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カテゴリ:映画
『JUNO/ジュノ』 監督・・・ジェイソン・ライトマン 脚本・・・ディアブロ・コディ 出演・・・エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、アリソン・ジャネイ、J・K・シモンズ、オリヴィア・サールビー 他 【STORY】 パンクとホラーが好きなクールな女子高生ジュノ(エレン・ペイジ)は、親友ポーリー(マイケル・セラ)と興味本位にセックスをして妊娠してしまう。 高校生が子供を育てられるわけがなく、ジュノは親友リア(オリヴィア・サールビー)に「中絶するつもり」と報告するが、中絶反対運動中の同級生に「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われ、産む決心をする。 リアに協力してもらい、フリーペーパーで子供を欲しがっている理想的な若夫婦を見つけ、里子に出す契約を交わしたジュノは、大きなお腹を抱えて通学する生活を始める。 【解説】 16歳で妊娠しちゃった女子高生と家族、友人、里親志願のカップルの騒動を描くハートウォーミング・ドラマ。 早すぎる妊娠というテーマにも関わらず、日本の作品にありがちな後ろ暗さは微塵もない。 ただ事実を事実として受け止めた明るさと愛にあふれた良作だ。 アメリカではわずか7館での公開から2448館に拡大し、ついに興収全米第2位へと大躍進した作品。本年度アカデミー賞、最優秀脚本賞受賞。主要4部門ノミネート! 元ストリッパーの脚本家ディアブロ・コディは、デビュー作の本作でアカデミー賞脚本賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。 少し前に試写会で鑑賞~。 興味深いストーリーでした。 大きなジュースのタンクを抱え、飲みながら~家を出て、ドラッグストアへ向かう実写とアニメのオープニングが新しくて、冒頭から惹きつけられました。 そのままドラッグストアで、すぐに妊娠検査薬がピンクの+になっちゃうのですが・・・ ほとんど動揺もせず、淡々としているところにまず、あれれ? このお話は、大げさな喜怒哀楽はほとんどなくて・・・ 高校生が妊娠したというのに~大事件だと大騒ぎする人もいなくて~ そこがちょっと現実味がなかった・・・ アメリカでは、妊娠しても普通に学校へ通えるんだ!?ってまずそこが一番のオドロキ。 養子縁組に関しても、日本とアメリカでは養子縁組事情も違って。 フリーペーパーで子供を募集する仕組みにもびっくり。 イロイロな関係が描かれているこの作品。 ジュノと友達であるリアの関係はとってもステキで~ リアは活発な女の子。美人で、チアガールもしてて~ちょっと変わってるジュノのことを、一番分かってくれてる。いつも、どんな時も話を聞いて、側にいてくれる。ジュノと全くタイプは違うけど力強い味方。こんな友達っていいな。 妊娠を家族に打ち明ける時も、妊婦検診も~出産の時も・・・いつでも傍らに。 ジュノの父親・・・ ジュノが幼い頃、ジュノのママと別れて再婚したことでジュノを大切に想い、思いやってる。 妊娠という事実を受け止め、ジュノの選択を応援してくれる。 なんて物分りがいいんだ・・・ジュノの相手を責めたりもしない。勿論呼び出したりもしない。 こんなことは、ちょっとありえないかな~~?(一応私も親なので。それも16歳ムスメの 苦笑) ジュノの継母・・・ 彼女もステキな方でしたね~。 継子であるジュノに気を遣いながらも、同姓として~又出産の先輩として・・かいがいしく世話を焼いて。今まではきっとジュノに対して、少し距離を置いてたかもしれない感じも窺えた。 それでもこの事件?をきっかけに素晴らしい親子関係を築けたんじゃないかな。 Babyのパパであるはずのポーリーがちょっと分かりづらい。 普通あそこまで無関心ではいられないけどな~~~。 映画に怒っても仕方ないけど・・・ジュノに対しての気持ちが伝わりづらかった。 ジュノがやっと愛を告白した時や、出産を終えたジュノを温かく抱きしめるところや~感動はしちゃったけど・・・ それでも~~~自分がやったことの責任が、ひとつも問われないってどうかなと思う。。。 子供を切望する夫婦。 特に“母になりたい”ヴァネッサ・・・ 彼女の気持ちが切なかったです。この世の中、不妊で悩んでいる方が大勢いる。 ショッピングモールで、お友達の子供を可愛がって面倒みたりするところ、ジュノも感動してたけど、子供がこんなに好きなのに・・・ 彼女の手に赤ちゃんを抱かせてあげたい~と心から思いました。 それにしても夫であるマークは、あんなに自分を抑えていては、夫婦としてかなり無理があるでしょう・・・ 好きなホラー映画も観れない。音楽も聴けない・・・ 子供を養育することに関しても。。。 んんん・・・考えちゃうなぁ。 エレン・ペイジは『ハード キャンディ』以来ですが~あの時の小悪魔ぶりは怖かった。 今回は、飄々としてつかみ所がなかったです。やはり上手いわ~。 父役のJ・K・シモンズは出てきた時から~「わ~~出た~~~」って嬉しかった。 デイリー・ビューグル新聞社のワンマン編集長!(笑)←『スパイダーマン』ね。 いつも悪態ばかりの編集長とは違って、優しい理想的なお父さんでした。 お友達リア役、オリヴィア・サールビーはアメリカン・グローブ・シアターとロンドンの王立演劇アカデミーでシェイクスピア劇の演技を学んだ本格派なんだそうです。 とっても魅力的な演技でした~♪これから注目してゆきたいです。 ジェニファー・ガーナーは『キングダム / 見えざる敵』で、今作の夫役ジェイソン・ベントマンと共演してました。 彼女は少し神経質そうな、でも誠実な女性にぴったりでした。 監督も若いのね~~~。1977年生まれですか・・・ 『サンキュー・スモーキング』を監督して賞をとった方なんですね。 お父さんは『ゴーストバスターズ』シリーズ監督のアイヴァン・ラストマン。 脚本のディアブロ・コディも1978年生まれ。若い感性が溢れる作品だったと思います。 マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★+半 マリー的涙度数 ・・・ ★★★★☆ (淡々とした中に感動がジワリと・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月18日 00時15分37秒
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