分からなくなることはありません。
ちゃんとどこかで繋がっていて・・・すぐに理解出来ます。

 

私には 届きました。
この作品の「愛」が・・・

 


マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★★☆ (好き嫌いはあると思いますが・・・私は好き)
  

 

 

 

 

 






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最終更新日  2007年04月28日 22時01分40秒
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