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カテゴリ:映画
生き抜け! 『カムイ外伝』 監督・脚本・・・崔洋一 原作・・・白土三平 脚本・・・宮藤官九郎 音楽・・・岩代太郎 出演・・・松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、大後寿々花、イーキン・チェン、金井勇太、芦名星、土屋アンナ、佐藤浩市、小林薫 他 【解説】 『血と骨』の監督・崔洋一が人気脚本家・宮藤官九郎と共に脚本を担い、主演に若手No.1の存在感と演技力を誇る松山ケンイチを迎え、伝説の漫画家・白土三平の名作忍者コミックの実写化に挑戦した。 長大な原作の中から「スガルの島」編を選び、灼熱の沖縄ロケをはじめとした過酷な撮影を敢行し、ダイナミックなアクション大作を完成させた。 孤独なヒーローを演じ、走りひとつ取っても様になっている松山のほか、敵か味方か判別不能な“渡り衆”の長・不動役で男の色気を見せる伊藤英明、さらにはカムイへの恋心に身を焦がすスガルの娘・サヤカ役に魂を吹き込む大後寿々花など脇を固めるキャストの健闘も光る。 【STORY】 貧しさゆえに幼くして忍びの世界に足を踏み入れたカムイ(松山ケンイチ)は、強靱な意志と優れた忍術を身につけて成長する。 しかし、理不尽な殺戮に明け暮れ、厳しい掟に縛られた年月を経た後、自ら選んだ世界を捨てる覚悟を決める。 それは即ち裏切り者として追われる身となることだった。抜忍となり逃亡を続けるカムイは、 偶然命を救った漁師の半兵衛(小林薫)一家のもとに身を寄せるが、半兵衛の妻は抜忍として身を潜めるかつての仲間スガル(小雪)だった。 映画が始まる前・・・マイケルの『THIS IS IT』の予告がありました~。 『ココ・アヴァン・シャネル』の時もあったので、2度目でしたが、嬉しくて~テンション上がりました♪ 『カムイ』の良くない評判を多く耳にしていたので、テンション下がっていたんですが、 マイケルのおかげで(笑)一気に上がりました♪ そのせいかどうか・・・私は結構楽しめました。 噂に聞いていたちゃちなCGやVFX・・・ まぁね、ちょっと違和感ありありのシーンもたくさんあったけど、ギリギリ許せる範疇かな? シリアスなカムイに コレって必要?と思えるシーンも多くありましたが。。。 小さい頃、原作「カムイ伝」を読んでいました。 この作品はカムイだけではなく、カムイや他の登場人物(姉もいましたね)がたくさん出ていて、非人ゆえに差別を受け・・・というお話だった。 子供心に暗い暗いストーリーに心を痛めてた。 日本に“士農工商”以外のこういう身分階級制度があったということも、この漫画で知りました。 何故、こんなにも苦しく切ないお話に心惹かれていたか、今でも不思議。 そしてこの「カムイ伝」からカムイのみを取り上げスピンオフのような形で作られたのが「カムイ外伝」 「カムイ外伝」の中の一つのエピソード「スガルの島」(←これもかなりの長編)を映画化したのが今作、松山くんの『カムイ外伝』という訳なんですね。 <『カムイ伝』で抜忍となったカムイは、変移抜刀霞斬り(へんいばっとうかすみぎり)や 飯綱落し(いづなおとし)といった必殺忍法や、自己暗示等の技を駆使しつつ執拗に迫る追っ手と戦い、村々で起こる事件を解決しながら、終わりの無い旅を続けていく。 エピソード内、カムイは下人や黒鍬・樵・漁師に代表される肉体労働者といった江戸時代の様々な階級に身をやつしている。> Wikipedia より 原作を知らない人が映画だけを観て、イジメに合うミクモをカムイが助け、他の大人たちは遠巻きに見ているだけ・・・というシーンの意味は分かるのかな? (非人は、差別され近づくことさえ許されなかった) 同族同士の結束は強かった。 だから抜け忍となったカムイを追ってきたミクモを「お前は殺したくない」と言うカムイの言葉が 重いんだけど。 それでも自分が生きる為に、相手を殺さなくてはいけない。 カムイの“生きたい!”“生き抜く!”そのメッセージが最初に感じられる重要なシーンでした。 それなのに・・・ なんだか重みのない、ちゃっちいシーンになっていたなぁ。。。 忍者ものを実写化するのは、確かに難しいと思うけど~もう少しやり方ってなかったのかな。 惜しいな~~~。 カムイのキックで相手の身体がぐにゃっ!ってなってしまうトコとかよかったんだけど。 “変移抜刀霞斬り”も結構よかったと思う。 ただ全体的に厳しい“抜け忍世界”を描ききれてなかった・・・ 松山くんは頑張っていたけど~ 暗い過去を背負い、人を信じることが出来なくなった1人の青年。 ん・・・少し足りなかったな。決して彼の責任ではないと思うのだけど。 小雪は目力が凄かった。 アクションもかなり頑張っていました。 あまりにも登場が遅くて、出てることを忘れていた伊藤英明。 結構重要な役でした。 なかなかいい味出してました。 バカ殿っぽい佐藤さん、 私、目が悪いので~ずっと彼だと気付かず、本田博太郎さんだと思ってました。(私がバカだよ~~笑) 当時のお殿さまなんて、こういう人多かったんじゃ?と思わせる。 大切にしていたもの(愛馬の一白)も他に興味が移るとあっという間に忘れちゃう。 小林薫さんも、よかったと思います。 素朴な彼だけど、一本筋が通っていて・・・ 大後寿々花も純粋な島の娘がぴったりでした。 月日貝のエピソードは良かったですね~ ミクモ役の芦名星・・・ かつて『シルク』で美少女を演じてたのに~全然分からなかった! 誰?誰?って感じです~。びっくり! 大頭のイーキン・チェン。。。 香港の人気俳優さんを、こんな使い方でいいの~?! 勿体ないよ・・・勿体なさすぎですよ。涙・・・ 土屋アンナは出演時間はちょっぴりなのに、凄いインパクト。 人の不幸が大好き!という雰囲気がヒシヒシと・・・(苦笑) 一番ええっ?と思ったこと・・・ カムイの手品。。。 コレも原作にあったっけ??? いくらなんでも、キャラが違うと思うのだけど~~~ ><; もひとつ 青い海は大好きだけど・・・カムイにこの色は、青すぎでは? ラストの一騎打ち?は生身勝負でよかったのだから、前半のワイヤーは、いらなかったかもしれない・・・ グロいシーンも多かったけどPG指定とかは入ってないのかな? マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月01日 23時16分34秒
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