pure breath★マリーの映画館

　　　　　

　　　　　　　　　　　ためらうな。その力・・・




『インクレディブル・ハルク』

監督・・・ルイ・レテリエ
原作・・・ジャック・カービー / スタン・リー
脚本・・・ザック・ペン / エドワード・ノートン
出演・・・エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハート　他



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【STORY】

軍の科学実験で大量の放射能を浴びた、ブルース・バナー博士（エドワード・ノートン）は、その副作用により強大な力を手に入れてしまう。
それは、怒りや恐怖の感情が高まると緑色の巨人“ハルク”に変身してしまうというもの。
だが、その力をコントロールできずに悩んでいたブルースは、世間から隠れるように過ごしていた。
恋人・ベティ（リヴ・タイラー）の父・ロス将軍（ウィリアム・ハート）率いる軍隊は、そんなブルースが持つ強靭なパワーを軍事利用しようと目論んでいた。
一方、平穏な暮らしを取り戻すため、ハルクにならないと誓うブルースだったが、彼のパワーを知ったロス将軍の手先、ブロンスキー（ティム・ロス）はその力を欲し、怪人アボミネーションと化しニューヨークの街を恐怖に陥れる！

自らの宿命と葛藤するブルースは、自分を見失っても、自分を犠牲にしても、
ハルクとなり街を救うことを決意する・・・。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【解説】

怒りや恐怖の感情が高まると、緑色の巨人“ハルク”に変身する青年の苦悩と活躍を描くヒーロー・アクション。
2003年に同名アメコミを映画化した『ハルク』のリニューアル版となる本作では、『トランスポーター』シリーズのルイ・レテリエが監督を務め、すべての要素を刷新してアクション主体の娯楽性を追求する。









映画の日には、これを鑑賞して来ました。
巷の評価は“結構普通”と、よく耳にしますが～（苦笑）アメコミ好き私は楽しめました。

実は２００３年アン・リー監督、エリック・バナ主演の『ハルク』を見逃していたので～帰りに慌てて借りてきました。
リニューアルというより、本作は“続編”っぽいんですね。




冒頭細かい説明もなく～映像だけで過去の出来事を見せてゆく・・という斬新な手法でしたが～　分かりやすかった。テンポも非常によかったです。

何故、ブルースが一人でブラジルのジュース工場で働いているのか～無理なく説明もついてたし、心拍数を制御する術を、ブラジルの武道家ヒクソン・グレイシーに教わっている。というのも納得でした。
このヒクソンさんの横隔膜～凄かった！！！（ハルクより、ある意味びっくり！）




居場所を発見され、追われるブルースが家と家の狭い間を通り抜けたり、洗濯物の間をすり抜けたり・・・ここでの逃走劇は、『ボーン・アルティメイタム』のジェイソン・ボーンのモロッコ、タンジールの民家の屋根から屋根に飛び移るシーンや、部屋に飛び込むシーンを彷彿とさせ、見ごたえがありました。

私はハルクVSアボミネーションの闘いより、好きだったかも～♪


でも、人間からハルクへの変身シーンなど、とてもリアルで素晴らしかったです。










エドワード・ノートンの意外なキャスティングもなかなかよかった。
彼って外国人にしては“なで肩”なので～華奢な博士というのがぴったりなの。
その彼が、もの凄い巨人に変身して凶暴性を発揮してというギャップがいいのかな？

それに、今回は変身してしまって自分を失くしてしまう恐怖と闘うという、苦悩する男性設定なので、演技力の確かな彼ですから安心して見ていられました。

来日した彼、流暢な日本語を話して・・と思ったら
おじいさんが大阪の“海遊館”を設計した方だそうで、天保山に住んでたことがあるってTVで語ってました。









リヴ・タイラーも久々に見たけど（ロード・・以来かな？）やはり美しいです。
大きな包み込む愛で、ハルクを支える女性。
岩の洞窟で、雷に吼える（怒る）ハルクに「大丈夫よ」と優しく声をかけるシーン、ちょっと感動しちゃった。
彼女とエドワードってかなり歳は違うけれど、そんなに違和感も感じることなく良かったと思います。










ティム・ロスって３９歳の軍人の役だったんだけど・・・これはすこ～～し無理があったでしょうか？（苦笑）
演技は上手い方なのですが、もうちょっと大柄な野心を秘めたような方でもよかったような気もします。





ロス将軍のウィリアム・ハートはぴったり！
軍人の中の軍人！ってイメージですね～。






アメコミだけど、どちらかというとシリアスなハルク・・・
でも“笑い”の要素もあって～
例えば、ハルク変身前に～ズボンを買いに行って、肥えた女性のお尻にこっそり合わせてみたり。

乱暴なタクシー運転手に向かってキレちゃうベティに心拍数を抑える方法を教えようか？と言ってみたり・・・
ちょこちょこ笑える。。。


でも一番笑っちゃったのは・・・きっとココ笑っちゃダメなんだよね？と思いつつ・・・
ハルクが壮絶な闘いで繰り出した

“ハルク・スマ～～ッシュ！！！”こんな技の名前、自分でつけちゃったの？！

ここで大声で言わなくても・・・と苦笑してしまったのでした。


それと過剰摂取？で怪人化してしまった“アボミネーション”グロすぎる！と思ったら～
原作ではもっと凄いらしい。。。


気になったのはジュース工場・・・実際ハルクの血じゃなくても、ああいう事ってありうるよね？
考えたら怖いし、気持ち悪いかも。





マーベル・コミック原作のものは、必ず最初にアメコミがパタパタと流れる～。
アレを見るとつい、ワクワクしちゃうんです！
そしておなじみのスタン・リーがどこで出るんだろ？って目を凝らしてしまう。
今回は、冷蔵庫からジュース出して～飲んで～倒れてましたね～～～。　←　一応隠してみた




ラストには、なんと『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr　が・・・
これは、マーベルでハルクやアイアンマンが連立して登場する「AVENGERS」の映画化プロジェクトが進行中・・・だからだそう。

ちなみに『アイアンマン』の撮影現場へウィリアム・ハートを連れて行って『アイアンマン』クルーを半日使ってのシーンだそうです。
ほんのちょっとの撮影でも、影では大変な苦労なんですね。。。
『アイアンマン』には、ロバート・ダウニー・Jr、ジェフ・ブリッジス、テレンス・ハワードそしてグウィネス・パルトロワも出るし～期待してます！





マリー的お気に入り度　・・・　★★★★★★★★☆☆　（カンフーの良作が続かなかったら、もうちょっと★増えたかな？）

マリー的涙度数　・・・　★★★☆☆