悲しい知らせが、私の人生を大きく変えていく・・・
『ママの遺したラヴソング』
監督・脚本・・・シェイニー・ゲイベル
出演・・・ジョン・トラヴォルタ、スカーレット・ヨハンソン、ゲイブリエル・マック、デボラ・カーラ・アンガー、デイン・ローズ、デイヴィッド・ジェンセン、クレイン・クロフォード 他
【STORY】
長年会っていなかった母ロレーンが死んだ・・・
フロリダ州パナマシティで、パーシー(スカーレット・ヨハンソン)は学校へも行かず、怠惰な生活を送っていた。突然の訃報を受け取った彼女は、生家のあるルイジアナ州ニューオーリンズへ向かう。
しかし、そこで彼女を待っていたのは二人の見知らぬ、元大学文学部教授のボビー・ロング(ジョン・トラヴォルタ)と彼を慕う作家志望の青年ローソン(ゲイブリエル・マック)だった。二人は母の友人で、遺言では家は三人に遺されており、自分たちも住む権利があると主張する。一度はフロリダへ帰ろうと決めたパーシーだが、何も知らないまま亡くなった母のことを知りたいと、生家に留まる決意をする。こうして、奇妙な三人の同居生活が始まった。
【解説】
母親の死を機に故郷に帰って来た少女と、心に傷を抱えた元文学部教授の心の触れ合いを描いたヒューマンドラマ。
主人公の少女を本作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされたスカーレット・ヨハンソンが、大学教授をジョン・トラヴォルタが演じる。
監督は女性監督のシェイニー・ゲイベル。
文学作品の一節を引用した小粋なセリフの数々と、さわやかな感動を与えてくれる美しい作品世界が堪能できる。
温かいストーリーでした。
ゆるやかに流れてゆく時・・・美しい「言葉」の数々。
観終わった後、心の中に爽やかな風が吹いてゆくような映画でした。
スカーレット・ヨハンソン・・・良かったです~
セクシーは封印! 生意気そうで~実は心に孤独を抱えていて・・という少女(まだ高校生)の役ですが~ 十分そう見えました。
彼女ってやはり演技も上手いのですね。 何気ない表情が素晴らしかったなぁ。
この役をやりたいと4年越しの強い想いで臨んだそうです~ 私も彼女の見方が変わったかもしれない。
ジョン・トラヴォルタが又~くたびれた負け犬的なこの役が・・・本当に、はまってました。
この人は~こんなに繊細な演技をする方だったのですね。。。知らなかった・・・
ギターを弾きながら歌うシーンもあるのですが~心を打たれました。
オーデションで選ばれたという、作家志望の青年ローソン役 ゲイブリエル・マック。
TVで活躍されてるようですが~ なかなかステキでした。
雰囲気のある俳優さんでした。待機作にマット・ディモン、アンジェリーナ・ジョリーと共演作も(あれかな?アンジーが妊娠中に撮ってた)あるそうなので~注目です。
邦題の「ママ」は登場しません。。。1つも出てこない。
想い出話と手紙と歌の中だけ・・・それなのに~とても強烈な印象を残しているのが、不思議です。
どんな女性だったのか、主人公のパーシーと一緒になって探しているような気持ち。
ラストには誰もが涙するかもしれない。
けれど決して “哀しい涙” ではない・・・
原題は 「A LOVE SONG FOR BOBBY LONG」
マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★☆☆
※ ストーリーと共に心に残る様々な文学作品の引用 一部抜粋 ※
◆ わたしたちは人生の一ページといえども破くことはできませんが、本自体を火にくべることはできます。 (ジョルジュ・サンド 「モープラ」より)
◆ 一度死んだら、その後もずっと死んでなきゃいけないんですよ。(モリエール 「恋人の喧嘩」より)
◆ 碑文が私の物語となるなら
短い文を用意して 墓石に記そう
世間と痴話げんかをしたと (ロバート・フロスト「今日の教訓」詩)