ある人が言っている
“怪物と戦う物は、その過程で自らも怪物にならぬよう気をつけよ”と
“深淵を覗くとき、深淵も覗き返している”
あんたの中に私らがいる
『消えた天使』
監督・製作・・・アンドリュー・ラウ
出演・・・リチャード・ギア、クレア・デインズ、アヴリル・ラヴィーン、ケイディー・ストリックランド、レイ・ワイズ、ラッセル・サムズ 他
【STORY】
性犯罪登録者の監視を続けてきた公共安全局のベテラン調査官バベッジ(リチャード・ギア)は、後任の新人調査官アリソン(クレア・デインズ)を指導するが、実地訓練とばかりに担当登録者の元を訪れる。
強姦を犯したエドモンド(ラッセル・サムズ)、夫がバラバラ殺人を犯し自らも3件の罪に問われたビオラ(ケイディー・ストリックランド)らの家を回り、 さらに車で移動する中、2人の元に10代の少女失踪事件の報が入る。
バベッジはその犯人が性犯罪登録者の中にいると確信し・・・。
【解説】
『インファナル・アフェア』三部作で一躍全世界の注目を集めたアンドリュー・ラウ監督が、
本格的にハリウッドでメガホンを握った初めての作品。
全米で50万人以上いると言われる性犯罪登録者。その処遇にまつわる社会問題をベースにしながら、 人の闇や残虐性に切り込んでいく繊細で鮮烈なサスペンスを作り上げた。
計算しつくされた演出は、さすがアンドリュー・ラウといったところだ。
先月鑑賞・・・このままレビュー書けずに終わりそうだったのですが~
『インファナル・・』のアンドリュー監督だし・・・ね。
アンドリュー・ラウ監督・・・ハリウッド初進出に、なんという難しい題材を選んだのでしょう・・・
“怪物と戦う者は、その過程で自らも怪物にならぬよう気をつけよ”
ミイラ取りがミイラじゃないけど~
ともすれば、巻き込まれて~落ちてしまいそうになる心の闇。
『インファナル・アフェア』でのトニー演じるヤンのように、裏社会で生きている間に「本当の自分」=(潜入捜査官)を見失ってしまいそうになる。
“深淵を覗くとき、深淵も覗き返している” なのですね・・・
アンドリュー監督は『インファ・・』での手腕を生かし、ギア扮するバベッジの擦り切れそうな心の闇を丁寧に描いていました。
リチャード・ギアは、この作品においては笑顔も全くなく~
素敵なところも一切なし。
上司や仲間からも疎まれ、退官に追い込まれている孤独な中年男性。
見ているこちらもハラハラするような演技をみせてくれる。
クレア・デインズは、もうじき『スター・ダスト』も公開ですが~ナチュラルな美しい人ですね。
猟奇的な殺害シーンや、目を背けたくなるような事件現場や、闇を抱えた人々であふれ
胸が悪くなりそうな映画でしたから~彼女がいなかったら、おどろおどろしい作品で苦しかったと思う。
クレアの美しさに癒された・・・
原題は『The Flock』・・・群れ
アメリカでは性犯罪登録者のリストが公開され、誰でも見ることが出来るそうで
それによって、同じ趣味(露出狂、デート強姦魔、死体や偶像愛好や・・・気持ち悪くて、書けないような犯罪者達) の人々が集まってある種の“群れ”を作ったりしている。
米国で登録されている性犯罪者は50万人以上。
監察官1人で、1000人の登録者を監視する。
マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★☆☆☆
マリー的涙度数 ・・・ ★★☆☆☆
バラバラ殺人死体など、大画面では見たくない・・・ものすご~~いシーンが何度もありました。
可愛いアヴリル・ラヴィーンもちょっと出てますが・・・あんなことになっちゃって・・・というカンジです。